季節の変わり目の食欲不振、それ秋バテかも!食欲復活対処法5選

食欲不振

 

夏から秋への季節の変わり目に

食欲がわかない日が続いていたら、

それは秋バテかもしれません。

 

しかし、夏バテは聞いたことがあるけど、

秋バテは聞いたことがないという人も

多いのではないでしょうか。

 

涼しくなって、過ごしやすい日が多くなる秋ですが、

実はこの時期も体調を崩しやすく

「秋バテ」と呼ばれているのです。

 

秋バテから回復するには、

食事を見直すことも大切。

 

この記事では、食欲を復活させる

食材5つをご紹介します。

不調を感じている人は、

日々の食事に取り入れてみてください。

 

秋バテとは

 

秋バテとは、秋になると感じる

心身の不調全般を指します。

 

秋バテは医学的な病名ではないため、

診断基準や正確な定義はありませんが、

「夏バテしたまま回復できずに
秋も不調を引きずっている」

「夏は元気に過ごせたが、
秋になったら体調が悪くなった」

と感じていたら、秋バテを疑いましょう。

 

症状

 

秋バテでは食欲不振以外にも、

さまざま症状があらわれます。(※1)

 

● だるい
● 疲れやすい
● 胃腸の不調
● 立ちくらみ
● めまい
● 肩こり
● 頭痛

 

これらの症状は夏バテと似ていますが、

夏バテと秋バテでは症状を引き起こす

原因が異なります。

 

原因

 

秋バテの主な原因は3つです。(※1)

 

(1) 気温と気圧の変化による自律神経の乱れ

季節の変わり目は気温差や気圧の変化が大きく、

体温を一定に保つために働いている

自律神経が乱れがちに。

とくに夏の疲れがたまっていると、

からだが温度差に対応しきれず、

血液循環や代謝など全身の機能に影響が出て、

秋バテの症状につながります。

 

(2) 冷たいものの食べ過ぎ、飲みすぎによる内臓の冷え

夏場、暑さから冷たい飲食物を摂りすぎると

内臓が冷え、秋になっても下痢や便秘、食欲不振などの

症状が続く原因となります。

 

(3) 水分不足

水分不足も秋バテの原因。

夏が過ぎると水分補給を忘れがちですが、

体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、

全身に酸素が届きにくくなって、

体調不良を引き起こすのです。

 

 

これらの症状と原因に心当たりがある人は、

秋バテをしている可能性があります。

 

秋バテにおすすめ食材5選

 

焼き芋

 

秋バテをしている人におすすめなのが、

消化を助けてくれたり、

からだを温めたりしてくれる食材です。

 

今回ご紹介する秋バテにおすすめの食材は5つ。

秋に旬を迎える食材もあるので、

食事に取り入れることで秋の訪れを感じてください。

 

さつまいも

 

秋に旬を迎えるさつまいもには、

腸の働きを活発にし消化を助けてくれる

食物繊維が含まれています。

 

さらに、抗酸化力をもち、

疲労回復に役立つビタミンCも含むので

秋バテにうってつけの食材です。(※2)(※3)

 

炊き込みご飯にしたり焼いたり、

さまざまな食べ方を楽しみましょう。

 

かぼちゃ

 

かぼちゃも食物繊維とビタミンCを豊富に含む食材。

秋が旬の食べ物で、胃や脾臓の働きを助け、

からだを温めて疲労を回復してくれます。

 

ただし、さつまいもとかぼちゃは

カロリーが高いので食べ過ぎには注意が必要です。

 

キノコ類

 

カロリーが気になるなら、

低カロリーかつ消化を助けてくれる

食物繊維を豊富に含むキノコ類がおすすめ。

 

ビタミンB群も含むため、免疫力向上も期待できます。

 

味噌汁などに入れて、

からだを温めながら栄養を補給しましょう。

 

かぶ

 

食物繊維やビタミンCが多く含まれている

かぶの根も、秋バテに向いている食材です。

 

