10月1日から10月31日までの1カ月間は、(公財)日本対がん協会主催の「乳がん月間」です。
乳がんになる人は、30歳代から増え、50歳代までの働き盛りの世代に多いといわれています。
そして、この年代の女性のがん死亡原因のトップとなっています。
乳がんは早期に発見し、治療すれば多くが治る病気です。
40歳になったら、2年に1回の検診を定期的に受けましょう。
今回は、そんな乳がんの啓発活動である「ピンクリボン」について紹介します。
ピンクリボンに込められた想い
ピンクリボンは、乳がん啓発活動を表す世界共通のシンボルマークです。
1980年代のアメリカで、乳がんで亡くなられた患者さんの家族が、「このような悲劇が繰り返されないように」と願いを込めて作ったのがきっかけです。
その後、2000年ごろから日本でも盛んになってきました。
乳がん検診の早期受診を呼びかけるために、行政、市民団体、企業などが独自のピンクリボンマークを掲げ、様々な活動を行っています。
日本対がん協会などが主催する「ピンクリボンフェスティバル」もそのひとつです。
年々活動が拡大
東京や神戸では、スマイルウォークなどの健康イベントが開催されます。
各自治体では、シンポジウムが、百貨店などではリーフレットの配布やオリジナルグッズの販売が予定されています。
毎年10月になると、「ピンクリボン」にちなみ、都庁第一本庁舎をはじめ、都内の様々な施設がピンク色にライトアップされます。
参加するといいことが・・・
多くの会場では、「乳がんについて」や「セルフチェックの仕方」などについて学べます。
また、ピンクリボン運動は患者さんの家族や、患者さん自身を支える運動でもあります。
そのため、患者さんや家族の個別相談や最新治療について情報を得ることもできます。
企業スポンサーも続々と増え、食品など商品開発、保険商品の開発、旅行プランの開発など様々なピンクリボン商品が登場しています。
今後も、患者さんと共に商品開発をするサポート企業が増えそうです。
今や、がん対策は検診だけでなく様々な方法があります。
一緒に、がん対策をしてみませんか?
参考
監修:佐藤祐造(医師、愛知みずほ大学特別教授・名古屋大学名誉教授)