緊急事態宣言が発動され、テレワークが開始されました。
テレワークに関しては、生産性の面からも従業員管理の面からも様々な議論がありますが、
今回は、テレワークにまつわる運動不足についてお伝えしたいと思います。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
テレワークは運動不足の温床か?
テレワークになると当然のことながら、出社することがなくなります。
そのため歩数がぐっと減った方が多いのではないでしょうか。
自宅から、駅までの歩数、駅での乗り換えの歩数、社内で動き回る歩数など多くの人が5000歩ほど減っている可能性があります。
5000歩といえば約50分のウォーキングに相当します。
70キロの方であれば約184kcal、およそ3kmに相当します。
184kcalといえばコンビニのチキン1個分、ごはんはお茶碗に2/3膳になります。
加えて、満員電車での移動は30分立って通勤した場合40歳男性70kgでは65kcal(産業保健新聞)になります。
往復すると130kcalです。
通勤電車と歩数を合わせるとおよそごはん茶碗1杯分のカロリーを消費できなくなってしまいます。
それでは、食べる量はどうでしょう?
「なんか太ったな~」という人は、お食事の量が変わっていないのではないでしょうか?
ごはん茶碗1杯分の運動量が減ってしまったけど、いつもと同じ量を召し上がっていませんか?
もしくは、帰宅時間が早くなって、いつもより飲む量や間食が増えていたりはしませんか?
そんな時の強い味方が動画で行う運動です。
おススメしたいのが、筑波大学 久野研究室/企画・制作の【運動でコロナ予防】シリーズです。
久野教授はつくばウエルネスリサーチというベンチャー企業を設立し、行政と健康増進に関する研究を進めているとてもすごい人です。
ちょっとナチュラルな口調でお話しされるので、退屈に感じるかもしれません。
しかし!やってる運動は半端なくしんどいです。
例えばサブタイトルが「コロナ終焉した時に健康でいられる秘けつをお教えします」という第1回目ですが、スクワットをしている最中にまき割りをしてしまうというハードルの高さ。
しかも、1日3回1回5セットを行うという鬼設定。
正しくスクワットをすれば、10回くらいしかできないのですが、ひざを曲げたままキープしつつ、まき割りなんてできたものではありません。
【運動でコロナ予防】コロナ終焉した時に健康でいられる秘けつをお教えします<筑波大学 久野研究室/企画・制作>
さらに、「運動不足による二次健康被害の怖さを、最新情報とともに解説いたします」では、
労働者は、毎日3000歩から5000歩の歩数減少により肥満傾向になりやすいとおっしゃっています。
運動不足は、免疫力低下を招くだけでなく、糖尿病の発症・高血圧などの生活習慣病の悪化などの「二次健康被害」にもつながります。
二次健康被害とは、脳梗塞、心筋梗塞になりやすい状態であったり、筋力低下による転倒からの骨折、それによる寝たきりへの移行などです。
一生懸命 感染症予防をしたのに、筋肉が衰え、生活習慣病が悪化したり、骨折したりということでは残念ですよね。
こちらのシリーズでは、高齢者にも優しい運動や、親子でできるものなど、家の中でできるトレーニング方法を紹介しています。
さらに、心の健康度にも触れています。
心の健康度も一緒にアップする秘訣は、「笑顔で行うこと」。
笑いは免疫力アップに効果的というのは、以前から言われていることですが、
親子で楽しむ、お笑い番組を見ながら運動するなど笑いを取り入れて効果的に免疫力をアップさせましょう。
出典
【運動でコロナ予防】免疫力アップトレーニングシリーズ〈筑波大学 久野研究室/企画・制作〉