12日を含む週の日曜日から土曜日までが「看護週間」です。
2019年は、5月12日(日曜日)から18日(土曜日)となります。
メインテーマは「看護の心をみんなの心に」。
気軽に看護にふれていただける楽しい行事が、全国各地で行われます。
21世紀の超高齢社会を支えていくためには、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、私たち一人一人が分かち合うことが必要です。
こうした心を、老若男女を問わず、誰もが育むきっかけとなるよう、旧厚生省により、「看護の日」が1990年に制定されました。
市民・有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動が、きっかけでした。
5月12日の由来
近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日に制定されました。
1965年から、国際看護師協会(本部:ジュネーブ)は、この日を「国際看護師の日」に定めています。
「看護の日」ロゴマーク
「看護の日」ロゴマークは「看護の日・看護週間」および関連事業が広く認識されることを目的として作成したものです。
なりたい職業第二位
日本FP協会 2018年小学生の「将来なりたい職業」ランキング(2019年4月19日発表)
小学生女子の部で1位のパティシエール(85ポイント)に次いで第二位が看護師(82ポイント)でした。
3位に医師、6位に薬剤師、10位には助産師が健闘しています。
小学生女子のメディカルに対する憧れは根強いものがありそうです。
ぜひ夢を叶えていただきたいです。
看護師のための働き方改革
憧れの看護師をずっと長く続けていただくために、今、先輩ナースの皆さんががんばっています。
かつて「キツイ、キタナイ、キケン」3Kと言われていた看護師ですが、看護職が生涯にわたって、健康で、安全に誇りをもって働き続けられる職場づくりに取組み始めました。
健康と安全に配慮した労働安全衛生ガイドラインの公表に始まり、ストレスチェックによるセルフケアへの気づきやメンタル不調の未然防止。
時間外労働の上限規制にも取組み、年次有給休暇の取得への働きかけもなされています。
今後、増加する高齢者への対策として、他の(コ)メディカルスタッフとも共存できる環境づくりも始まっています。
看護の心をみんなの心に
各地で「1日まちの保健室」「ふれあい看護体験」「看護の出前授業」など、若い方からお年寄りまでご参加いただける各県独自のイベントが開催されています。
「ふれあい看護体験」は、市民のために保健医療福祉施設がドアを開き、見学や簡単な看護体験、関係者との交流などを行うイベントです。
病院、老人保健施設、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、保健所がそれぞれにユニークなプログラムを実施します。
市民が医療・看護・介護関係者と一緒に、これからの保健医療福祉について考えたり、実施施設にとっては地域とのコミュニケーションや情報提供の貴重なきっかけとなっています。
こちらで看護師体験をした小学生が、看護学校を目指して入学してくる光景もよく目にします。
興味のある方は、ぜひ一度体験してくださいね。最近は看護男子も多勢いますよ。
参考
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
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