暑い日が続くとクーラーでどんどん水分が奪われ、気がついたらカサカサお肌に。
カサカサすると「カユミ」「クスミ」の原因にもなります。
今回は、肌荒れの“仕組み”と対策をお伝えします。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
肌荒れの“仕組み”
「肌は健康のバロメーター」といわれるほど、食生活や生活習慣の良し悪しがはっきり出るものです。
寝不足や体調不良、栄養の偏りや運動不足、ひいてはメンタル不調まで全てをあらわしてくれるのがお肌です。
しかし健康な肌を保てば、年齢よりも若く見えますし、見た目年齢を若くできれば、気持ちも元気になり行動も積極的になって、毎日を元気に過ごす原動力になりますね。
肌荒れの原因のひとつは乾燥です。
除湿空調で汗をかかないと皮脂も分泌されず、肌に乾燥をもたらします。
特にクーラーなどの除湿空調は、汗もかきにくいため皮脂も出にくく、お肌を守る機能が働きにくくなります。
そのため、肌表面から水分がどんどん奪われていきます。
さらに、もうひとつの原因が加齢です。
肌は28日周期で古い細胞と新しい細胞が入れ替わっています。
これをターンオーバー(新陳代謝)と言いますが、このターンオーバーの周期が何らかのトラブルで遅くなると表面の細胞が古くなり、保水力や皮脂腺の機能が低下して潤いがなくなってしまいます。
体の中と外の両方に、肌荒れの原因はあるのですね。
肌荒れ改善にはコレ!
運動
肌を守ってくれる大切な皮脂。
運動すると汗と同時に皮脂も分泌されます。
そして運動したときに出る成長ホルモンが、皮脂や水分量を上手に調節してくれます。
運動不足になると、成長ホルモンの分泌も少なくなるため、潤いやツヤに影響がでます。
ウォーキングなどで、額にしっとり汗をかくくらいがベストです。無理せず始めてみましょう。
睡眠とストレスフリー
睡眠中に出る成長ホルモンはお肌のターンオーバーを活性させます。
ゴールデンタイムは22時から2時の間。
この時間帯に深い眠りについているといいですね。
睡眠やストレスからもお肌は影響を受けやすいので、生活習慣を改善して美肌を作りましょう。
食事
肌を作る材料は「良質なタンパク質」です。
大豆や魚、鶏肉など低カロリーなもので大丈夫です。
また、美肌のもととして知られるコラーゲンを体の中で作り出すには、タンパク質だけでなく、ビタミンCと鉄が必要です。
「にらたま」は、美肌作りに役立つレシピです。
炒め物の定番「ニラたま」などは、とてもよくできたレシピです。
ニラにはビタミンCと鉄が、卵にはタンパク質が含まれます。
また、昔ながらの「白和え」もバランスがよくオススメです。
ひじきなどの海草を利用していただくと鉄分がさらに多くなり、鉄分たっぷりの白和えになりますね。
出典
栄養と料理 2014.3 女子栄養大学出版部
ヘルスライフと目指す未来。小さなことを少しずつ。
よい生活習慣を身につけることが健康への第一歩。