株式会社プロフィットジャパン(以下「プロフィットジャパン」)は、フィットネス施設のプランニング、
コンサルティング、 事業立ち上げ、経営、業務委託等を行っています。
プロフィットジャパン代表の菊賀信雅氏は、筑波大学体育専門学群卒業後にセントラススポーツ株式会社に入社し、
フィットネス事業の創設スタッフとして100クラブ以上の開設、運営、指導、教育を行ってきました。
そういった経験に基づき、1992年にプロフィットジャパンを設立しました。
従来のフィットネスクラブとは大きく異なったフィットネスクラブである「コンビニフィットネス®」
の運営およびフランチャイズを行っています。
※ コンビニフィットネスの全国施設については「PJフィットネス研究所 ホームページ」をご参照ください。
代表の菊賀氏は、外部企業の社員健康教育や厚労省委託研究(健康づくりシステム開発事業)の
委員にも選任されています。
大学等とも連携した学術的な研究にも従事しており、研究論文の学術誌への掲載や
学会等での発表、書籍の発刊も行っています。
2015年にはACSM(アメリカスポーツ医学界)でも発表しました。
さらに、フィットネスを健康長寿産業として広く社会に貢献することを目的として、2018年には、
フィットネスに関するさまざまな情報を収集し、調査研究を行い、エビデンスとして発信しました。
また、健康サポート産業や施設の参加率の向上や健康づくりの継続を促進するためのサポートを行う
PJ(プロフィットジャパン)フィットネス研究所を設立しました。
コンビニフィットネスの特徴
プロフィットジャパンが運営およびフランチャイズ展開する「コンビニフィットネス®」の大きな特徴は、
「運動好き」な人ではなく、「高齢者、疲れている人、運動が苦手な人、スポーツクラブに行かない人」
が対象であるということです。
施設の規模は、40~50坪で文字通りコンビニぐらいのスペースで運営しています。
コンビニフィットネスの目的はトレーニングではなく、疲労回復、腰痛・肩こりの解消、介護予防、ダイエット、
健康維持などであり、激しい運動を抜きに効果が得られるようになっています。
さらに、スポーツウェアに着替える必要なく、普段着のまま、汗をかかずに、短い時間でも実施することができます。
一般的なフィトネスクラブでの能動的な運動とは違い、コンビニフィットネスでは自動で動くマシンに
併せて動く受動的(パッシブ)な運動となっている点が大きな特徴です。
他にも身体をほぐしたり、ストレッチしたりする体調調整のためのマシンが豊富にそろっています。
また、エクササイズについても、負荷が軽く安全な油圧式筋力トレーニングマシンを用いる、
サーキットトレーニングを採用しています。
筋力トレーニングと有酸素運動を30分以内で効率よく行い、楽しく継続的に行うことが
できるようなプログラムとなっています。
コンビニフィットネスでは、利用者の継続性を確保することを手始めの目標としています。
そのため、最初は「気持ちいい」「楽だ」といったパッシブから始め、身体活動を
少しずつ増やし、楽しみながら効果を出すことができます。
これらのプログラムは、体内・筋肉中の血流をアップさせ、代謝を向上させるように
組み立てられています。
中高年者や低体力者についてはLoad(負荷)とRecover(回復)とをバランスよく
プログラム化して提供しないと疲労過多になってしまいます。
そのため、Load(L)のトレーニングの後にはRecover(R)できるボディメンテナンス
を行うL&Rメソッドとして確立しています。
L&Rメソッドは高齢者からアスリートまですべての方々を対象としており、これらの
すべてをコンビニフィットネス40坪の敷地内で実現しています。
実際に、利用者には90歳を超える人も複数名います。
2008年に日本フィットネス産業協会より発表された、【今後伸びる業態と方向性】のキーワードである、
「介護予防サービス」「パーソナル」「メディカル」「リハビリ」「リラクゼーション」を備えた、
地域とのコミュニケーションの場としての唯一のフィットネス事業であると言えます。
(資料出所:プロフィットジャパンホームページ)
カウンセリングシステム
また、もうひとつコンビニフィットネスで重要視しているものが、「カウンセリングシステム」です。
フィットネスクラブの会員は、自分一人で通い続けるか、トレーナーのカウンセリングが
あるかで、退会率がはるかに変わります。
