旅先で急に発熱したり、
おなかが痛くなったりした
経験のある方も多いと思いますが、
そんなときに常備薬があると安心ですね。
とくに海外など不慣れな場所では、
現地の薬が合わなかったり、
うまく症状を伝えられなかったりして困ることもあります。
今回は、どんな常備薬を
どのように持って行ったらいいのか解説します。
安心して旅行するための工夫について考えてみましょう。
常備薬はどのくらい持っていくべき?
常備薬は何をどれくらい
持っていったらいいのでしょうか。
旅先に持っていく常備薬は、
いつも自分が使い慣れているものにすると安心ですね。
基本的な内服薬の他に、アクティビティに合わせて
外用薬を持っていくのもおすすめです。
解熱鎮痛剤
急な発熱や筋肉痛などに対応します。
普段から飲んでいる市販薬がいいですね。
胃腸薬
旅先では水や食べ物が合わず、
胃もたれや消化不良などの不調をおこすことがあります。
薬を服用したら、症状が落ち着くまで様子をみましょう。
風邪薬
のどが痛くなったり、
咳が出たりしたときのために持っていくと安心です。
外用薬
湿布薬や絆創膏があると便利です。
ちょっとした怪我や靴ずれなどにも使えます。(※1)
常備薬+αでお薬手帳も持っていこう
万が一、旅先で病院のお世話になる場合には、
常備薬のほかにお薬手帳があると助かります。
持病がある場合には、
これまでの服用歴などがわかると、
医師も薬剤師も対応しやすくなるので、
必ず持参するようにしましょう。
とくに旅先で急病や事故に遭い、
自分ではうまく伝えられない状況でも、
お薬手帳があれば、医師や看護師は、
患者さんのこれまでの服薬情報や
アレルギー情報などがわかります。
ちょっとした工夫で、
旅行ができると安心ですね。(※2)
漢方薬を内服している場合もお薬手帳に記載しよう!
普段から漢方薬を内服している場合には、
薬を持参するだけでなく、
お薬手帳にも記載しておきましょう。
漢方薬は、風邪や腹痛などの不調を改善し、
さらに、不調の原因に働きかけて根本改善へと導きます。
また、自然由来の成分でできており、
一般的に、西洋医薬品と比べると
副作用が少ないといわれています。
西洋薬だけではなく
漢方薬も旅先に持っていく常備薬におすすめです。
<旅行の常備薬におすすめの漢方薬>
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
一般的な消化器の不調(急性・慢性の胃炎、
消化不良、下痢や胸焼けなど)に用いられます。
おなかがゴロゴロ鳴るような方に向いています。
みぞおちがつかえて吐き気や胸焼けなどを
伴う方におすすめです。
葛根湯(かっこんとう)
かぜの引き始めの頭痛や発熱、
鼻水、肩こりにおすすめです。
眠くなる成分が含まれていないのが特徴です。
また、からだを温め、血流をよくして
筋肉の緊張を改善し、緊張型頭痛を和らげます。
スマホで気軽に専門家に相談できる
「あんしん漢方」のような、
オンライン個別相談も話題です。
あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、
漢方のプロが効く漢方を見極めて
自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。
スマホで完結できるので、
対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
お手頃価格で不調を改善したい方は、
医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
常備薬で楽しく安心な旅行をしよう!
旅先で急に具合が悪くなっても、
常備薬を持っていれば安心ですね。
まずは何を持っていくかリスト化しましょう。
日数分を管理するために、
ピルケースに小分けすると便利です。
飛行機に乗る場合は、
機内への液体の持ち込みは規定に従い、
トラブルにならないよう気をつけてください。
万全な準備で旅行を楽しみましょう!
<参考サイト>
(※1)EPARK くすりの窓口
(※2)日本調剤「お薬手帳活用のススメ」
<この記事の監修者>
山形 ゆかり(やまがたゆかり)
あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。
牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。