健康ポイントの役割と課題
健康に対する意識は様々で、予防のための取り組みに熱心な人もいれば、そうでない人もいます。
健康ポイント制は、予防のための取り組みに熱心でない人にも、健康づくりに参加してもらおうという意図で導入されているケースは多くあります。
健康ポイント制の大きな狙いの一つは、「予防しない人」の背中を押すことで、一定割合の「予防しない人」の行動を変容し、「予防する人」になってもらうことです。
しかし、健康ポイント制に参加する人は、もともと予防のための取り組みに熱心な人である傾向があるようです。
実際のところ、「予防しない」人は健康ポイント制にしても、なかなか参加してもらえないようです。
このように、予防に熱心な人、そうでない人の双方に対し、健康づくりのための施策を行ったとしても、予防に熱心でない方の行動を促すことは難しいと考えられます。
「予防する人」と「予防しない人」
もともと予防のための取り組みに熱心な人にとって、健康ポイント制のようなインセンティブは有効と考えられます。
健康づくりの施策に積極的に参加することによって、引き続き健康づくりに取り組み、ますます健康になることが出来ます。
一方で、「予防しない」人に対しては、より個別的な対応の方が必要である可能性が高いです。
「予防しない人」には、健康が大事だと分かっていても、自身の健康状態にそれほど危機感を持っていない人が多いと考えられます。
そういった人に予防の大切さを知ってもらうためには、今の健康状態と将来のリスクをしっかり理解してもらうことが大切です。
そのため、以下のようなことが実現できれば、健康づくりへの取り組みが全体として底上げされるはずです。
① 「予防する」人と「予防しない」人をカテゴリに分ける
② 「予防する人」に対しては健康ポイントのような画一的な施策でさらなる健康づくりを促す
③ 「予防しない人」に対しては個別に支援する
このようにカテゴリAとBに分けて、カテゴリAに属する人には介入せず、カテゴリBの人を積極的に支援し、カテゴリBの人をカテゴリAに移していくことが望ましいといえます。
しかし、ただでさえ忙しい保健師が、特定の方に対して寄り添って、特別に応援するといったことが本当に出来るのでしょうか?
そのためには、システム化が重要です。
ヘルス×ライフに出来ること
弊社が提供する『ヘルス×ライフ』では、例えば特定健康診査を受けていない人のみ抽出し、一斉に同内容のメールを送ったり、個別にメールを送ったりといったことが可能です。
さらに、システムを通じてそういったフォローを行った場合、フォローの履歴もシステム上に残すことができます。
システム上で情報を一元的に管理することで、業務負担軽減にも寄与できます。
高齢化の課題を抱えている地域は多く、高齢化率が低い地域は今後、急速に高齢化を迎える可能性があります。
早い段階から「予防する」習慣を身に着け、生涯現役社会を実現するために、ぜひ、システム化をご検討ください。