3月10日は「砂糖の日」 心の癒しとしての砂糖の効果

砂糖

 

 

3月は、卒業式や年度末などの行事や仕事の締めがいくつも重なり疲労がたまる時期ですね。

そんな時に欲しくなるのが甘いもの。

今回は、3月10日は「砂糖の日」というお話です。

 

 

3月10日は砂糖の日

 

砂糖についての啓発活動を実施している「お砂糖“真”時代」推進協議会は、平成26年度に、砂糖の良さを発信する記念日として3月10日を「砂糖の日」としました。

砂糖関係8団体(精糖工業会、日本製糖協会、日本ビート糖業協会、日本甘蔗糖工業会、日本分蜜糖工業会、日本砂糖輸出入協議会、全国砂糖代理店会、全国砂糖特約店協同組合連合会)を構成員としています。

 

ポットシュガー

 

日付については11月30日(いいさとうのひ)と3月10日(さとうのひ)の2日を制定することとし、11月30日は「いいさとうのひ」の文字通り、砂糖のさまざまな効用をアピールすること、そして3月10日は東日本大震災発生の前日ということもあり、「長期保存可能なエネルギー源」という砂糖の効用の啓発を通じ、防災について考える催事を実施していくこととしました。

 

砂糖と防災

 

平成26年度の「砂糖の日」誕生セレモニーでは、慶應義塾大学商学部教授で防災心理学の研究者である吉川肇子先生による「防災と備蓄」をテーマにした記念講演が行われました。

吉川先生は、

1)防災に備えた備蓄の重要性、

2)備蓄の心得、

3)日常生活で食しながら備える

「ローリングストック法」という新たな備蓄の考え方を紹介され、さらに甘いものは非常時において日常を取り戻し、心をリラックスさせる力があることを話されました。

 

 

心の足しになるもの

 

缶詰

 

日ごろから、災害食を常備している皆さんも多いと思います。

しかし、その中には、「腹の足し」になるものはあっても、「心の足し」になるものは入っていますか?

災害食と一口に言いますが、必要な災害食は時間の経過に伴い変化します。

最悪の場合、災害は人命を奪い大事な家を倒し、平常心を傷つけます。

災害時に心身のストレスを軽減させるのは充分な食べ物と飲み物が大変有効です。

避難や困難な生活が長期化するほど、「心の足し」は必要になるかもしれません。

 

 

災害時の心の足し

 

「心の足し」とはおやつのことです。

缶フルーツや缶ケーキなどをおやつとして常備しましょう。

砂糖は、賞味期限の表示が省略可能な食品に定められるほど長期保存が可能な食品ですが、長期間、気持ちよく使うためには、容器で密閉して保存しましょう。

炊き出しなどで利用もできます。

 

 

疲れをとり、心を癒す砂糖

 

グラノーラ

 

備蓄の主食は、米やパスタなどに偏りがちです。

長期にわたり不自由な生活をしていると、心もすさんできます。

そんな時には、主食をグラノーラ、クラッカー、甘めのパンなどに替えられると良い工夫になります。

そこに含まれるでん粉や各種糖類が災害食の心と体を癒すものになるでしょう。

 

 

砂糖は、摂りすぎると肥満や生活習慣病につながり虫歯などの原因にもなるため消費者からは避けられがちです。

その一方で、アスリートの体づくり、筋肉づくりにおいて糖の補給は重要です。

消費者の砂糖に対する認識には誤解が多く、砂糖にもっと関心を持ち正しい知識を身に付けるべきであるという意見もあります。

 

皆さんも3月10日「砂糖の日」を機会に、甘いものについて、防災や備蓄についてもう一度考えてみませんか?

 

 

出典

独立行政法人農畜産業振興機構 「お砂糖“真”時代」推進協議会

「砂糖の日」制定とその取り組みについて

でん粉や糖類が支える災害時の食事

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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