医師

    特定感染症保険

     

    飲酒って体にいいの?よくないの?という質問をよくいただくので、今回は、心臓や血圧と飲酒の関係についてお話します。

    体にいいものであれば、規制が無いはず。

    子供や高齢者にも「薬」として政府がオススメするのではないでしょうか。

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    少量飲酒は体にいい?

     

    ブランデー

     

    「少量の飲酒なら体にいいよね?」「赤ワインならいいんでしょ?」「いやいや、焼酎だって」と年末年始にかけてよく聞くやり取りですが、いったいどれが本当なのでしょうか。

    確かに、赤ワインの中には、ポリフェノールという物質が入っているのですが、健康に良いといわれるレベルは、「バケツ一杯」飲んだ場合といわれる先生もいます。

    それではどうして飲酒=健康によいという公式になってしまうのでしょうか。

     

     

     

     

    理由をつけてでも飲酒したい欲求

     

    もともと、飲酒欲求のある方は、何かと理由をつけて飲酒をする傾向があります。

    その理由が「健康によい」というものであれば、大手を振って飲酒できるというのが通念です。

    ただ、この欲求をコントロールできなくなってしまうのが「酔い」です。

    酔っ払うまで飲んでしまうと体によいとはもはや言えません。

     

    アルコールと心臓の病気
    四日市アルコールと健康を考えるネットワーク様作成
    出典欄にリンクが記載してあります

     

     

    心臓病とアルコールの関係

     

    飲酒習慣は、高血圧や心臓病などに関連しています。たとえば、男性の高血圧の35%はアルコールが原因と推測されています。

    飲酒による高血圧であれば、節酒によって低下します。

    一日、日本酒1合を今より控えると4~5mmHg程度の低下が期待できるという報告もあります(医学のあゆみ 2015)。  

    心臓病では、心臓に病気がない人でも飲酒によって心房細動や心室性期外収縮という不整脈系の症状が出る場合があります。

    金曜日の夜や土日に大量飲酒して起こることが多く、「ホリデーハート症候群」と呼ばれます。  

    大量に飲酒し続けることでアルコール性心筋症という特殊な病態が生じることもあります。

    心不全を発症することがあるため、断酒ができないと死亡にいたるケースがあります。 

    アルコール量の目安です。アルコール濃度によって変化するのでご注意ください。

     

     

     

     

    節度ある飲酒を。

     

    節度ある適度な飲酒量を目安としてお伝えします。

    1日あたりの純アルコール量が基準になります。純アルコール量は 約20gまでとし、日本酒なら1合弱程度、ビールは中瓶1本(500ml)、チューハイは350ml缶1本、焼酎はコップ1/2、ワインは小グラス2杯弱(200ml)です。  

    少量の飲酒で顔面が紅潮するなどアルコール代謝の低い人や女性、65歳以上の中高年は肝臓の働きが通常の男性よりも低かったり、アルコール分解酵素を持っていなかったりする方々なのでより少量にしてください。  

    また、アルコール依存症は脳の病気です。依存症が疑われる場合には、必ず専門医を受診しましょう。

     

     

    出典

    四日市アルコールと健康を考えるネットワーク アルコールと心臓・血圧の病気

     

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