フルーツはビタミンを豊富に含んでいるものが多く、
アンチエイジングや美肌の効果があります。
美容のために毎日フルーツを食べているという方も多いのではないでしょうか?
本記事では数あるフルーツの中から、
子どもにも大人にも人気な「ぶどう」をご紹介します!
ぶどうは、りんごや桃のように切る必要がなく、
手軽に食べることが出来るので普段の食事に取り入れやすいフルーツですよね。
栄養価も高く、ヨーロッパでは「畑のミルク」とも呼ばれています。
本記事では、そんなぶどうの美容効果や健康効果についてご紹介します!
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
ぶどうってどんな食べ物?
まずは「ぶどう」がどんな食べ物なのか、
名前の由来、旬を見ていきましょう。
名前の由来
ぶどうの名前は、ギリシア語の「Botrus(ボトルス)」が中国に伝わり「葡萄」に変換され、
日本でもそのままの漢字が使用されるようになったといわれています。
また、フェルガナ語の「Budaw」から伝わったという説もあります。
旬
ぶどうの品種により多少異なりますが、8~10月頃に旬を迎えます。
夏~秋にかけて、スーパーや青果店でもよく見かけるようになります。
旬のぶどうは皮の色がまんべんなく濃く色づき、実にツヤとハリがあります。
ぶどうの品種
ぶどうの品種は世界に10,000種類以上もあるといわれています。
これらのぶどうは果皮の色により、
黒系、赤系、緑系の3種類に分類することができます。
それぞれの色味の系統の中で、有名な品種をご紹介します。
巨峰
「巨峰」は黒系のぶどうです。
とても有名なので、ぶどうと言われたら真っ先に巨峰を思い浮かべるという方も
多いのではないでしょうか?
巨峰は1粒で約10gもあり、粒が大きいことが特徴です。
酸味が少なく、糖度は20程度と強い甘味があります。
ちなみに「巨峰」は商標名で、品種名は「石原センテニアル」といいます。
デラウェア
「デラウェア」は赤系のぶどうで、ワインの生産にも使用されています。
デラウェアは1粒1~2gほどです。
先ほどご紹介した巨峰と比較すると、粒がかなり小さいぶどうです。
スーパーで販売されていることも多く価格も低めなので、定番で人気も高いぶどうです。
シャインマスカット
「シャインマスカット」は、2006年に品種登録された緑系のぶどうです。
近年、種がなく皮ごと食べられる品種の人気が高まっていることもあり、
注目されている品種です。
糖度が高く甘いのに後味はすっきりしている、1粒1粒が大きくて食べ応えがある、
という点もシャインマスカットの特徴です。
栄養成分
ぶどうなどのフルーツは、美容に良い効果があるイメージがありますが、
どのような栄養成分が含まれているかご存知でしょうか?
ぶどうに含まれる栄養成分について、見ていきましょう。
ポリフェノール
ぶどうの皮に多く含まれているポリフェノールは、
アンチエイジング効果があるといわれている栄養成分です。
ポリフェノールには種類がありますが、皮の色の違いにより、
含まれるポリフェノールも異なってきます。
・アントシアニン
黒系、赤系のぶどうの皮に多く含まれており、含有量が多いほど黒くなります。
・レスベラトロール
赤系や緑系のぶどうに多く含まれており、長寿遺伝子をオンにする効果もあります。
これらのポリフェノールはぶどうの皮に多く含まれているので、
皮ごと絞って作られるワインにも豊富に含まれています。
ポリフェノールは果実に全く含まれていないわけではありませんが、
皮に多く含まれているので、出来れば皮ごと食べられる品種を選んで摂取したいですね。
ブドウ糖
ブドウ糖は全身の筋肉や脳のエネルギー源として使われます。
英語では「グルコース」と呼ばれていますが、日本ではぶどうから発見されたことからこの名前が付けられています。
糖の種類には「砂糖」「果糖」などもありますが、
これらは、果糖>砂糖>ブドウ糖の順に甘く感じます。
ブドウ糖は砂糖の70%ほどの甘さで、さわやかですっきりとした甘みが特徴です。
健康効果
ぶどうにはさまざまな栄養成分が豊富に含まれていることがわかりました。
では、これらの栄養成分にはどのような効果があるのでしょうか?
