「日本人に合うサウナの入り方」…探求は続く 2025/12/17(水) サウナが大好きな救急医・三谷雄己さんは、サウナに関する論文を日々チェックしながら、情報を発信しています。ただ、日本のサウナ文化に即した論文は限定的。今回は、サウナに対してあくなき探求を続けるサウナドクターこと、日本サウナ学会代表理事で慶應義塾大学医学部腫瘍センター特任助教の加藤容崇氏を直撃し、サウナ研究の現在地についてインタビューしました。加藤先生、日本のサウナ研究はどう進むのですか?
今知りたい「長生きできるお酒の飲み方」 賢く選ぶ健康習慣 2025/12/17(水) 年末の忘年会シーズン、つい増えがちなお酒や塩分──。「飲み過ぎ・食べ過ぎは健康に悪い」とは分かっていても、節制するのは難しいもの。長生きと人生の質(QOL)を両立するにはどうするべきか。前回は「研究結果があったとしても『現在の日本社会や自分の状況』に合致しているか注意すること」「特定の病気が予防できても、必ずしも長生きにつながるとは限らないこと」を紹介した。今回はこの視点を踏まえつつ、「お酒はどのくらいならOK?」「減塩は必要か」「たばこは本当にダメ?」など、日々の生活習慣のポイントを詳しく探る。
温泉旅行が「湯治」に! 医師が教える、効果を高める入り方 2025/12/16(火) 温泉に足を運ぶとき、あなたは何を基準に温泉地を選んでいますか? ご当地グルメや近くの観光スポットでしょうか。泉質で選ぶこともできます。そこで、専門家に泉質に着目した温泉選びのポイントを聞きました。効果を高める入浴方法も伝授。読めばきっと、次の温泉旅行が「湯治」に変わります!
有森裕子 どしゃぶりの「おかやまマラソン」で大会新記録が誕生 2025/12/16(火) 早いもので、2025年も終わりを迎えようとしています。私にとっては、日本陸上競技連盟の会長に就任し、34年ぶりに東京で世界陸上を迎えるなど、大きな節目の年になりました。今回は、最近応援に駆けつけた各地のマラソン大会についてお話ししたいと思います。11月の「おかやまマラソン」は土砂降りの中での開催になりましたが、結果はなんと男女ともに大会新記録でした。
大腸がん予防が期待される野菜、どれだけ食べる? 17研究を分析 2025/12/15(月) 1日に40~60gのキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜の摂取が大腸がん予防に役立つことが、複数の研究データを統合した分析で明らかになりました。
中性脂肪は血管の老化を進める! コレステロールと共犯で悪さに拍車 2025/12/15(月) 会食や宴会が多くなる年末年始のこの時期、体の中で着実に上昇するのが「中性脂肪(トリグリセライド)値」だ。動脈硬化を進めて心筋梗塞などのリスクを高めるだけでなく、急性膵炎や脂肪肝、糖尿病などとも密接に関わる。血液中の中性脂肪が高い状態は、血管の動脈硬化を加速する「隠れた悪玉」を作り出すことも分かってきた。中性脂肪はどのように全身の血管や臓器に悪さをするのか。必要な対策は何か。本特集では、中性脂肪のリスクと、とるべき対策について、脂質代謝に詳しい神戸学院大学栄養学部教授の藤岡由夫氏に聞いていく。
「正しい呼吸」に導くセルフマッサージ4選 緊張を和らげる技も 2025/12/12(金) 今回は、「体に悪い呼吸」を正すために役立つ、呼吸がラクになるセルフマッサージを紹介する。浅くて速い呼吸になりがちな人や、呼吸そのものがしにくいと感じたときに実践するといい。スムーズに深くてゆっくりした呼吸ができるようになる。このほか、呼吸を使って心を落ち着かせるワザも紹介しよう。
従業員の大病や事故報道から、健康管理の重要性を再認識 2025/12/11(木) 催事・イベント関連機材や建築資材の運送を手掛けるサイショウ・エクスプレス(東京都江東区)。同社では齋藤敦士代表が旗振り役となり、試行錯誤を重ねながら、健康経営の取り組みを推進。他社とも連携して積極的に情報発信を行い、健康経営がブランディングにもつながってきているという。
年末年始の糖質に注意! 「質」に着目して血糖値上昇を抑える 2025/12/10(水) 年末年始は、ごちそうとお酒に囲まれる誘惑が多い時期。そして誘惑にあらがえなかった結果が「正月太り」だ。分かっていてもなかなか断ち切れないのがこのサイクル。せめて体重増をできるだけ少なく抑えたいという人は多いだろう。そこで「正月太り」対策を公認スポーツ栄養士・管理栄養士のこばたてるみさんに、2回に分けて聞いていく。前編となる今回は、太る基本的なメカニズムからひもときつつ、こばたさん直伝、「焚火理論」を駆使した“体脂肪を燃やしやすくする秘訣”を紹介しよう。
息子夫婦がお金の無心をしてきます 2025/12/10(水) 息子夫婦がたびたびお金の無心をしてくることに悩む50代後半女性。Tomy先生は「自分が納得できないお金は渡してはいけない」とアドバイスした後で、「あなたにも責任がある」と言います。その理由とは?
