ハートの木

    特定感染症保険

     

    新型コロナウイルス感染症の第三波の到来が噂されています。

    やっと、自粛解除になり、Go toキャンペーンも始まり経済も、日常生活も通常運転に入りつつあるこのタイミングでちょっと胸騒ぎがしますね。

     

    今回は、まだ見通しが立たない新型コロナウイルスですが、長引く不況や新たな生活スタイルに適応できない方々が多くなっています。

    今回は、新型コロナウイルスとそれにまつわる「うつ症状」についてお話します。

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    うつ症状の原因は?

     

    新型コロナウイルス感染の流行に伴い、さまざまなストレスが生じ、こころの反応や社会的な問題が出現します。

    これはウイルスそのものによって引き起こされる生物学的な感染症(第一の感染症)に次いで生じる、第二・第三の感染症(心理的・社会的感染症)と考えられています。

     

     

     

     

    心理・社会的な変化とは?

     

    心理社会的な変化とは、

    ・自分自身に対して起こる個人の状況の変化への心理的不安

    ・勤務先や日常に対して起こる社会的変化への不安

    などがあります。

     

    不安の原因は人それぞれで

    ・営業ノルマが果たせない

    ・お客さんが来なくて家賃が払えない

    ・残業がなくなって生活が苦しい

    ・コロナになって仕事に行けなくなったらどうしよう

    など様々な理由があります。

     

    日本うつ病会では次のように分類しています

    感染への恐怖

    ・社会的な役割の喪失

    ・自分自身への無力感

    ・孤立や偏見

    ・他者に感染させる不安

    ・経済的な困窮

    ・制限や自粛への怒り

     

    このような反応が生じることはむしろ自然であり、誰にでもあることです。

    起こった反応を否定するのではなく、どのような対処を行っていくといいかと考えていくとストレスが少なくなります。

     

     

    コロナうつという病名について

     

    メディアで見かける言葉のなかに「コロナうつ」がありますが、しっかりとした定義をされていないため、病名ではありません。

    医学用語でもなく、新型コロナウイルスに対するこころの状態を端的に表す言葉としてマスコミが作ったものです。

     

    「コロナうつ」が示すのは、新型コロナウイルスに対するさまざまなストレスによって、沈んだ気分になる、気力が低下するといった状態を表現しています。

     

     

    今のあなたの心の健康度をチェックしてみましょう

     

    この二週間あなたにあてはまるものにチェックしてください。

    1 毎日の生活に充実感がないはい
    2 これまで楽しんでやれていたことが、楽しめなくなったはい
    3 以前は楽に出来ていたことが、今ではおっくうに感じられるはい
    4 自分が役に立つ人間だと思えないはい
    5 わけもなく疲れたような感じがするはい
    6 死について何度も考えることがあるはい
    7 気分がひどく落ち込んで、自殺について考えることがあるはい
    8 最近(ここ2週間)ひどく困ったことやつらいと思ったことがあるはい

    ※6の死は「自殺に結びつくような死」を意味します。

    ※8は内容により判断します (配偶者や家族の死亡 親戚や近隣の人の自殺 医療機関からの退院 などの場合)

    (大野裕:厚生科学研究費補助金障害保健福祉総合研究事業 「うつ状態のスクリーニングとその転機としての自殺予防システム構築に関する研究」報告書、平成14年)

     

     

     

     

    チェックの結果

     

    「はい」が 1~5の項目で 2つ以上

    6~7の項目で 1つ以上

    8に該当した場合

    いずれか該当すれば専門家(医師・保健師等)への相談をお勧めします。

    できれば、心療内科などへの受診を検討してください。

     

    他にも

    □会社に出勤しなければならないのに、出勤できない

    □仕事や家事が手につかない

    □能率低下でミスが増えた

    □夜しっかり眠れた気がしない

    □アルコールやたばこなどの摂取が増えた

     

    などの症状があり、日常生活に支障がある方は、受診をしましょう。

    このチェックリストは、医師の診察に代わるものではありません。

    セルフチェックの結果が問題なさそうな場合でも、少しでも不安を感じたり気になることがあれば、必ず医療機関にご相談ください。

     

    環境の変化や先の見えない状況、行動の不自由さの中で一生懸命生活し、知らずしらず緊張が続いています。

    こんなときは無意識に体や気持ちに力が入り痛みやイライラ、不安も高まります。

    ただ、こんな時こそ、自分のこころや体の健康をゆっくりかみしめられるのかもしれません。

    新型コロナウイルス情報に翻弄されることなく自分自身にゆとりを持つことを大切にして、心健やかに過ごしましょう。

     

     

    参考

    大野裕:厚生科学研究費補助金障害保健福祉総合研究事業 「うつ状態のスクリーニングとその転機としての自殺予防システム構築に関する研究」報告書、平成14年 こころの健康度自己評価票

    JAICO 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会HP 

    独立行政法人労働者健康安全機構 HP 職場における新型コロナウイルス感染症対策