2016年にJSSM(Journal of Sports Science and Medicine)で発表された内容では、インストラクターがいる
エクササイズのみの場合と、そこに3回のカウンセリングを入れただけの違いで退会率が30%も差が出たという結果があります。
コンビニフィットネスでは入会時と既存会員に、「PPC(パーソナルプランニングカード)」とよばれる
独自のカウンセリングシステムを行っています。
入会率を上げて、退会率を下げる対策をシステム化したものです。
プロフィットジャパンは、このカウンセリングシステムを他社のフィットネスクラブにも
コンサルティングで行っています。
実際に、入会率が50%から90%台まで底上げするなどの実績を出しています。
(資料出所:プロフィットジャパン提供資料)
このように、プロフィットジャパンが中高年者や低体力者、さらには運動嫌いの方を対象とした
コンビニフィットネスを展開する背景には、日本では積極的にフィットネスクラブに通って能動的に
運動する人の人口比率が3%程度という事実があります。
残りの97%の人に健康増進に取り組んでいただくためには、
運動という考え方よりも「休養」という考え方が重要であると考えています。
中でも、消極的休養に分類されるコンディショングやリラクセーションが
必要な要素であると考えました。
今では多くの企業が、フランチャイズ展開しているクイックマッサージを
日本で最初に行ったのもプロフィットジャパンです。
また、フィットネスの対象人口の年齢層が高まっている点も重要です。
年齢別構成比ではすでに40歳以上が70%を占めており、60歳以上でも30%を超えています。
中高年者も継続して通い続けてもらうためには、体力アップだけでなく
「障害予防、疲労回復、リラクセーション」がますます求められるようになると言えます。
このような背景から、温浴施設などのリラクゼーション業とも相性が良く、
今後は温浴施設内でのコラボ展開も多数予定しています。
コンビニフィットネスでは、L&Rメソッドに基づく専門のカウンセリングによって、
「積極的休養」と「消極的休養」のバランスをとった独自のプログラムを提供しています。
当然、このような独自のプログラムを行うためには必要な知識をもったパーソナルトレーナーが必要です。
プロフィットジャパンではそういったパーソナルトレーナーの教育・養成も行っています。
(資料出所:プロフィットジャパン ホームページ)
コンビニフィットネスは、フランチャイズ展開を行っています。
そのため、会費はそれぞれの施設で異なり、画一的な価格設定にはなっていません。
しかし、全般的に一般のフィットネスクラブの料金設定よりも低い価格設定になっています。
これは、フィットネスクラブに通ったことがある人と、フィットネスクラブに通ったことがない
人との間で、フィットネスクラブに費やしてもよいと感じる価格に対する考え方に乖離があるためです。
フィットネスクラブに通ったことがない人にコンビニフィットネスに通ってもらうためには、
一般のフィットネスクラブよりも低い料金体系にする必要があると考えています。
逆に言えば、一般的なフィットネスクラブよりも低い価格設定でも事業として
継続できるようになっているということです。
そういった事業面でのノウハウも、全国にフランチャイズ展開できている重要な要素ということが出来ます。
経験した感想
プロフィットジャパンにインタビューをさせていただいた際、実際に機器を用いた
プログラムを体験させていただきました。
筆者はスーツ姿でしたが、問題なく行うことが出来ました。
その一方で効果は期待以上であり、ボディフレックス、ボディフレックスサイド、
ボディフレックスショルダーを終えた後、身体が軽くなったことを感じました。
その後インタビューを受けていただいたトレーナーの方と会話をしながら、フィットネスを
行いましたが、ほとんど汗をかくこともありませんでした。
積極的に運動をする人はもともと健康であることが多く、本来運動をしなければならない
人ほど、運動嫌いであることが多いといわれています。
コンビニフィットネスは、こういった運動嫌いの人でも無理なく続けられるプログラムとなっています。
働く世代の生活習慣病改善、そして高齢者の健康寿命延伸を実現する上で、
コンビニフィットネスへの期待は大きいと感じました。
※ コンビニフィットネスやL&Rメソッドに関するお問い合わせは「プロフィットジャパン ホームページ」の
「お問い合わせ」またはホームページ記載の電話番号にお願いいたします。