新しい環境で働く人、新しい人を迎える準備をする人など、慌ただしい毎日を送っていませんか?
今回は、そんな超多忙な時こそ気をつけていただきたい、健康管理のポイントをお伝えします。
不規則な生活になっていませんか?
残業続きで、いつもより遅い夕食になっていませんか?
特に、働いている20~60代の人は食事時間が不規則になりがちです。
夜遅い時間に食事をとると、食事からとったエネルギーが消費されにくくなります。
そのため、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積されやすくなります。
実際、最近の遺伝子レベルの研究からも、夜遅く食事をとると太りやすいことが実証されています。
また、翌朝、食欲がなくて、朝食が食べられない原因にもなり、生活リズムも乱れやすくなります。
夕食の時間が遅いと、眠る時間も遅くなってしまいます。
きちんと睡眠時間をとらないと、心身の疲れが抜けません。
できるだけ、早めの夕食と十分な睡眠を確保できるよう、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
夜遅くの食事のポイント
疲れが蓄積されると、いわゆる「がっつり飯」が食べたくなります。
そんな時こそ、注意が必要です。
夕食の時間が遅くなってしまう場合は、できるだけ低脂肪で、消化の良いものを食べるようにしましょう。
特に、揚げ物などのこってり系や肉などの主菜は少なめがベストです。
野菜料理などの副菜を多めにすると、カロリーや脂肪のとり過ぎを防ぐことができます。
また、よく噛んで食べることも大切です。
消化をよくし、脳の満腹中枢も刺激されて食べすぎを防ぐことができます。
コンビニなどで夕食を買ったり、外食をする場合は、エネルギーなどが記載された栄養成分表示を参考に、エネルギーや脂質が少なめのものを選びましょう。
こってり系は睡眠にも響く
こってりしたもの、カロリーの高いものは、消化するまで時間がかかります。
その間、消化器官はずっと働いています。
横になって、寝ている間もずっとです。
消化器官の過重労働は、翌朝の胃もたれ、食欲不振につながります。
遅い夕食をとる際には、油量が少なく「消化の良いもの」も重要なポイント。
具体的には、チャーハンよりも白飯、塊肉よりもお刺身がよいでしょう。
少し、物足りない気がするかもしれませんが、翌朝「すっきり」目覚めることができるのでおススメです。
夕食が遅くなることが確定したら
仕事の都合などで、夕食までの間に長い時間が空くこともあるかもしれません。
そんな時は、エネルギーの補給や夕食の食べすぎを防ぐために、間食を上手に利用しましょう。
ただし、間食のとり方によっては、食事のリズムを崩してしまうこともあります。
菓子パンやスナック菓子などカロリーや脂肪の多いものをとると、夕食がおろそかになります。
その結果、生活リズムが乱れたり、夕食もしっかり食べてカロリーオーバーになったりすることで、肥満につながります。
可能なら、職場で6時頃におにぎり、パンなど糖質を摂取しましょう。
そして帰宅後、野菜や魚、低脂質のとり肉の食事などを食べるという食事パターンが肥満(メタボ)防止に役立ちます。
参考
監修:佐藤祐造(医師、愛知みずほ大学特別教授・名古屋大学名誉教授)