「ヒートショック」から身を守る 冬の血圧安全対策 2025/12/09(火) 冬に多い入浴事故の原因にもなる、「ヒートショック」と呼ばれる血圧の急な変動がある。どんな時、どんな人に起こりやすいのでしょうか。実は寒さが厳しい時期だから起こりやすいというわけではないようです。
健康を左右する呼吸は「横隔膜」の動きがカギ 習得のコツは? 2025/12/09(火) 年を重ねると、「腰が痛い」「疲れが取れにくい」といった不調を感じやすくなる。実はその背景に、毎日無意識で繰り返している「呼吸」が関わっていたとしたらどうだろう。多くの人が健康リスクを伴う「体に悪い呼吸」になっているとしたら…。今回は呼吸と連動する筋肉の動きまで含めて、何が体に良く、何が悪いのかを解説し、悪い状態を改善するためのエクササイズも紹介する。
不整脈とはどんな病気 突然死を引き起こすこともあるって本当? 2025/12/08(月) さまざまな種類がある不整脈。その1つ、心房細動では心不全や脳梗塞を引き起こすことがある。心室細動では、全身の血液供給が止まり、数秒で意識がなくなり死につながるという。本記事では、不整脈の種類とその対策について解説する。
脱ネガティブ! 心身の健康に影響「ポジティブ錯覚」って何? 2025/12/05(金) 「認知バイアス」の中でも、自分を実際よりも高く評価したり将来を楽観視したりする「楽観主義バイアス」「ポジティブ錯覚」は、私たちの心身の健康にプラスに働くこともあります。では、ポジティブ錯覚を手に入れるためには、どうすればいいのでしょうか。専門家に聞きました。
睡眠不足・睡眠障害は緑内障リスクに関係する可能性 2025/12/04(木) 先ごろ、心身の健康を保つために適切な睡眠時間の維持が緑内障予防に役立つかもしれないこと、また、睡眠障害が緑内障の発症リスク上昇と関係することが、京都大学の赤田真啓氏らの研究で示されました。
笑うだけで健康に!手軽にできるインド発祥の「笑いヨガ」 2025/12/03(水) 免疫力が高まる、ストレス解消になる、血圧や血糖値の上昇を防ぐ、認知症のリスクを減らす、歯が健康になる――。これらはすべて「笑いの力」によって期待できる健康効果です。「笑う健康法」の具体的な手段としてインド発祥の「笑いヨガ」を紹介します。
石原良純 冬の秋田でクマ騒動について思う 2025/12/03(水) 講演のため秋田を訪れた良純さん。そこで待っていたのは、厳しさ増す冬の自然以上に、人々の日常を脅かすクマ騒動の現実でした。コロナ禍を思い出させるような制限の多い生活に、良純さんは、人間とクマとの距離感が明らかに変わったことを痛感。人間とクマの未来にも思いを馳せたのでした。
「好きで独りでいる」 それでも精神的健康度は低下する? 2025/12/02(火) 「健康で長生き」の人は、人や社会とのつながりを維持している――。誰しもそうだろうと思っていたことが、近年の科学的研究からも裏付けられるようになってきた。「自分は社会とつながっている」と思っている人も、リタイア後に自分が第三者との関わりを維持できるかどうかを想像しておきたい。ただ、「人づきあいは苦手。独りがいい」という人もいるだろう。
9割の人が要改善! その不調、「普段の呼吸」が原因かも 2025/12/01(月) 年を重ねると、「腰が痛い」「疲れが取れにくい」といった不調を感じやすくなる。実はその背景に、毎日無意識で繰り返している「呼吸」が関わっていたとしたらどうだろう。アスリートも含め数多くの人に呼吸指導をしてきた呼吸コンサルタントの大貫崇氏は、「1日約2万回も呼吸をしているのに、9割の人が正しい『体に良い呼吸』ができていない」と話す。つまり、多くの人が健康リスクを伴う可能性がある「体に悪い呼吸」になっているというのだ。では、体に悪い呼吸とはどのようなもので、どんな健康リスクがあるのか。改善するにはどうすればいいのか。本特集はこれから3回にわたり、呼吸と健康リスクの関係や、「体に良い呼吸」の方法、呼吸がラクになるストレッチや体操などを紹介していく。
誰にもある「認知バイアス」 トラブルを回避するための方法とは? 2025/12/01(月) 最近よく耳にする「認知バイアス」は、人が情報を受け取って判断する過程で生じる系統的なもので、合理的な結論からずれる心の働きを指します。見方や感じ方の偏りや思い込みとも言い換えられます。脳の効率化がもたらす不思議な世界――認知バイアスと脳や心の関係について、専門家に聞きました。