さらに、かぶの根に含まれるアミラーゼは、

消化と吸収を助けて、疲労を回復してくれます。(※4)

 

ただし、アミラーゼは熱に弱いので、

食べるときは生のままいただきましょう。

皮をむいて薄くスライスすれば

サラダとして食べることができますよ。

 

つい捨ててしまいがちな葉の部分にも、

β-カロテン、ビタミンB群、カルシウム、

カリウムなどが豊富に含まれるので、

捨てずに活用してください。

 

やまいも

 

10~12月に旬を迎えるやまいもにも、

かぶと同様にアミラーゼが豊富に含まれています。

 

実は、いも類のなかで、

生で食べられるのはやまいもだけ。

熱に弱いアミラーゼも、

やまいもからなら効率的に摂取できます。(※5)

 

すりおろしてご飯にかけるなどして

召し上がってください。

 

秋バテの対策には漢方薬もおすすめ

 

漢方薬

 

秋バテをしていると感じたら、

体質改善を得意とする漢方薬を

活用するのもおすすめです。

 

漢方薬では、だるさや疲れに対して、

足りない栄養を補うだけでなく、

消化・吸収の機能を改善し、

必要なところに栄養を届ける手助けをしていきます。

そのため、根本からの改善を目指すことが可能です。

 

秋バテ対策には、

「胃腸の機能を回復する」

「血流をよくして栄養を行き渡らせる」

「自律神経の乱れを整える」などの働きをもった

漢方薬を選ぶといいでしょう。

 

 

<秋バテにおすすめの漢方薬>

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

エネルギーや栄養を補って血流をよくし、

からだの末端まで補います。

疲労倦怠、食欲不振、だるさなどに効果があります。(※6)

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

食欲や体力が落ちている方に適した漢方薬です。

栄養とエネルギーを補うことで消化器の働きを高めて、

食欲不振や疲労の回復を助けてくれます。(※7)

 

 

漢方薬を服用することで、食欲不振だけでなく、

疲れやだるさの根本的な改善が目指せます。

 

ただし、漢方薬はご自身の体質や

症状にうまく合っていないと、

効果を感じられないだけでなく、

場合によっては副作用が生じることも。

 

漢方薬を服用する前には、

漢方薬に詳しい専門家に相談しましょう。

 

オンラインで個別相談ができる

「あんしん漢方」というサービスもあります。

相談にのってくれるのは漢方薬に詳しい薬剤師なので、

安心して相談できますよ。

 

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=111432f3mmkr00010074&utm_source=mamakerihelthlife&utm_medium=referral&utm_campain=241022

 

秋バテの食欲不振から抜け出して、食欲の秋を楽しもう

 

秋バテは、夏の終わりから秋にあらわれる

心身の不調の総称です。

 

秋は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、

「食欲の秋」や「実りの秋」といわれるくらい、

食べ物がおいしくなる季節でもあります。

 

今回ご紹介した秋バテの対処法を取り入れて、

食欲不振から抜け出し、

秋の味覚を思い切り楽しみましょう!

 

 

参考サイト

(※1) 新潟薬科大学「薬科大健康だより10月」
(※2) 厚生労働省 e-ヘルスネット厚生労働省「食物繊維の必要性と健康」
(※3)Japanese Journal of Biological Psychiatry Vol.24, No.4, 2013「疲労の科学・脳科学と抗疲労製品の開発」
(※4) 独立行政法人農畜産業振興機構「今月の野菜 かぶ」
(※5)東北大学Webマガジンhesso「食にまつわるトピックス #2 やまいも」
(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ十全大補湯エキス顆粒(医療用)」
(※7)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ人参養栄湯エキス顆粒(医療用)」

 

<この記事の監修者>

ライター

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=111432f3mmkr00010074&utm_source=mamakerihelthlife&utm_medium=referral&utm_campain=241022

 


ヘルス × ライフ
健診結果、歩数、体重などあらゆる生活データを
管理できるアプリ。

健康に関するコラムを読めたり、
健診結果のAI予測もできます。

日々の健康管理を始めてみませんか?