体は、「体内時計」の働きで食事のリズムを記憶します。
朝は起きるように、夜は眠くなるように人間の体は時間の変化に合わせて様々に機能を微調整する仕組みを持っています。
朝日を浴びると一日をはじめる活動のスイッチがONになり、セロトニンが分泌されます。
そして朝ごはんを食べるとその刺激で胃、腸、肝臓など様々な臓器が正常に働きだします。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
重要なのは、朝ごはんの質
大切なのは、朝ごはんの質です。
一日の質も、朝ごはんで決まると言っても過言ではありません。
朝ごはんを食べないことは論外として、朝ごはんこそ、栄養素に注意して、起床後2時間以内に食べたいもの。
最強! 朝ごはんコンビ!
では、その栄養素とは、何でしょうか?
朝ごはんに必要な栄養素は、「糖質」と「タンパク質」です。
しかも、タンパク質をうまく吸収するためのビタミン群が必要です。
ということで、朝ごはん最強コンビは、ごはんと納豆です。
ごはんには、脳の栄養でやる気スイッチのもと「糖質」がたっぷりと含まれています。
しかし、精米された白米を食べるとビタミン群が不足します。
その不足を補うのが、植物性タンパク質である納豆です。
植物性タンパク質である納豆は、栄養豊富な大豆と発酵によって作られる納豆菌との合体によってとてもパワフルな食品になっています。
栄養素もビタミンB群、葉酸、イソフラボンと白米にはない栄養素を補います。
糖質と一緒にタンパク質をとると頭や体にその日を快適に過ごすスイッチが入ります。
厚揚げ、みそ、豆腐なども大豆製品です。
※
納豆は、発酵食品としても優秀です。
ただ、抗血栓薬とは飲み合わせがありますのでかかりつけの医師に相談の上お召し上がりください。
気にしてほしい、タンパク質の種類
筋肉だけでなく、血管、血液、骨、臓器、細胞すべてを形づくるものはタンパク質です。
だからといって、高タンパク質になることは感心しません。
一般的に日本人は、タンパク質の消化力が低く、摂りすぎは腸内腐敗の原因になります。
特に、動物性タンパク質の摂りすぎはカロリーが高く、脂質も多く、気をつけたいものです。
オススメしたいのは、やはり植物性のタンパク質。
大豆、小麦に含まれるタンパク質です。
おから、豆腐、豆乳などの大豆製品でも大丈夫です。
動物性タンパク質であれば、魚介類、乳製品に含まれるものがよいですね。
朝は、早くエネルギーになってほしいこともあり、特に消化のよいタンパク質を選んで召し上がってください。
(抗血栓薬:ワーファリン服用中の方は、納豆お召し上がりの際、かかりつけ医師とご相談ください。)
出典
40歳からは食べ方を変えなさい! 三笠書房 済陽高穂
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