「alko」を通じて地域・職域連携での健康増進を目指す 小牧市

こまき山

 

 

小牧市について

 

小牧市は、名古屋市の北方約15キロメートル、濃尾平野のほぼ中心に位置しています。

1955年に愛知県下21番目の市として誕生しました。

名神・東名高速道路、中央自動車道の結節点として、さらに県営名古屋空港を擁するなど恵まれた広域的交通条件を生かし、内陸工業都市として飛躍的な発展をしてきました。

また、国産初のジェット旅客機MRJ、さらには小惑星探査機はやぶさ2を搭載し宇宙への挑戦を続けているH2Aロケットの要となる液体ロケットエンジンの製造をはじめ、先進的な技術開発も小牧市で行われています。

 

市の中心には、小牧山があります。

ここにはかつて、織田信長公が天下統一の夢に向かって第一歩を踏み出し、また、小牧・長久手の戦いで徳川家康公が陣をとった小牧山城がありました。

小牧山は今、史跡公園として、市のシンボル的な存在となっています。

 

 

『健康いきいきポイント事業』

 

小牧市では2016年度から小牧市民を対象に、自分にあった健康づくりにチャレンジしてポイントをため、楽しみながら健康づくりができる『健康いきいきポイント事業』を実施しています。

『健康いきいきポイント事業』には、①自主目標チャレンジ、②ウォーキングチャレンジ、③健診・検診チャレンジ、④参加チャレンジの4つのチャレンジがあります。

項目毎に、チャレンジを実践することでポイントが獲得できます。

 

① 自主目標チャレンジ、② ウォーキングチャレンジで合計100ポイントためると「あいち健康づくり応援カード(まいか)」と交換できます。

さらに、③ 健診・健診チャレンジ、④ 参加チャレンジで合計900ポイント以上ためると「こまきプレミアム商品券」と交換できる仕組みです。

 

こまき健康いきいきポイント

(資料出所:小牧市ホームページ)

 

 

ウォーキングアプリ「alko」

 

元々、小牧市では健康教室などの健康施策や、その他様々なスポーツ振興施策を行っていましたが、ある課題意識を持っていました。

それは、30代~40代の働く世代は、健(検)診、運動などに時間を割くことが難しいため、参加率が低いことです。

もし、どんな時間帯でも自分のペースで参加できるウォーキングアプリがあれば、場所を用意したりすることなく、働く世代の参画を促すことができるのではないかと考えました。

 

そこで、まず働く世代に健康増進に対する意識を持ってもらうことを目的に、市の広報部門・スポーツ振興部門・観光部門・保健部門など様々な部門の職員により構成するプロジェクトチームを立ち上げ、約1年かけてウォーキングアプリ「alko」を開発しました。

 

「alko」は、『健康いきいきポイント事業』の② ウォーキングチャレンジで記入する歩数をカウントできる他、歩行時間や消費カロリー、ランキングなどが表示されます。

もちろん、開始してからの歩行履歴を全て見ることができ、項目別にグラフでの表示もされるようになっています。

 

alkoアプリ画面

(資料出所:小牧市提供資料)

 

システムで個人情報を管理すると開発費用や運営費用が高くなり、さらに個人情報保護に対するリスクも生じます。

そこで開発設計の段階から、「alko」の登録には実名ではなくニックネームで登録するようにしました。

それにより、個人情報と「alko」の情報が紐付くことはなく、本人の特定ができないようにしました。

従って、小牧市民以外でも、誰でも「alko」をダウンロードして使用することが可能です。

 

一方、「alko」利用者には「alko」独自のポイントが付与されるようになっています。

獲得したポイントは、市内限定商品券に交換できることになっているため、市内限定商品券に交換する際のみ、対面で本人確認を行う仕組みになっています。

 

また、上記機能以外にも、一定ポイント数を達成すると「alkoカード」が発行されるようになっています。

「alkoカード」提示によって、市巡回バスや市内協力店舗で優待を受けることができるといった制度も試験的に導入しています。

 

2016年10月のアプリのリリース以降ダウンロード数は増え続け、2018年4月時点で6000ダウンロード近くになりました。

登録された情報から判断する限り、30代~40代のダウンロード者が多いようです。

 

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