定義
体液中のイオン濃度を測定し、そのバランスを調べる検査です。電解質は食べ物として、体内に摂り入れられ、神経刺激の伝達、筋肉の収縮や血液凝固、細胞機能の維持など人間が生きていく上で重要な役割を果たします。
人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する。成人の体内に約1kg含まれていて、各種ミネラルの中で最も多く存在します。そのほとんどがリン酸カルシウムとして骨および歯のエナメル質に含まれます。
ごく一部は、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にあり、血液の凝固を促して出血を予防するほか、心筋の収縮作用を増し、筋肉の興奮性を抑える働きもあります。
生活改善提案
・異常値の場合は医師にご相談ください。
・夏は特に暑さや水分量の不足により、脱水になりやすく、熱中症につながります。
・こまめに水分を摂るようにしましょう。
・カルシウムは乳製品(チーズ、ヨーグルト等)や小魚(イワシ、桜エビ等)に多く含まれます。
骨格を構成する重要な物質であるため、不足すると骨が充分に成長せず、骨粗鬆症の原因にもなります。「日本人の食事摂取基準(2015年版)では、1日当たりの推奨量を成人男性で650mgから800mg、成人女性で650mgと設定しています。しかし、カルシウムの摂取量が充分であったとしても、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が悪くなり、また運動などである程度骨に負荷をかけておかないと利用効率が低くなってしまいます。なお、リンやマグネシウムなどのミネラル同士は互いに吸収を妨げる面があるため、バランスよく摂る必要があります。
関連する疾患
高値:脱水症、副甲状腺機能亢進症、副腎不全、多発性骨髄腫、ビタミンD過剰症
低値:慢性腎不全、ビタミンD欠乏症、副甲状腺機能低下症