今回は、
通勤電車やバスの中で見かける「ピンク色をした丸いキーホルダー」のような「マタニティマーク」についてお伝えします。
誕生から10年以上!
「おなかに赤ちゃんがいます」というデリケートなメッセージをさりげなく、
かわいらしく伝えるために誕生したのがマタニティマークです。
マタニティマークはたくさんのお母さんに使われてきました。
マタニティマークは、妊産婦が交通機関などを利用するときに身に付け、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするものです。
妊婦に優しい社会を
マタニティマークが「健やか親子21推進検討会」から誕生して10年が経過しました。
東京のママフェス他で行われた調査では、
9割以上のママがマークを身につけたことがあり、首都圏における認知度は高いものと思われます。
また、9割近くの方がマークを身につけたことにより、何らかの配慮を受けたことがあることからも、妊婦を気遣う環境や雰囲気が醸成されてきたことがうかがえます。
「席を譲ってもらえると嬉しい」が最多
実際にまわりの人に配慮されて、うれしかった出来事は?という質問に対して、「席を譲ってもらったとき」と回答した人が63%と最多。
「お腹が目立たない時期でも普段とは体調が違うので、座れる場所を提供してもらえるとありがたい」という声がとても多く、
他には、禁煙席に優先的に案内してもらえると嬉しいというような、受動喫煙に配慮した回答も見られました。
ご主人の認知度はまだ低い
奥さまの妊娠をきっかけに、マタニティマークの存在を知ったご主人が3割近くいることからも、奥さまに比べ、ご主人の認知度は少し低いことが分かります。
男性からの配慮は受けるととても嬉しい反面、まだ認知度が低く、気付いてもらえないこともあるようです。
特に、妊娠初期の頃は、あえて自分から妊婦であることを言いづらく、まだお腹も大きくなくて、
気付いてもらえないので、少し大きめのマークをつけると良いというアドバイスもありました。
思いやりのある行動をお願いします
妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにも、とても大切な時期です。
しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんには、さまざまな苦労があります。
そのため・・・
①体調の悪そうな妊婦さんがいたら「声をかけましょう」
➁電車やバスなどで妊婦さんに「席を譲りましょう」
③妊婦さんの近くでは「喫煙をやめましょう」
などを基本として配慮することで、子育てしやすく、産みやすい社会環境の実現につながっていきます。
みんなで作ろう、未来のお母さんと赤ちゃんにやさしい環境。
出典
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
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ワンオペ育児はもう卒業。ファミリーで育児を楽しもう。