皆さんは、がん検診を受けていますか?
がんは、生活習慣によって引き起こされる可能性が高く、検診受診率が低いことが問題とされています。
今回は、そんな「がん検診」について紹介します。
がんは日本の国民病?
現在では、年間37万人以上の国民ががんで死亡しています。
これは、国民の3人に1人が”がん”によって亡くなっていることになります。
日本人にとって「国民病」といっても過言ではない状況となっています。
健診で早期発見、早期治療
がんによる死亡を防ぐためには、がんに罹らないようにすることが重要です。
がんは遺伝するといわれていますが、実は、遺伝によるがんは5%程度と少ないことをご存じでしょうか?
むしろ、喫煙、食生活及び運動等の生活習慣が原因である方が多く、これらに気をつけて発がんリスクを下げる必要があります。
重要なのは、がん検診です。
特に進行していない初期の段階で発見し、適切な治療を行うことで、高い確率で治癒します。
そうしたがんを“初期”の段階で見つける「がん検診」は、がんの死亡率を下げるのに非常に有効だと考えられます。
低い日本のがん検診受診率
日本のがん検診受診率は、男性においては、胃がん、肺がん、大腸がん検診の受診率は4〜5割程度です。
女性においては、乳がん、子宮頸がん検診を含めた5つのがん検診の受診率は3〜4割台となっています。
特に子宮頸がん、乳がんについては、検診受診率が低い状況にあります。
そこで、10月1日から31日は「がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間」としています。
受診は「優しさ」
がん検診を受診して、早期発見、早期治療に心がけることは、自分自身に対して、家族や大切な人に対しての思いやりや優しさです。
病気になると周りの人に心配をかけ、自分自身も辛い思いをすることになります。
病気になってしまい、大切な仕事や、財産が奪われてしまった人もいます。
そういった辛く悲しい思いをしないために、一年に一度、たったの数時間で構いません。
がん検診のための時間を、作ってみてはいかがでしょうか?
出典
厚生労働省HP がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間
監修:佐藤祐造(医師、愛知みずほ大学特別教授・名古屋大学名誉教授)