静岡県藤枝市について
藤枝市は、静岡市から西へ20キロメートルの静岡県のほぼ中央に位置しています。
北は南アルプスを望む赤石山系の森林地帯から、南は江戸時代「越すに越されぬ」と言われた大井川の一部まで、東西16キロメートル、南北22キロメートルに広がり、面積は約194平方キロメールの、豊かな自然に恵まれた歴史と文化の香り溢れるまちです。
市の中央には清流“瀬戸川”が流れ、3月の終わり頃には両岸約2キロメートルに渡る見事な桜トンネルが続き、多くの人たちの目を楽しませてくれます。
藤枝市の歴史は古く、すでに縄文時代には、いくつかの集落が営まれています。
江戸時代になると、東海道五十三次の21・22番目の宿場町「岡部宿」「藤枝宿」として本陣や多くの旅籠が設けられました。
東海道の交通の要衝であったことから、政治・経済の拠点、教育の中心でもありました。
また、サッカーのまちとしても有名であり、これまでに藤枝市出身の多くのサッカー選手が日本代表として世界の舞台で活躍しています。
市内には国道1号線(藤枝バイパス)、東名高速、新東名高速といった主要道路と東海道線、東海道新幹線といった主要鉄道も横切っています。
富士山静岡空港までも、車で25分とアクセスが良好な立地も藤枝市の特徴です。
人口は、2016年3月末時点で約146,500人です。
2008年度末は約144,700人、2010年度末は約144,900人、2012年度末には146,200人と徐々に増加しています。
“健康・予防日本一”ふじえだプロジェクト
藤枝市では重点戦略として、「健康(kenkou)」「教育(kyouiku)」「環境(kankyou)」「危機管理(kikikanri)」の4分野で日本一をめざす「4K施策」の推進を掲げています。
その一丁目一番地が市民の「健康」づくりであるとして、市民が幸せな健康生活を少しでも長く続けられるよう“健康・予防日本一”ふじえだプロジェクトに取り組んでいます。
“健康・予防日本一”をめざし、「守る健康」(=疾病の予防活動や早期発見・早期治療の強化)と「創る健康」(市民や団体などと協力した地域ぐるみによる健康機運の向上)の両輪を、市民・事業者・行政が一体となって推進しています。
これらに取り組んできた結果、藤枝市は以下のような成果を上げました。
・ 特定健診受診率が高い(2014年度 47.9%)
・ がん検診受診率が高い(2013年度 人口10万人超都市288市中の大腸6位他)
・ メタボ率が低い(2013年度 11.2%(全国平均 14.3%))
・ 後期高齢者医療費が低い(2013年度 741千円)
特に青年・壮年期世代の健康無関心層にも健康づくりに興味がもてるように、「楽しい」「お得な」を切り口に、以下の3つのプロジェクトを行いました。
【プロジェクト1 歩いて健康「日本全国バーチャルの旅」】
自助プログラム:日常の身体活動量を底上げする目標ツールを提供
・ 奥の細道、四国お遍路など全国のバーチャルな旅を提供し継続を支援
【プロジェクト2 ふじえだ健康スポット20選】
共助プログラム:地域や団体と協同し健康施策を推進
・ 健康を切り口にしたシティ・プロモーション
・ 点を線で結んだ回遊性のあるイベント活用
【プロジェクト3 ふじえだ健康マイレージ】
公助プログラム:生活習慣の意識づけと継続・定着化を支援
・ 健康的な生活行動にポイントを付与 「健康」と「お得」をゲット
・ 紙版またはスマホなどのWEB版の選択が可能
・ 静岡県と協働して展開
ふじえだ健康マイレージ
ふじえだ健康マイレージは、“健康・予防日本一”ふじえだプロジェクトの一つです。
18歳以上の藤枝市在住・在勤・在学者を対象に、運動・食事など日々の健康行動で80ポイント、健(検)診の受診などのボーナス項目で20ポイント、2週間以上実践して合計100ポイント以上貯めて申請すると、「ふじのくに健康いきいきカード」が発行されます。
カードを市内の協力店に提示すると、「買い物料金5%OFF」、「ドリンク1杯サービス」などのサービスを受けることができます。
協力店からのサービスを得る方法にしたことで、経常経費がかからない循環型システムとして実現しました。
健康マイレージは、2015年3月末時点で1,275人が達成しており、リピート率は30%となりました。
公費を投入することなく企業や店舗の協力でインセンティブが持続しており、全国からも注目されています。
さらに2015年11月からは教育、環境、交通安全もマイレージを開始し、健康とあわせて「ふじえだマイレージ」としてスタートしました。
今後の取組
藤枝市では、健康無関心層である青年・壮年期世代の約3割が製造業に従事していることをとらえ、企業を巻き込んだ取組を展開していくことを計画しています。
従業員の健康関心度が向上すれば、企業にとってもブランドイメージの向上になります。
企業内で仲間意識とともに健康意識を高めれば、企業の生産性向上にもつながります。
「藤枝なら健康に働ける 健康に暮らせる」を合言葉に、健康マイレージと連動した新たな施策等を経済活動と連携して展開し、産業振興・地域活性化で定住人口の増加を目指していきます。