日傘を差している女性

    特定感染症保険

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    焼かないよりも、熱中症予防としての日傘

     

    日傘

     

    2018(平成30)年夏は、記録的な酷暑でした。

    熱中症による5~9月の救急搬送人員数が統計開始以来最大数を記録するなど、熱中症予防対策の強化は喫緊の課題となりました。

    今回は、そんな熱中症予防対策のひとつとして、日傘を紹介します。

     

     

     

    日傘の効果

     

    夏になるとよく見かける日傘。

    その効果の1つ目として、暑さ指数の低減効果が挙げられます。

    平成30年に九都県市と連携して行った「日傘無料貸出イベント」での暑さ指数(WBGT)の測定では、日向に比べて1~3℃程度のWBGT低減効果がありました。

    例えば、千葉市動物公園では日傘を差した場合、WBGT測定値が3℃下がり、熱中症警戒レベルが1段階下がっていました。

     

    日傘の効果

     

    2つ目としては、人の熱ストレスの低減効果が挙げられます。

    今年度、人工気象室(気温30℃、湿度50%、日射量1.2kW/㎡、風速0.5m/s)で15分間の歩行運動を2回、男性6名により帽子のみをかぶった場合と日射を99%以上カットする日傘を差した場合との比較を行った結果、汗の量が約17%減ることが分かりました。

     

    また、平成23(2011)年度に環境省が行ったヒートアイランド現象に対する適応策の効果調査でも、上着を着用して歩行するケースに比べ、上着を着用しないクールビズを実施するケースの熱ストレスは約11%低減しました。

    さらに日傘を併用すると合計約20%低減できること、街路樹がないケースで日傘を差す効果は、10m間隔で街路樹を形成する効果に匹敵すること等、熱ストレスの観点からは男女問わず日傘を活用することが望ましいことが判明しました。

     

     

     

     

    日傘活用の推進

     

    夏の熱ストレスに気を付けて!

     

    日本百貨店協会(会員数:79社201店舗)、日本洋傘振興協議会等と連携し、「日傘の活用推進」を目指すとともに、熱中症対策の促進に向けた呼びかけを実施します。

    具体的には、日傘の効果を分かりやすく表現した普及啓発用POPを作成して提供し、5月下旬より、全国の百貨店等において、日傘による暑さ対策を呼びかけています。

    環境省では、熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に、夏の熱ストレスを一人ひとりの工夫で低減できる暑さ対策として、暑さ指数の低減効果が比較的高い「日傘」の活用を推進しています。

    熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に、夏の熱ストレスを一人ひとりの工夫で低減できる暑さ対策として、暑さ指数(WBGT)の低減効果が比較的高い「日傘」の活用推進を目指しています。

     

    今年の夏は、皆さんも暑さ対策としてちょっとおしゃれに日傘で涼んでみませんか?

     

     

    出典

    環境省HP 日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~

     

    今年こそ健診データをよくするぞ!

    そんなアナタにヘルスライフ。