定義
体液中のイオン濃度を測定し、そのバランスを調べる検査です。
電解質は食べ物として、体内に摂り入れられ、水分調節や神経刺激の伝達、筋肉の収縮など人間が生きていく上で重要な役割を果たします。
ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要。
人体に必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする。
人体に必要なミネラルの一種で、成人の体内には約120gから200gが含まれています。
遊離イオンやリン酸塩、たんぱく質との結合体としてそのほとんどが細胞内にありますが、ごく一部は血液やリンパなどの体液(細胞外液)や骨にも含まれています。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。
また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。
ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。
生活改善提案
・異常値の場合は医師にご相談ください。
・夏は特に暑さや水分量の不足により、脱水になりやすく、熱中症につながります。
・こまめに水分を摂るようにしましょう。
・カリウムは野菜や豆類に含まれています。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、高血圧の予防を目的としたカリウム摂取の目標量は成人男性3000mg以上、女性2600mg以上です。
不足するとこれらの働きに影響することはもちろん、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの症状がみられることがあります。
なお、大量に摂取した場合でも体内の調節機構が働くので、通常、カリウムが過剰になることはまれであると言われています。
関連する疾患
高値:腎不全、アジソン病
低値:アルドステロン症、クッシング症候群、薬剤(利尿薬、漢方薬(甘草))