メディカル チェックアップ

    特定感染症保険

     

    症状がない糖尿病がどのように見つかって診断されるのか、診断に至るきっかけについて例をあげてお話しします。

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    血糖値は、ある日突然高くなるというのはまれ

     

    2型糖尿病の方の血糖値は、ある日突然高くなるというのはまれで、多くの場合、患者さんが知らないうちにだんだん高くなってきます。

     

    早い時期に見つけて、血糖コントロールをすると、糖尿病の合併症を防ぐことができます。

    健康診断は、糖尿病を見つける、一番身近な方法です。

    糖尿病の予備群や、メタボリックシンドロームについても、早めに気が付いて食事療法や運動療法を行うと、糖尿病の発症を防ぐことができます。

     

    ほかにも、糖尿病とわかるきっかけはさまざまです。

    ◆献血に行ったら、糖尿病の疑いと言われた

    (献血では、血糖の指標であるグリコアルブミンを検査します。)

    ◆高血糖の症状がでた

    糖尿病の合併症がわかった時に、初めて糖尿病を指摘された

    (糖尿病の急性合併症、糖尿病の慢性合併症)

    ◆妊娠をした時に高血糖が見つかった

    などがありますが、高い血糖値がからだに悪い影響を及ぼす前に、早く見つけて、生活習慣の改善や治療をするのが理想です。

     

    採血

     

     

     

     

    血糖値とHbA1c

     

    高い血糖値が続いていれば、糖尿病と診断します。

     

    具体的には、血液の検査でわかる血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が基準値より高いかどうかで診断します。

     

    ◆血糖値 検査したその時の血糖の濃度を表します

    ◆HbA1c 過去1,2か月分の血糖値のあらましを反映します

     

    血糖値

     

     

    糖尿病の診断の具体例

     

    次のうち、どれか1つでも満たした方は、糖尿病の疑い(糖尿病型)です。糖尿病型には、下記以外の基準もあります。

     

    空腹時血糖値(10時間以上絶食後の早朝空腹時の血糖値)126mg/dL以上

    HbA1c 6.5%以上

    「糖尿病型」が同日または別の日に2つ確認されると糖尿病の診断となります。

    「糖尿病型」をみとめた方は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

     

    糖尿病の診断基準

     

     

     

     

    まとめ

     

    定期的に健康診断を受けて、糖尿病や糖尿病の予備群を早く見つけましょう。

    糖尿病の予備群と言われたら、生活習慣を見直しましょう。

    糖尿病と診断されたら、医師の診察を受けた上で、定期的に検査と治療を受けましょう。

     

     

    出典

    国立研究開発法人 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター