10月に入り涼しくなってくると聞こえてくるのは「インフルエンザ予防接種」のおすすめです。
各自治体からのお知らせとともにインフルエンザワクチンの予約も開始されます。
インフルエンザワクチンについては「季節性インフルエンザワクチンの働き【感染症対策】」の記事をご覧ください。
A型インフルエンザウイルスとB型インフルエンザウイルスの違いは「季節性インフルエンザの種類、A型とB型はどう違うの?」をご覧ください。
今年は、現在流行している新しいタイプのウイルスや感染症などの影響もあり65歳以上の高齢者には予防接種が無料!というお知らせをよく見かけます。
どちらかというと、子供がかかりやすい病気なので、「子供も無料」にして学校などで希望者に一斉接種などをしていただけると助かるお母さん方も多いのではないでしょうか。
今回は、季節性インフルエンザの症状についてお話します。
インフルエンザの種類
インフルエンザウイルスには、A、B、C、Dの4種類があります。
インフルエンザAおよびBウイルスは、ほぼ毎年冬に季節性の病気の流行(インフルエンザシーズンとして知られています)を引き起こします。
インフルエンザAウイルスは、インフルエンザのパンデミック、つまりインフルエンザの世界的な流行を引き起こすことが知られている唯一のインフルエンザウイルスです。
日本では、主に流行時期が早く来るのがA、3月ごろから流行するのがB。
年間を通じて多く罹患するのがA、少ないのがBというように、ある一定のパターンがあります。
インフルエンザの症状とは
CDC(アメリカ保健社会福祉省)では、一般的なインフルエンザの症状を次のように説明しています。
インフルエンザは軽度から重度の病気を引き起こす可能性があり、時には死に至る可能性があります。
インフルエンザは風邪とは異なります。
インフルエンザは通常突然発症します。
インフルエンザにかかっている人は、これらの症状の一部またはすべてを感じることがよくあります。
発熱*または発熱/悪寒を感じる
咳
喉の痛み
鼻づまり
筋肉や体の痛み
頭痛
倦怠感
嘔吐や下痢を起こす人もいますが、これは大人よりも子供によく見られます。
*インフルエンザにかかっている人全員が熱を出すわけではないことに注意することが重要です。
インフルエンザ A型とB型の症状の違いとは?
インフルエンザのA型とB型で症状は違うの?とよく聞かれますが
厚生労働省ホームページやCDCホームページや他の公的サイトを見ても
A型の症状とB型の症状を区別して掲載しているサイトはみられませんでした。
かえって「インフルエンザの症状」として型の違いなく症状を掲載している公的サイトは多くありました。
カナダからの報告では、「A型とB型のインフルエンザウイルス感染の症状は類似している」とあり、インフルエンザのウイルスタイプによる症状は酷似しており区別できないとしています。
国内のいろいろなサイトでは、
B型は消化器症状の下痢などが多く、熱が出ないことがある。
A型はB型と比較して症状がつらい
というコメントを時々見かけます。
それらの記事を書いていらっしゃるのが診察もなさっている医師の先生方なので、たくさんの患者さんを診察する中で、体感された症状なのかなというようにも受け取れます。
それは、長年のご経験からでたご意見なので、大変貴重なものであると思います。
私は、前述したようにA型インフルエンザとB型インフルエンザは原因となるウイルスが違うし、流行時期も違うから、当然症状も違うんだろうなと思って調べてみたのですが、じつは、症状にははっきりとした区別なく「インフルエンザ」として扱われているようです。
考えてみたら、A型でもB型でも、治療薬は同じですし、人に感染することにも変りないですから「A型」「B型」とインフルエンザの型が判明したところで影響はなさそうです。
まとめ
インフルエンザのA型とB型。
症状に違いがあるかと思いいろいろ調べてみましたが、公式には、違いをはっきりと打ち出している公的なサイトはありませんでした。
かえって、症状が似ているので区別が難しいという結果になったように思っています。
なので、まとめとしては、インフルエンザの型による症状の違いは区別するのが難しい。
ただ、治療方法などは、型によって違うわけではないので、どちらも予防が重要です。
今年は、例年より3週間ほどスタートが遅い感じのインフルエンザです。
これは、きっと日本中が新しいタイプの感染症の影響で、密を避け、マスクをして予防をしているからだと思います。
今後も予防方法は、インフルエンザも他のウイルスも同じですから継続して予防をしていきましょう。
出典