※ 本内容は過去に行われた「あいち健康経営会議」の開催宣言です。
大企業を中心に全国的に健康経営の意識が高まっている一方で、
地域密着で取り組んでいる中堅・中小企業については健康経営実践に対する大きな意識差がまだ存在しています。
私たちは、健康経営が大企業だけでなく、中堅・中小企業を含めた幅広い裾野の企業に対して普及していくことにより、
一人一人がいきいきと働き続ける社会が実現し、健康寿命の延伸にもつながると考えています。
そのためには、地域と職域との連携が必要であると考え、愛知県における自治体・保険者・医師会・企業が連携した
取り組みとして、この度「あいち健康健経営会議」を開催します。
「あいち」は地域のつながりが強い地域です。
健康日本21あいち新計画においても、「Ⅳ.社会で支える健康づくり」として、ソーシャルキャピタルの
醸成による地域力の向上と社会関係の整備が定められています。
健康経営の推進に熱心な自治体も多く、「あいち」という地域性は、健康経営の普及・推進に恵まれた環境にあると言えます。
一方で、こういった取り組みを実効性のある活動にするためには政府・自治体だけでなく、
民間のネットワークが触媒となった創発・啓発が必要です。
そこで、あいち健康経営会議がその一助となることができればと思ってます。
元来、健康増進のための活動は、健康への意識の高い人は積極的に参加しますが、そうでない人は積極的に参加しないものです。
一方で、健康への意識の高い人はそもそも健康であることが多く、意識の低い人が行動変容できるかどうかが、
健康寿命を延伸していく上での重要なポイントとなります。
地域で取り組む健康経営が実現すると、取引先も健康意識が高く、同僚も健康意識が高く、
隣の企業も意識が高く、隣の住民も意識が高い、といった、そんな姿が実現すると信じています。
そのためには、意識を高めるための受け皿が必要であり、そして「あいち」にはすでにそういった
受け皿となりうる枠組みがたくさん存在しています。
あいち健康経営会議ではそういった枠組みの紹介も行っていきたいと思っています。
また、工業生産高が高く、産業間の連携も強いあいちで健康経営のニーズが高まることは、
地域における新たなヘルスケア産業が誕生する大きな機会となると考えております。
あいち企業における健康経営の発展により、将来、愛知県におけるあらたなヘルスケア新産業が
誕生することにもつながることを期待しています。
あいち健康経営会議には、健康経営に取り組む企業・自治体・保険者だけでなく、健康経営のニーズに対して、
ハード・ソフトのサービスを提供できる企業も参加していただきたく思っています。
私たちは、「あいち健康経営会議」の開催を通じて、県内企業に対して健康経営の啓発と併せて、
「Smart Life Project」の取り組みの啓発、ワークライフ・バランスの推進、「データヘルス計画」を
起点とする保険者と事業主の連携による「コラボヘルス」の推進も行い、あいちの企業および住民の
健康増進の取り組みの一助になりたいと考えています。
ぜひ多くの方にあいち健康経営会議に参加していただき、「地域で実現する健康経営」の
取り組みの第一歩を、一緒に踏み出していくことができることを願っています。