台風や雨の季節になると、頭痛で悩まされることはありませんか?
そのような症状にお悩みの場合、もしかしたら低気圧頭痛かもしれません。
低気圧頭痛とは、気圧の変化によって起こる頭痛のことで、
気象病や天気頭痛ともいわれます。
6割の人に経験があるともされるこの不調に、とても適した漢方薬があるのです。
今回は、低気圧頭痛のメカニズムと、対策方法についてご紹介します。
気圧と頭痛の関係
気圧の変化によって頭痛が生じる要因は、
自律神経の乱れ、血行不良、頭部の血管収縮などが考えられます。
人間のからだは無意識に環境の変化に対応するため、
耳の中の内耳で気圧の変化を感じとると、
交感神経を活発にさせてしまいます。
すると、アドレナリンが分泌され、
体温調節や血管収縮などに影響を与えると考えられているのです。
気象による不調は6割の人が経験あり
天気や気圧など、気象の変化による頭痛などの体調不良は、
6割以上の人が経験しています。
それだけに、気象病はとても身近な問題です。
年齢や性別を問わず、誰しもに起こる可能性はありますが、
とくに月経がある女性は気象病になりやすい傾向があります。
それは、ホルモンバランスを調節するために自律神経が働いているからだと考えられています。
季節の変わり目の時期の寒暖差や、雨、台風などで
気圧が変化しやすい季節は要注意です。
低気圧頭痛の対策方法はある?
低気圧頭痛には、対策や予防法があります。
簡単なことでも、継続すると効果的な場合があります。
取り入れられそうなものがあれば、是非やってみてください。
規則正しい生活習慣
日頃より、睡眠不足やストレスを減らし、
自律神経を整えておきましょう。
規則正しい食事や、適度な運動、血行促進のために湯船に浸かる習慣などを
生活に取り入れましょう。
耳周りのマッサージ
耳全体をクルクルとやさしくマッサージするのもおすすめです。
気象病では内耳のセンサーが敏感になっています。
耳周りの血流をよくすることで、自律神経が整いやすくなります。
気圧の変化や天気予報をチェック
テレビの天気予報や、スマホのアプリなどを使って、
気圧や天気の変化に敏感になっておくと、
薬剤服用のタイミングや外出のスケジュール調節が上手くできるでしょう。
また、痛み止めを使用するタイミングや症状の変化などを記録することで、
自分の頭痛が起こりやすいシチュエーションを知ることができます。
マグネシウムの摂取
マグネシウムは、体内では作れないミネラルの一種で、
食品から摂取する必要があります。
しかし、食品からの摂取が少ないことや、
過剰なストレスやアルコールの摂取によってマグネシウムが消費されてしまうことなどで、
マグネシウム不足が懸念されています。
マグネシウムは血管の収縮をやわらげ、
頭痛の緩和にも効果があるとされているため、
納豆や豆腐、海藻などを積極的に取り入れましょう。
低気圧頭痛には漢方薬の「五苓散」が効く?
五苓散は、
体内の水分バランスの偏りを改善し、
水分代謝異常を調節する作用があります。
浮腫みがある場合には利尿作用を発揮しますが、
脱水状態では尿量を増加させず、利水薬として働きます。
低気圧頭痛は、気圧が下がることで
組織液などのミクロレベルの水が
脈管から漏れ出て生じる脳浮腫が原因と考えられており、
五苓散の効果が期待されます。
五苓散は、水の偏在を改善する作用があり、
血管拡張と自律神経の乱れの両方に有効です。
また、最近では、
五苓散がアクアポリンというタンパク質に作用することがわかっています。
アクアポリンとは、水分調節を行うタンパク質で、
水門のような役割をしています。
しかし、漢方薬の使い方を知って上手に利用するためには、
生薬の特性を理解することが大切です。
漢方薬はその人の体質に合っていないと、
よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。
自分に合う漢方薬を見つけるためにも、
服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
クリニックや漢方薬局は敷居が高いという人には、
スマホで気軽に頼めるAI漢方などのサービスもおすすめです。
AI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」を利用すれば、
漢方に詳しい薬剤師が体質に合った漢方薬を見極めてくれます。
さらに、お手頃価格で自宅まで郵送してもらえます。
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気圧の感じやすさは個性だと捉えましょう
雨の日や台風の前には調子が悪い、出かけるのが心配、など
気象病に悩まされるのはやめましょう。
気圧の感じやすさは悪いことではありません。
自分のセンサーが敏感であることを個性と捉え、
五苓散や痛み止めなどで対策できることを知りましょう。
お天気アプリなどを上手に使うことで、
薬の服用タイミングなども調節できます。
正しく対策し、雨の日もリラックスして楽しんでください。
【参考サイト】
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
相田 彩(あいだ あや)
昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。
医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。
現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。
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