秋を代表する味覚、「栗(くり)」。
一般的に生で食べられることがないので間違えられやすいのですが、野菜ではなく、木に実る果物です。
栗は、9月から10月に旬を迎えます。
おいしい食べ方や保存方法など、栗に関するあれこれを紹介します。
おいしい栗の見分け方
虫に食べられた栗や病気の栗は、表面が白っぽくなったり、座が黒くなったりします。
おいしい栗は次のとおり。
・鬼皮(外側の硬い皮)に張りがある。
・鬼皮の茶色が濃い。
・指で押してもブカブカしていない。
・白いブツブツがついていない。
・座(底の部分)に黒っぽい箇所がない。
・座がベトベトしていない。
栗の手軽な食べ方
手軽に食べられるのが「ゆで栗」です。品種による味の違いが分かりやすい食べ方です。
キウイフルーツのようにスプーンで食べる方法は、皮をむく手間が省けて、しかも、おいしく食べられます。
(1)沸騰した湯に生栗を入れる。
(2)中火にして40分から50分ゆでる。
(3) ゆで上がったら、やけどしないように注意し、包丁で縦半分に切る。
(4)中身をスプーンですくい取って食べる。
料理に利用したい時
料理や菓子の材料にする場合は、きれいに皮むきをしましょう。
外側の鬼皮、中の渋皮の順でむきます。
鬼皮のむき方
(1)生栗を熱湯に10分つけておく。
(2)包丁で座から頭に向け、切り込みを入れる。
(3)手で鬼皮をむく。
渋皮のむき方
(1)沸騰した湯に鬼皮をむいた栗を入れる。
(2)1分から2分ゆでる。
(3)火を止めて、鍋から出す。
(4)手で触れるくらいに温度が下がるまで待つ。
(5)手で渋皮をむく。
栗の保存方法
栗は傷みやすい果物です。
なるべく収穫したその日のうちに食べるのがおすすめです。
保存したい場合は、次のようにします。
(1)ポリエチレン製の袋に入れる。
(2)袋の口は縛らず、折るだけにする。
(3)冷蔵庫のチルド室に入れ、0度付近で保存する。
このようにしても、保存できるのは1週間程度。できるだけ早く食べるようにしましょう。
栗の渋皮はむくのが大変で、つい生栗は敬遠しがちに・・・。
形を気にしない料理であればスプーンですくって、小さくなった栗を料理する方法がおすすめです。
例えば、栗きんとんであれば、この方法で十分。
今年は、栗料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典
農林水産省 aff 2019.10 知って得する「栗」のこと
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
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歩数管理はヘルスライフ。