運動不足解消のため、スニーカー通勤を導入する企業が増えています。
弊社でも、実際にスニーカーを履いて通勤をしている社員がいます。
今回は、そんなスニーカー通勤の効果や事例について紹介します。
健康と体力の自信
スポーツ庁が2016年に行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、「健康である」と回答した人は74.4%に上っています。
一方で、「体力に自信がある」と回答する人は41.4%と、「健康であるが、体力には少々自信がない」と考えている人が多いことが分かりました。
また、普段運動不足を感じるか聞いたところ、「感じる」とする割合が 67.0%(「大いに感じる」38.7%+「ある程度感じる」38.3%)。
「感じない」とする割合が、20.8%(「あまり感じない」15.1%+「ほとんど(全く)感じない」5.7%)となっていました。
年代別に見ると、30 代から50 代で運動不足を「感じる」とする割合が、高い傾向にあることが分かりました。
ビジネスパーソンの運動不足
スポーツ庁では第2期スポーツ基本計画で、成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度まで引き上げることを目標としました。
そのためには、この世代(ビジネスパーソン)の実施率を引き上げることが重要となります。
運動不足を感じつつも、忙しくて、スポーツをする時間が取れない働き盛り世代に対する環境整備が必要であると考えました。
そこで、スポーツ庁は、歩くことをもっと楽しく、楽しいことをもっと健康的なものに変えていくプロジェクトとして「FUN+WALK PROJECT」を立ち上げました。
ビジネスパーソンにも、普段の生活から気軽に取り入れることのできるウォーキングに着目し、国民に「歩く」習慣を自然に身につけてもらうことを目指しています。
まずは、1日プラス1,000歩
同プロジェクトは、1日の歩数を普段よりプラス1,000歩(約10分)することを目指しています。
まずは、1日8,000歩(国民の平均歩数は男性7,194歩、女性6,227歩)の実現を目標としています。
日常的に気軽に取り入れられる運動「歩く」を通じて、国民の健康増進につなげていくという計画です。
続々解禁 スニーカー通勤
大手企業では、続々とスニーカー通勤を奨励するプロジェクトを開始しています。
ロート製薬では、「社員の健康は企業のメリット」とし、歩数を社内で利用できるポイントに還元しています。
また、このプロジェクトの影響で、会社内でスニーカーブームも起こっています。
おしゃれに敏感な女性社員で、「普段の通勤やレジャーにスニーカーを履いている」割合が71.9%と高くなっています。
今や、スニーカーは、おしゃれアイテムだけでなく、通勤アイテムとしても、確固たる位置を占めているといえます。
運動促進につながった事例
福井県では、スニーカー通勤による運動不足解消に県民運動として取り組んでいます。
スニーカー通勤を実施した県庁職員の歩数が、一日あたり平均1,273歩(約27%)アップ、1歩あたりの歩幅が平均で5cm拡大したそうです。
歩幅のアップは筋肉増加にもつながりそうで、とても良いことと考えられます。
ビジネスマナーとスニーカー
スニーカー通勤を導入するにあたって、気になるのは、「ビジネスマナー」ではないでしょうか?
「営業職のように、客先訪問を行う人でスニーカー通勤は・・・」と考える方もいるかもしれません。
しかし、同調査では「見た目が革靴に見えるスニーカーがあれば良い」と前向きな回答が49%もありました。
実際に、革靴風のスニーカーが、アシックス、アディダス、ナイキなどの大手靴メーカーによって世に出されています。
少しずつ、スニーカー通勤が受け入れられている、ということです。
スニーカー通勤で、日頃の歩数が増え、運動不足解消につなげられるといいですね。
弊社が提供する「ヘルス×ライフ」では、歩数や上った階段、歩いた距離などを記録することが出来ます。
運動不足解消のおともに、「ヘルス×ライフ」を利用してみませんか?
出典
平成 28 年 11 月調査 スポーツの実施状況等に関する世論調査 スポーツ庁健康スポーツ課
監修:佐藤祐造(医師、愛知みずほ大学特別教授・名古屋大学名誉教授)