定義
空腹時(通常は早朝)の血液中のブドウ糖の濃度を測定する検査です。
血糖値は、食前・食後で変動します。低すぎると低血糖、高すぎると高血糖を引き起こす。
食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入ります。
このため血糖値は健康な人でも食前と食後で変化します。
通常であれば食前の値は約70~100mg/dlの範囲です。
血糖の濃度が上昇すると、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。
余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され血糖値を下げます。
グリコーゲンは肝臓や筋肉に蓄えられます。
一方、空腹になると血糖値が下がります。
そうすると同じく膵臓から分泌されるホルモン「グルカゴン」などの働きにより、肝臓などに貯蔵されたグリコーゲンをブドウ糖に分解させエネルギーとして使い、血糖値を正常に戻します。
生活改善提案
<肥満>
・食事や運動にて肥満の解消をしましょう。
<食事>
・バランスのとれた食事を腹8分目摂りましょう。
・3食を規則正しくきちんと摂り、間食や夜食はしないようにしましょう。
・間食、甘い飲みもの、アルコールは控えましょう
・野菜や海藻など食物繊維を含む食品を食べ、次に魚や肉、最後にご飯、パン、うどんなどを食べれば、血糖値の上がり方が少なくなります。
<運動>
・有酸素運動をしましょう。ゆっくり大きく筋肉を動かすようにしましょう。
<禁煙>
喫煙者は喫煙者は禁煙しましょう。
糖尿病の方は食事や運動は医師からの指示に従ってください。
糖尿病の予防のためには、カロリーをとりすぎないこと・運動をすること・アルコールをとりすぎないこと・タバコを吸わないこと・野菜や大豆製品、海藻、きのこなどを多くとることなどがあげられます。
特に砂糖の入った飲み物をとりすぎる習慣のある人では、糖尿病のリスクを高めます。肥満も糖尿病のリスクを高めますが、日本人ではやせていても糖尿病になりやすい人がいますので、肥満や過体重のない人でも注意が必要です。
関連する疾患
高値:糖尿病、膵炎、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、慢性肝炎、肝硬変
低値:インスリノーマ、劇症肝炎