千葉県について
千葉県は、四方を海と川に囲まれ、水と緑の豊かな自然に恵まれています。
200~300メートル級の山々が続く房総丘陵、比較的平坦な下総台地、利根川流域と九十九里沿岸に広がる平野で構成されます。
県人口は、2002年に600万人を突破し、全国で6番目に人口の多い都道府県となっています。
千葉県は、東葛地域、成田周辺地域、千葉地域、長生・山武・夷隅地域、京葉臨海地域、かずさ地域、安房周辺地域に大きくわけることができます。
それぞれ、以下のような産業の特色を持っています。
<東葛地域>
東葛テクノプラザなど、産業支援機関を拠点に産学官連携の枠組みを生かした研究開発などが盛んに行われています
<成田周辺地域>
成田国際空港があり、空港関連産業・国際物流・新ロジスティック産業が集積しています
<千葉地域>
幕張新都心があり、オフィス、商業・アミューズメント施設など複合的な機能を備えています
<長生・山武・夷隅地域>
先端技術産業とスポーツ・健康志向レジャー産業が集積しています
<京葉臨海地域>
石油精製・石油化学・鉄鋼など素材産業の企業がコンビナートを形成しています
<かずさ地域>
バイオテクノロジー、精密機械など先端技術産業分野の研究施設やマザー工場などが集積し、国際的水準の研究開発などが行われています
<安房周辺地域>
観光・リゾート地としての豊富な資源を生かしたグリーン・ブルーツーリズムなどの体験型観光も進んでいます
(図出所:千葉県ホームページ)
温暖な気候と豊かな大地に恵まれている千葉県は全国有数の農業県でもあり、多くの農業従事者が様々な千葉県農産物を生産しています。
健康ちば21
千葉県では、2013年3月に「県民が健康でこころ豊かに暮らす社会の実現」を基本理念とした「健康ちば21(第2次)」(2013年度~2022年度)を策定し、「健康寿命の延伸」と「健康格差の実態解明と縮小」を総合目標に掲げ、各種健康づくり施策を展開してきました。
総合目標達成のために、以下の4つの施策を柱として取り組んでいます。
Ⅰ 個人の生活習慣の改善とそれを支える環境の整備
Ⅱ ライフステージに応じた心身機能の維持・向上
Ⅲ 生活習慣病の発症予防と重症化防止
Ⅳ つながりを生かし、健康を守り支える環境づくり
<健康ちば21(第2次)の概念図>
2017年度に、「健康ちば21(第2次)」について中間評価を行いました。
総合目標の「健康寿命の延伸」については、「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」を目標としていました。
結果、男性は平均寿命の1年あたりの延びが0.22年に対して健康寿命の延び0.13年、女性は平均寿命1年あたりの延びが0.14年に対して健康寿命の延びは0.27年となりました。
女性は、健康寿命の延びが平均寿命の延びを上回り、男性は下回る結果となりました。
同じく、総合目標の「健康格差の実態解明と縮小」については、市町村別健康寿命の最長と最短の差は、2013年度に男性2.25年、女性3.11年となっていました。
2010年と2013年を比較すると、男性は現状と変わらず、女性は差の開きがみられています。
4つの施策の柱については、中間評価の結果、施策ⅠとⅢ、Ⅳが改善傾向にあるものの、分野別では性別や年齢別、地域別の差がみられているものもあります。
中間評価の結果を受けて、今後、総合目標の達成に向けて推進すべき施策の方向性を、4つの施策の柱ごとに新たに以下のように定めています。
Ⅰ 個人の生活習慣の改善とそれを支える環境の整備
〇 全国と比べ食塩摂取量が多く、更なる「減塩」を推進します
〇 働く世代を中心に、「+10(プラス・テン)」(今より10分多く、毎日からだを動かそうという標語)を推進します
〇 働く世代を中心に、休養・睡眠の必要性の普及啓発を図ります
〇 女性を中心に、適量飲酒の普及啓発を推進します
〇 若い世代から、たばこによる健康被害の普及啓発を図ります
〇 成人・高齢者の口腔ケアを推進します
Ⅱ ライフステージに応じた心身機能の維持・向上
〇 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)やフレイル(虚弱)について、高齢期に入る前からの普及啓発を推進します
Ⅲ 生活習慣病の発症予防と重症化防止
〇 糖尿病性腎症重症化予防の推進のため、プログラムの周知や関係機関との連絡体制を構築します
Ⅳ つながりを生かし、健康を守り支える環境づくり
〇 市町村等が地域の特徴に応じて、健康づくりに関する取組を推進していけるよう、支援します
また、中間評価で見えてきた健康課題を踏まえ、『減塩、運動、休養、地域の人とのつながり』に重点的に取り組み、健康寿命を延ばす目標である「目指そう!元気ちば」を掲げています。
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