糖尿病予備軍の腰痛の原因は体重だけじゃない?腰痛のメカニズムと改善策5選

腰痛

 

糖尿病や糖尿病予備軍における腰痛の原因は、

体重増加だけではないことをご存知ですか?

ストレスや姿勢、さらには神経障害など

さまざまな要因が重なって引き起こされます。

 

今回は、糖尿病に関連して生じる腰痛や、

それらを和らげる作用のある漢方薬をご紹介します。

 

糖尿病や糖尿病予備軍の腰痛の原因は?

 

腰痛

 

体重による負荷をはじめとして、

筋肉の疲労や骨盤の歪み、脊椎の変形、

ストレスや運動不足などは

腰痛の要因になることがあります。

 

ですが、糖尿病や糖尿病予備軍における

腰痛の原因はそれだけではありません。

高血糖により神経や血管が損傷していくことで、

腰部や下肢にしびれや痛みを感じることもあります。

 

糖尿病や糖尿病予備軍の腰痛に対する改善策5つ

 

食事管理

 

腰痛を防ぐためには、

定期的な健康チェックによる

神経障害の早期発見・早期治療が重要となります。

 

既に、糖尿病や糖尿病予備軍の方で

腰痛が発生している方へ、

おすすめの改善策を5つご紹介します。

 

食事や運動で血糖値をコントロールする

 

高血糖は神経や血管にダメージを与えてしまうので、

血糖値をコントロールしていくことが重要です。

 

正しい食事管理や運動、

必要に応じて薬の服用などを行い、

血糖値を一定範囲内に保ちましょう。

 

喫煙や飲酒を控える

 

喫煙や飲酒は神経障害を進展させる原因になるため、

なるべく控えることが望ましいです。

付き合いなどで必要な場面では、

適度な量を心がけましょう。

 

神経障害への対症療法

 

腰痛が糖尿病による神経障害によるものだった場合は、

適切な治療が必要となります。

神経痛に効果のある痛み止めなどを

使用することもあります。

 

充分な血糖コントロールを行うため受診をし、

医師の指示のもと治療を行っていきましょう。

 

適度な運動で血行不良を改善する

 

筋肉を強化し、

柔軟性を高めて血行不良を改善することで、

腰痛の悪化を防ぎます。

 

動いても支障がない程度に腰痛が落ち着いたら、

ストレッチなど軽度の運動をはじめてみましょう。

ただし、激しい運動は避け、

無理をしないことが大切です。

 

正しい姿勢を意識する

 

正しい姿勢を保つことで、

腰の負担を減らすことができます。

 

腰痛を起こす原因のひとつである

骨盤の歪みを解消するため、

整体やカイロプラクティックなどの施術を

受けることもおすすめです。

 

腰痛のタイプとおすすめの漢方薬3選

 

 

糖尿病や糖尿病予備軍の方で腰痛が発生している方は、

漢方薬の服用もおすすめです。

 

漢方薬のなかには、

「腰痛」に効果が認められているものもあり、

整形外科などで処方されています。

 

腰痛は、血行不良や冷え、

加齢や体力の低下、悪い姿勢などが原因となり、

腰や背中の筋肉が緊張し、硬くなってしまい、

神経が刺激されて生じると考えられています。

 

腰痛対策には、

鎮痛作用で急性の痛みを和らげるだけでなく、

 

・血流をよくして痛みを改善する

・体を温めて筋肉をゆるめる

・加齢による体力の衰えを補い痛みを和らげる

・全身に栄養を届け、関節や筋肉の機能を回復する

 

といった働きのある生薬を含む漢方薬を、

体質や症状に合わせて選びます。

 

また、腰痛の原因となる

肥満やストレスなどにアプローチすることで

改善を目指す場合もあります。

 

漢方薬は心とからだのバランスを整えるので、

腰痛に働きかけるだけでなく、

糖尿病などの生活習慣病になりにくい体質を

目指すこともできるでしょう。

 

からだが冷えやすいなら「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」

 

牛車腎気丸は、糖尿病神経障害による

腰痛や手足のしびれ、

頻尿などにも用いられる漢方薬です。

 

血(けつ)を補うことで冷えに働きかけるほか、

利尿作用のある生薬によって水分の滞りも解消します。

 

体重増加なら「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」

 

防風通聖散は、肥満に伴う高血圧やのぼせ、

便秘などに効果があります。

 

脂肪代謝機能にアプローチをするため、

ため込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。

とくにおなか周りの脂肪が気になる方におすすめです。

 

ストレスが多いなら「大柴胡湯(だいさいことう)」

 

大柴胡湯は、肥満、高血圧に伴う

肩こりや頭痛、常習性の便秘などに効果があります。

 

気(エネルギー)の循環を整えることで

精神を安定させてストレスを低減させるほか、

からだの余分な熱を取り除いて

脂質代謝を改善させる働きがあります。

胸や脇腹に圧迫感を感じ、

便秘がちの方におすすめです。

 

 

漢方薬はからだの状態や体質に合わせて、

個人に合うものを使う必要があります。

合っていないと効果が得られないだけでなく、

かえって症状が悪くなったように感じたり、

副作用が強く出たりする可能性もあるためです。

 

からだに合う漢方を選ぶために、

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まとめ

 

糖尿病や糖尿病予備軍の腰痛は、

体重の増加だけでなく

神経の障害や姿勢など

さまざまな要因によって

引き起こされることがあります。

 

食事管理や適度な運動をはじめとして

症状に合う漢方薬を服用するなど、

総合的なアプローチで改善を目指しましょう。

 

<この記事を書いた人>

ライター

あんしん漢方薬剤師
藤田 佑莉(ふじた ゆうり)

北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。

漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。

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<参考文献>

厚生労働省 e-ヘルスネット 糖尿病神経障害

公式財団法人日本医療機能評価機構 ガイドラインライブラリ


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