埼玉県コバトン健康マイレージ
埼玉県の平均年齢は、2017年度1月時点で45.4歳となっています。
平均年齢は、全国平均よりも低いものの、2025年には一気に高齢化が進むことが予想されています。
そこで埼玉県では、生活習慣病にならないための仕組みの構築を目的に、2012年度から3年間、県内7つの市をモデル都市に指定して、健康寿命の延伸と医療費の抑制を目指し、「健康長寿埼玉プロジェクトモデル事業」を実施しました。
(資料出所:埼玉県ホームページ)
2015年1月には、健康長寿埼玉プロジェクトでの成果を踏まえて、取組を全県に展開していくための「健康長寿埼玉モデル」を構築しました。
健康長寿埼玉モデルでは、先行モデル事業を通じて、医療費の抑制効果が実証された「推奨プログラム」、成果を出す秘訣をまとめた「成功の方程式」、費用補助やノウハウ提供と国保調整交付金の重点配分による「市町村を後押し」の3つで構成されたモデルを構築しました。
(資料出所:埼玉県ホームページ)
これらの事業を通じて、「歩く」ということが健康増進に寄与することが実証されました。
そこで、できるだけたくさんの方に外に出て歩いていただくことを目的に、2017年度に誕生したのが「コバトン健康マイレージ」です。
これまでの実証事業を通じて、「健康になりましょう」という働きかけをしても動いてくれるのはもともと健康意識の高い人でした。
本来動いてもらいたい人達には、なかなか伝わらないという課題がありました。
そこで、「健康づくりに取り組むきっかけがない方でも、楽しみながら継続できる仕組みにしたい」という考えで、幅広い世代にとって親しみやすく、ゲーム的な感覚で続けてもらえることを重視しています。
(資料出所:埼玉県提供)
コバトン健康マイレージでの歩数の計測
コバトン健康マイレージは、歩数を計測しながらウォーキングを楽しく続けてもらうことを目指しています。
歩数は、以下の3種類のいずれかの方法で計測してもらうことになります。
【歩数計】
シンプルで、操作のしやすいポケットインタイプです。
(写真出所:コバトン健康マイレージ ホームページ)
【ムーブバンド2】
手首に装着する測定機器で、生活防水にも対応しています。
(写真出所:コバトン健康マイレージ ホームページ)
スマートフォンに内蔵された、歩数測定機能と連携して測定します。
(写真出所:コバトン健康マイレージ ホームページ)
スマートフォンで「コバトン健康アプリ」をダウンロードすれば、スマートフォンのみでほぼすべて完結することができます。
しかし、スマートフォンを持っていない人や、スマートフォンを持っていたとしてもポケットに入れて常時持ち歩かない人も計測しています。
そういった人にも考慮して、3種類の計測方法を用意することで自分の生活スタイルにあった方式を採用していただけるのではないかと考えています。
歩数計やムーブバンド2を使用する場合でも、住民には費用負担はありません。
※ ただし、歩数計は送料がかかります。
費用は、実施主体である市町村・企業・保険組合等が負担することになっています。
そのため、実施主体によってはスマートフォンだけの計測であったり、歩数計は送付しますが、ムーブバンド2はなかったりするところもあります。
また、ムーブバンド2は2017年度のみ申し込みを受け付けており、実施主体によっては、数量限定で受付を締め切っているところもあります。
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