監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
行動自粛を余儀なくされる中、自宅で過ごす時間が長くなりましたね。
そんな中で、「断捨離」や「家族と過ごす」などいつもと違う日常生活を体験している方もいらっしゃるでしょう。
今回は、季節がら「成長を楽しむ」ということでキッチン菜園に挑戦してみませんか?
キッチン菜園とは、台所など室内で気軽に野菜を育てて楽しむスタイルです。
何か野菜を育ててみたいけど畑や庭で野菜作りをする余裕はないという方でも始めやすいと思います。
「キッチン菜園」の魅力は、その手軽さ。
必要な道具は、身近にある容器やペットボトルを使ったり、100円ショップやホームセンターで手に入れたりできるので、すぐに始められます。
これからの季節でも、室内でなら天候に左右されず栽培も可能。
特に秋冬の室内栽培は、虫による被害の心配もなく、初心者でも管理しやすいのが利点です。
また、必要な分だけ採れるので、料理の彩りに少量欲しいというときにも対応できます。
さらに、子どもと一緒に栽培することで、食育にもなります。
野菜嫌いだった子どもが、喜んで食べるようになることもあるでしょう。
「キッチン菜園」は、収穫までの期間が短いほど簡単。
まず初級編として「豆苗」に挑戦です。
豆苗は、あっさりとしたおいしさで、肉料理や炒め物にピッタリです。
しかも、食べてもすぐに成長します。
葉と茎を食べて残った根を水につけると再び育って、また食べることができます。
ちなみに、実は「えんどう豆」の若葉ってご存じでしたか。
用意するもの
市販の豆苗
食品保存容器(いちごなどの空容器でも大丈夫です)
豆苗の育て方
やり方は簡単です。
1.根元(豆の上)を残して茎を切ります。
市販のものを利用する時には、根元付近にある小さな葉(脇芽)を含む下側を残しておきます。
脇芽がよくわからない・・・という方は、下を1/3ほど残しておきましょう。
2.豆が浸からないように水を入れます。
切った苗をイチゴのパックなどの容器の中に入れて水をやります。
根の部分だけが水に浸かるように水量を調整しましょう。
豆まで水に浸かると豆がふやけて腐ってしまい、うまく成長しなくなります。
下のスポンジ部分が分厚い場合は、その部分だけが水に浸るくらいで大丈夫です。
3.日当たりのよい場所に置く。
日当たりが良くないと成長しません。
キッチンなどの明るい窓辺で育てます。
ただし、直射日光や西日が当たるところは避けましょう。
4.毎朝1回、水を取り替えましょう。
水を取り替える時に、容器にぬめりがあれば、きれいに洗ってから新しい水を入れます。
5.7日後に出来上がります。
出来上がった豆苗は、ハサミなどで収穫します。
同じように根元を残しておくと、もう一度成長し、収穫できます。
15センチから20センチほど成長した時が収穫時です。
今回は、7日ほどで収穫できる豆苗に挑戦しました。
子供と一緒に楽しむには、毎日すくすくのびるところが確認できるので、飽きずに楽しめそうです。
また、自分で育て収穫した野菜を食べられるのも貴重な体験。
おいしく育てて、おいしくいただきましょう。
出典
農林水産省HP aff 2019年11月号 お手軽「キッチン菜園」[初級編]