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のどが渇くのは・・・
何もしていなくてもおなかは減りますね。
それと同様に、何もしていなくても、のどは渇きます。
何故でしょうか?
平均的な大人の場合、一日あたり尿で1,500ml、便で100mlの水分が失われます。
また、皮膚からも水分が蒸発します。
これを不感蒸泄といい、呼吸によって失われた水分とあわせて900mlになります。
単純に合計しても一日2,500mlが生きているだけで失われます。
一方、人の体内では、糖質、タンパク質、脂質をエネルギーに換えるときに水分が一日300mlほど生成されます。
生成される水分との出納は、マイナス2200mlです。この水分を食べ物と飲み物から摂取しなければなりません。
また、通常の人より汗をかく仕事の人、よくしゃべる人は、この2200mlよりも多くの水分を必要とします。
のどが渇いてからでは遅いのです。
人が生きていくには、意外にもたくさんの水分が必要ですね。
ただ、水分の中には体調管理、調節に必要なミネラルなども含まれているので、必要な量は摂取しましょう。
のどの渇きは「のどが渇いた」と感じたときには、体内は水分不足状態になっています。
のどの渇きを覚える前に、こまめに水分補給するのが理想です。
出典
栄養学一年生 宝島社
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
日々の生活をヘルスライフで見直そう。
今日の歩数は、明日の筋肉に変わるかもしれない。