飲酒

    特定感染症保険

     

    夏の暑い時期はビールやサワーなど冷たいアルコールが飲みたくなりますね。

    猛暑日などは特に量も増えがちです。

    「お酒で失敗した・・」という苦い経験をお持ちの方も、いらっしゃると思います。

    今回は「適切なお酒の飲み方」について、お伝えします。

     

    缶

     

     

    ビンジ飲酒(短時間での多量飲酒)のリスク

     

    筑波大学の研究グループは、3 大学の学生を対象とした調査により、短時間での多量飲酒(ビンジ飲酒)を年1 回以上経験している学生は、そうではない学生と比べて過去1 年間のアルコール関連外傷の経験が25.6 倍となることを、多施設横断研究によって明らかにしました。

    ビンジ飲酒の知識は、日本ではまだまだ普及していないのが現状です。

    未成年飲酒や急性アルコール中毒の教育のみでなく、ビンジ飲酒の教育も行っていく必要があると、研究でまとめています。

     

     

     

     

    どの程度の飲酒がビンジ飲酒に該当するの?

     

    今回の研究では、ビンジ飲料の定義を男性2 時間で純アルコール50g 以上、女性2 時間で純アルコール40g 以上摂取した場合としています。

    また健康日本21では、一日の適正なアルコール摂取量は純アルコール換算で男性40g、女性20gとしています。

    言い換えると、適正飲酒量の二倍以上を、飲み放題で設定されがちな二時間で飲んでしまうと、酩酊がおこり認知力、理解力が低下するため事故が起きやすいということですね。

    なお純アルコール20g の目安は、ビール(5%)500ml、日本酒(15%)1 合180ml、ウイスキー(43%)ダブル1 杯60ml、ワイン(12%)小グラス2 杯200ml、チューハイ(7%)350ml 缶、焼酎(25%)小コップ半分100ml です。

     

    アルコールが体内から抜ける時間

    (画像:政府インターネットテレビ「その先の悲劇 絶対にしない・させない!飲酒運転」より)

     

    自己チェックをしてみましょう(CAGE)

     

    1.飲酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか(はい  いいえ)

    2. 他人があなたの飲酒を非難するので気にさわったことがありますか(はい いいえ)

    3. 自分の飲酒について悪いとか申し訳ないと感じたことがありますか(はい  いいえ)

    4. 神経を落ち着かせたり、二日酔いを治すために「迎え酒」をしたことがありますか (はい  いいえ)

     

    4項目のうち2項目以上当てはまればアルコール依存症の可能性が高いとされます。

    3項目以上当てはまる場合には、専門窓口に相談しましょう。

     

     

    飲酒と生活習慣との関係

     

    飲酒に起因する身体の病気

     

    飲酒は、ケガのみならず本人の体や心へ大きな影響を与えます。

    具体的には、生活習慣病、がん、抑うつ、睡眠障害、果ては自殺の原因にもなります。

     

    また、国立がんセンターの調査によると、アルコールは約60種類ものがんの原因となることが判明しています。

    特に喫煙者のがん発生リスクは、禁煙者と比較し毎日3合以上の飲酒で2.32倍となっています。

     

    女性の乳がんとの関連も明確です。

    若年女性の飲酒率が男性より高い現在では、ますます乳がん罹患率が高くなりそうです。

     

     

     

     

    生活習慣を乱さず、適量飲酒を

     

    毎日飲酒をしている人としていない人では、運動習慣について大きな差があります。

    飲酒をしている時間を運動に充てれば、生活習慣の改善に役立ちますよね。

    飲酒は、適量であれば体を緩めリラックスさせてくれるという効果がありますが、それもビール1本ほどの「ほろ酔い」がベストです。

    酩酊し、判断力や理解力が低下しているのは「飲みすぎ」の症状です。

    適量を守ってお酒と仲良く付き合いたいものですね。

     

     

    出典

    The Tohoku Journal of Experimental Medicine オンライン版

    筑波大学研究情報ポータルCOTRE アルコール過剰摂取は怪我の元 ~大学生の飲酒教育、もう1つの必要性~

    アルコール依存症治療ナビ.jp お酒の飲み過ぎが原因となる身体の病気

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    ヘルスライフと目指す未来。小さなことを少しずつ。
    よい生活習慣を身につけることが健康への第一歩。