ぶどうを食べることで得られる健康効果をご紹介します。
アンチエイジング
ぶどうに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が強く、
アンチエイジング効果があります。
また、赤系や緑系のぶどうに含まれるレスベラトロールには、
老化防止だけでなく長寿遺伝子をオンにする効果もあります。
「自分はまだ若いからエイジングケアするのはもう少し先でいいかな」と
考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、肌の調子がわるくなる「お肌の曲がり角」は、
20代半ばでも感じるようになるので、若いうちからケアを始めるのがおすすめです。
美肌
ぶどうには、ビタミンA、B2、B6、Cなどの
美肌に効果のあるビタミン類が豊富に含まれています。
「ビタミン」とひとくくりに言っても、それぞれ効果が異なります。
ビタミンの効果について、まとめてみました。
ぶどうを食べることで、シミ・そばかすが発生しづらい、
ハリ・潤い・弾力のある肌になることが期待できます。
また、先ほどご紹介したポリフェノールにもシミ・シワなどを防ぐ効果があります。
ぶどうを食べることで、美肌に効果のある栄養成分を効率よく摂取することができます。
疲労回復
ぶどうに含まれているブドウ糖は体内に吸収されやすく、
すぐにエネルギーに変換され筋肉で利用されるので、疲労回復効果が期待できます。
同様の理由から運動前後の栄養補給にも適しています。
また、ブドウ糖は脳のエネルギーにもなるので、
勉強や仕事で頭を使って疲れたという場合にも効果があります。
勉強や仕事の休憩に、食べてみてはいかがでしょうか?
おいしいぶどうの見分け方
スーパーや青果店に行ってたくさんぶどうが並んでいると、
同じ品種のぶどうでもどれを選ぶか迷ってしまいませんか?
せっかくぶどうを食べるなら、より新鮮で美味しいぶどうを食べたいですよね。
おいしいぶどうを見分けるポイントは、「皮」「実」「枝」にあります。
【皮】
ぶどうの皮を見た時に白い粉のようなものが
付着しているのを見たことはありませんか?
一見すると農薬かと勘違いしてしまいそうですが、
この白い粉は果実に含まれる脂質が表面に出てきたもので
「ブルーム(果粉)」と呼ばれています。
食べても無害なので無理に洗って落とす必要はありません。
ブルームがたくさん付いているものは新鮮なぶどうなので、
おいしいぶどうを見分ける目安になります。
また、果皮はしっかりとハリのあるものが新鮮です。
ブルームが付いていて、ハリのあるぶどうを選びましょう。
【実】
注目するポイントは、実と実の「隙間」です。
実同士にすこし隙間が空いているものの方が、
1粒1粒に日光が当たるので甘さが増して美味しいぶどうになります。
また、「実同士に隙間がある=実の重みで房が垂れている」ということになるので、
熟した美味しいぶどうだということもわかります。
【枝】
ぶどうの枝は緑色のものが新鮮です。
収穫後、時間が経過しているものは枝が茶色になってしまいます。
枝から実が落ちてしまっているものも収穫後に時間が経過しています。
また、太くしっかりした枝のぶどうを選ぶようにしましょう。
まとめ
子どもにも大人にも人気の「ぶどう」は、
旬を迎える8~10月頃にスーパーや青果店でよく見かけるようになります。
ぶどうは皮の色により、黒系、赤系、緑系の3種類に分けることができ、
それぞれ「巨峰」「デラウェア」「シャインマスカット」などの品種が有名です。
ぶどうはビタミン類やポリフェノールを豊富に含んでおり、
これらの働きにより、アンチエイジングや美肌などの効果が期待できます。
また、エネルギーに変換されやすい「ブドウ糖」を含んでいるため、
疲労回復時・エネルギー補給時にぴったりの果物です。
新鮮でおいしいぶどうは、皮に「ブルーム」という白い粉が付いています。
ぶどうを見分ける目安にしてみてはいかがでしょうか?
【出典】
ブドウ(葡萄)の花言葉|意味や由来は?花や実の特徴、季節は?
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肌に良い5種類のビタミンはこれ!乾燥を防ぐのは?食後すぐ摂取がおすすめ!
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