「読書週間」は、昭和22年に「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という目的により開始されました。
最初の年は11月17日から23日まで実施され、翌年から文化の日をはさんだ2週間となり、やがて国民的行事として定着しました。
最近では、電子書籍が広がりを見せるようになっており、
コンピュータや情報通信端末の発達に伴って、人々と本の関係も変わりつつあるのかもしれません。
統計調査の結果から、図書館はどれほど利用されているか、
また、どこの地域が一番本を購入しているか見てみましょう。
社会教育調査(文部科学省)の結果から、図書館の利用回数を見ると、
いずれの年も児童の利用回数が全体よりも多く、図書館は児童にとって身近な施設であると言えます。
次に、家計調査(総務省統計局)の結果から、1年間にどれほど本(雑誌等を除く)を購入しているか見てみましょう。
出典:「家計調査結果」(総務省統計局)より作成
1世帯当たりの地域別支出金額から見ると、一番支出金額が高いのは関東地方の8,842円となっており、近畿地方、四国地方がこれに続いています。
雑誌を含む「雑誌・週刊誌」、「書籍」、「その他印刷物」の3項目の合計金額を比較してみると、1世帯あたり雑誌・書籍購入費の全国平均は13,249円です。
これはひと月あたり1,104円の支出となります。
雑誌を含めると、全国平均もぐっと上昇するため、ハードカバーなどの読み物よりも雑誌のほうが好まれることがわかります。
もっとも購入費が多いのは長野県で17,760円で、2位は東京都で17,424円です。
以下、高知県、岩手県、石川県、神奈川県の順になります。
一方、購入費が最も少ないのは長崎県で9,973円です。
これに次いで、熊本県、和歌山県、宮崎県、青森県と続いています。
分布地図を見ると関東から東北の太平洋岸にかけて書籍・雑誌購入費が多く、九州で少なくなっています。
深まる秋、今年は読書で深まる秋を過ごしてみてはいかがでしょうか?
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
そういえばそんなこともあった、あの頃の体型にはヘルスライフ。