今回は、特定の季節に多く発生する季節病についてお話します。
日本の夏、暑いだけでなく、湿度が高く、過ごしにくいことが特徴です。
高温多湿の頃の健康法についてまとめてみます。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
梅雨時や夏に多い病気
梅雨時や夏に多い症状
梅雨時や夏にかけて多く発生する症状は、
① なんとなく体がダルい、食欲がないといういわゆる夏バテの状態
② 夏かぜ
③ 食中毒など消化器系の症状
④ 皮膚病(湿疹、水虫)
が見られます。
不快な症状が起こる原因というのは、そもそも、宿主(本人)と病原体との力関係にあります。
暑くなると、体の抵抗力が弱くなる一方で、病原体が元気に繁殖しやすい環境になります。
そのため、予防方法としては、体の抵抗力を強くするとともに、食物はよく煮たり、焼いたりすることで病原体を殺菌し、体内に入れないようにすることです。
梅雨時と夏の健康法
① 体の抵抗力を高める
休養、栄養、運動のバランスを保つことが重要です。
ことに休養に関してですが、睡眠時間を削ってのレジャーや旅行はほどほどに。
寝苦しい夜には、空調管理をして睡眠を取りましょう。
また、栄養に関しては、暑いからといって水分の摂りすぎは胃腸の働きを弱め、体を必要以上に冷やし、夏バテの原因もなります。
摂りすぎには注意しましょう。
運動では、熱中症に注意し、体を動かしやすい早朝、夕方に有酸素運動を軽く行いましょう。
② 病原体について
病原体にも色々種類がありますので、適した処理方法を覚えましょう。
夏に多い、腸炎ビブリオ、サルモネラなどは熱に弱いので、良く煮る、良く焼くなど熱処理をして安全に食しましょう。
しかし、ボツリヌス中毒の毒素は熱処理をしても変化をしないので、基本の「つけない」「ふやさない」「やっつける」を徹底しましょう。
厚生労働省からYou Tubeも配信されていますので、参考にしてください。
参考
家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(YouTube配信)
ドクターがすすめる日々の健康管理法。
毎日の健康管理はヘルスライフで歩数を確認することから。