12月特集のお知らせ 2025/12/01(月) 12月は、体に良い呼吸法の特集と中性脂肪の特集をお届けします。まず、呼吸法ですが、無意識に行っている呼吸が健康リスクに影響する可能性があるというお話になります。具体的にどういうことなのかを詳しくお伝えするとともに、呼吸の改善方法も紹介します。中性脂肪については、食生活や生活の乱れで過剰にならないことが大切。増えすぎると肥満やメタボのみならず、動脈硬化や急性膵炎などのリスクが高まります。会食や宴会が多いシーズンに振り返ってみましょう。
「後鼻漏がつらい」「副鼻腔炎の治療は?」名医が回答! 2025/11/28(金) 「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年11月の回答者は、「鼻の病気」に詳しい東京大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授の近藤健二先生です。
日本サウナ文化の今とこれから~サウナが解く心・体・脳・社会 2025/11/28(金) サウナ好き救急医の三谷雄己さん、2025年11月は札幌に飛びました。そこで開催された、日本サウナ学会総会に参加し、多くのサウナ識者やサウナ愛好家と知見を深めてきました。リポートをお届けします。
古武術式 疲れにくい「階段の上り下り」と「小走り」の技術 2025/11/28(金) 駅の階段を上るのがきつくなってきた、ちょっとした坂道もおっくうに感じる、小走りが苦手になってきた…そんな経験ないですか? 今回は、負担が少なく、疲れにくい上り下りや小走りの技術を紹介します。
音楽が乗り物酔いの回復促進に? ただし悲しい音楽は逆効果 2025/11/27(木) 穏やかな音楽や楽しい音楽を聴いた人は乗り物酔いからより早く回復する傾向があること、一方で、悲しい音楽はむしろ逆効果になることが、中国の研究で示されました。
骨密度は回復できる! 骨粗しょう症最新ガイドラインが示す道 2025/11/27(木) 10年ぶりに改訂された「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2025年版」が公開されました。このガイドラインで最も注目すべきポイントは何か、医師に聞きました。
ポケモンスリープで眠らぬ日本人も快眠に 狙うは睡眠のエンタメ化 2025/11/26(水) 「カビゴンは ねむるを つかった!」「カビゴンは 眠って 元気に なった!」──。ポケモンがバトル中に技の一つである“ねむる”を使えば体力が全回復し、すっかり元気になる。人間もまた同じだ。しかし、日本人の睡眠時間は主要7カ国で最短で、体力が全回復できる状況ではない。“ねむる”の推進に、ポケモン(東京・港)のアプリケーションが手助けする。
朝の頭痛と日中の眠気は危険信号! 睡眠時無呼吸を見逃すな 2025/11/25(火) 「大きないびきをかく」「朝起きたときに頭痛がする」――日中の眠気に加えてそんな症状がある人は要注意。もしかしたら、それは「閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)」という、命に関わる病気のサインかもしれません。
「嗅覚を取り戻したい」「寝るとき左の鼻が詰まる」名医が回答! 2025/11/25(火) 「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年11月の回答者は、「鼻の病気」「嗅覚障害」などに詳しい東京大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授の近藤健二先生です。
中年太りが一番長生き? 戦略的視点でひもとく健康の新常識 2025/11/25(火) 本連載で、まず着目するのは「予防」だ。病気を予防したり、早期に発見して治療すれば、医療にかかる必要性を減らすことができる。ただ、「病気を予防する」のはそんなに簡単なことではない。世の中にある予防法や検査法の中には、効果がきちんと確かめられていないものや、多額のお金や時間がかかるものが少なくない。世間一般で「カラダに良い」とされていることが、その逆だったりすることもある。だからこそ自分に必要なものを「見極める」戦略的な視点が大事なのだ。
骨粗しょう症ガイドライン改訂 骨密度測定すべきタイミングは? 2025/11/25(火) 骨粗しょう症は、年齢とともに「骨がスカスカになり(骨密度の低下)」「折れやすくなる」病気。「もっと早く骨密度を測っていれば……」と後悔しないために知っておくべきこととは何でしょう。
中高年女性に急増している「肺NTM症」とは? 2025/11/24(月) 近年、中高年の女性を中心に「肺NTM症(肺非結核性抗酸菌症)」という病気が急増している。結核菌の仲間である非結核性抗酸菌という細菌が肺に入り込んで発症する呼吸器感染症だが、なかなか治らずに治療が長引くことが多い、やっかいな病気でもある。治療の基本は薬物療法だが、症状が重い場合には外科手術が選択されることもある。また、肺以外に感染が起きる例があることも知られるようになってきた。その非結核性抗酸菌症について知っておくべき事柄を、慶應義塾大学医学部呼吸器内科助教の朝倉崇徳氏に伺った。
デフリンピック陰の立役者「UC技術」 情報伝達をバリアフリーに 2025/11/21(金) 聴覚障害を持つアスリートの熱戦の裏側で、最新のユニバーサルコミュニケーション(UC)技術が駆使されている。「無音のオリンピック」を支えるのは、音を文字や振動に変える「ミルオト」「Hapbeat(ハップビート)」といった最新テクノロジーだ。現地で体験した、「聴覚の壁」を壊し、熱量を伝える次世代UC技術を紹介する。
寝つきが悪い、何度も目が覚める…不眠タイプ別・自分でできる対策 2025/11/20(木) 「眠りたいのに眠れない」のは本当につらいもの。睡眠の専門家が不眠症のメカニズムを解説。あなたの悩みに合った具体的な快眠術と、今すぐできる改善策を詳しく紹介します。
「鼻毛ケア、切る?抜く?」「妻のいびきがうるさい」名医が回答! 2025/11/20(木) 「健康Q&A」では、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年11月の回答者は、「鼻の病気」「嗅覚障害」などに詳しい東京大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授の近藤健二先生です。
新型コロナ後遺症で認知症も 重症化防ぐ5種のワクチンの選び方 2025/11/19(水) 流行開始から6年近く経過してもなお、変異しながら存在し続ける「新型コロナウイルス」。過去の病気になったわけではなく、今もインフルエンザより圧倒的に死者数が多い。「にもかかわらず、ワクチン接種率は下がる一方」だと感染症専門医でKARADA内科クリニック五反田院長の佐藤昭裕氏は指摘する。私たちは今後、どう新型コロナに向き合っていけばいいのだろうか。新型コロナの流行状況や予防、治療の現状を聞いていこう。
世界で摂取強化が進む「葉酸」 効率よく摂取する方法とは? 2025/11/19(水) 前編では葉酸不足の中高年世代における葉酸摂取の重要性について聞いてきた。今回は、世界的に問題視されている葉酸不足がもたらす胎児への影響とその対策、葉酸を効率よくとる方法について聞いていこう。
腸の調子が悪くなると目も悪くなる、という事実 2025/11/19(水) 「腸の調子が悪くなると目も悪くなる」――。そう聞くと、「そんなことあるの?」と思うかもしれません。ですが、腸と目には、意外な共通点があるんです。
老化を進める「糖化」、どんな人が危ない? 2025/11/18(火) 【問題】近年では老化研究が進み、老化を進める要因が明らかになってきました。数ある要因の中で注目されている1つに「糖化」があります。糖化についての以下の記述で、間違っているものはどれでしょう。
有森裕子 34年ぶりの世界陸上で気づいた“思い込み”と“スポーツの力” 2025/11/18(火) 今回は、9月に東京で34年ぶりに開催された東京2025世界陸上競技選手権大会について振り返りたいと思います。国立競技場は連日、熱気と歓声に包まれ、夢のような光景が広がっていました。あの場に立ち会えたことを、ひとりの人間として心から幸せに感じました。
自分の握力、測ってる? 握力低下は筋肉減少のサイン、寿命とも関係 2025/11/18(火) 最後に握力を測ったのはいつですか? 小学生の体力測定以来、という方も多いかもしれません。実は握力は、全身の筋肉量や、さらには寿命や病気の発生率とも深く関係していることをご存じでしょうか。
最新ガイドラインで判明「ひざに本当に良いこと」と治療の考え方 2025/11/17(月) 変形性膝関節症の本格的な治療に至る前の保存療法には、強く推奨されているものがある一方、弱く推奨されているものもある。一定の効果はあるが注意点があり、弱く推奨されているものにはどんなものがあるのだろうか。