習志野市について
習志野市は千葉県の北西部に位置し、東京からほぼ30キロメートル圏内にある、総面積20.97平方キロメートルのコンパクトな市です。
東は千葉市、西は船橋市、北は八千代市に接し、南は東京湾に面しています。
都心へのアクセスが良く、ベッドタウンとしての性格を持っています。
「習志野」という名称は、明治天皇が命名したものです。
1873年4月、明治天皇を迎えて行われた陸軍大演習の際、全体指揮をとった篠原陸軍少将のめざましい活躍をたたえ、「篠原を見習うように」とのお言葉がありました。
このことから「見習篠原」が「見習志野原」になり、習志野原になったという説があります。
習志野市は、騎兵連隊・鉄道連隊が置かれるなど、軍郷として発展してきました。
現在、そうした軍用地の跡は病院や学校に建て替えられ、軍隊のまちから『文教住宅都市』へと生まれ変わっています。
習志野市の人口は、2017年4月1日時点で、171,970人となっています。
将来人口推計において、総人口は2020年頃にピークを迎え、その後、減少に転じる見込みです。
一方、高齢者人口は増加傾向です。
2003年に14.2%であった高齢化率は、2013年に21.2%となっており、今後、2025年には23.4%まで上昇することが予測されています。
「習志野市健康なまちづくり条例」と「健康なまち習志野計画」
2013年4月1日、習志野市は「(通称)習志野市健康なまちづくり条例」を施行しました。
この条例は、市民一人ひとりの健康を、個人の責任とするのではなく、地域社会全体で支え、守るために必要な社会環境を整備していこうという考えの下、市・市民・市民活動団体・事業者及び健康づくり関係者が連携・協働して取り組むことを目的として、それぞれの責務を定めた理念条例です。
(資料出所:「習志野市健康なまちづくり条例」リーフレットより)
この「健康なまちづくり条例」に基づき、習志野市では、2015年~2019年度にかけて実施する「健康なまち習志野計画」を策定しました。
条例に定めているとおり、市や市民だけでなく、事業者を含めたすべての人が「健康なまちづくり」の当事者です。
計画では、市、市民、市民活動団体、事業者及び健康づくり関係者が、連携及び協働して推進するために、それぞれの役割を細かく定めています。
【市の役割】
長期計画やその他各種施策に関する計画の策定・推進について、「市民の主体的な健康づくり」と「地域社会全体で個人の健康を支え守る社会環境の整備」を方向性として踏まえ、実施します。
また、健康なまちづくりに関係する分野は、保健福祉分野以外にも、都市整備分野や環境分野、経済分野、教育分野など多岐に及ぶ為、庁内の関係部・課が連携しながら一体となって推進します。
【市民の役割・できること】
健康は、個人の価値観に基づき、一人ひとりが主体的に取り組むことによって実現されます。
健康なまちづくりに対する理解を深め、健康的な生活習慣の確立に取り組む等、個人及び家族の状況に応じた健康づくりを積極的に行いましょう。
【市民活動団体の役割・できること】
以下のような活動を楽しみながら継続し、継続的な活動を通じて健康なまりづくりへ寄与するように努めましょう。
・ 体を動かす習慣づくり等のイベント・教室の開催
・ 団体活動を通じた社会参加や仲間づくり
・ 安心・安全で快適なまちづくり
【事業者の役割・できること】
労働安全衛生法に基づき、以下のような快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通して、職場における従業員の健康を確保することが必要です。
また、自らが行う健康なまちづくりに関する活動以外にも協力するよう努めましょう。
・ 従業員が気軽に健康相談を受けられる体制の整備
・ 定期的な職場の就業環境や人間関係への配慮
・ 従業員が地域活動やボランティア活動に参加しやすいよう休暇制度を設ける等の支援
【健康づくり関係者の役割・できること】
市民が、自らの体力や体調に適した健康づくりに取り組むことができるように支援していくことが必要です。
また、自らが行う健康なまちづくりに関する活動以外にも協力するように努めましょう。
・ 健康相談の推進や市民の健康や医療に関する知識・理解の向上に向けた取り組み
・ セミナー開催やポスター等での心の健康や命の大切さに関する情報提供・啓発活動
・ 地域におけるリーダー育成のための技術支援(人材・教材・情報等)への協力
(資料出所:「健康なまち習志野計画(概要版)」)
次ページにて、習志野市が健康なまちづくりに向けて実施している施策の一部を紹介します。