旬の食材「サワラ」 クセがなく幅広い料理に使えます!

サワラ

 

今回は、「魚」偏に「春」と書く「サワラ」のご紹介です。

産卵のために瀬戸内に入る「春」がもっともサワラがとれる時期であり、おいしい時期になります。

 

 

和食の基本食材の一つ

 

サバ科に属する細長い体型の海水魚。

腹が細いことから「狭い腹=サワラ」、若魚は「狭い腰=サゴシ」と呼ばれるようになったと言われています。

60cm〜1m以上に育ち、北海道以南の海域に生息し、ほぼ一年中水揚げがありますが、春、産卵前のために四国から瀬戸内海に寄ってくるサワラを「鰆」と書き、岡山県では特に農家の生活との関わりが深く、農繁期のふるまい料理であるバラずしには欠かせない食材です。

刺身にするほか、淡白でクセのない味わいの切り身は、和洋の焼き物、吸い物、揚げ物などに幅広く利用できます。

 

サワラの栄養

 

サバと似ていますが、サバより細身です。

DHAやEPAを多く含みます。

 

生のサワラ100g中にはDHAが1100㎎、EPAは340mgと比較的多く含んでいます。これらには血栓の予防やガンの抑制効果などのはたらきがあると言われています。

  • サワラは良質なタンパク源

良質のたんぱく質や鉄分を多く含みます。

  • ビタミンDが豊富

カルシウムの吸収を促進する効果のあるビタミンDの含有量が多く、骨の健康維持に役立ちます。

  • ビタミンB12が豊富

ビタミンB12はDNAの合成や調整に深く関わっており、正常な細胞の増殖を助ける働きがあります。

 

おいしい仕上がり方

 

淡白な味わいです。西京漬けなどの焼き物にぴったりです。

 

サワラは、味わいは淡白でいながら、ほろっとした甘みがあり、クセがありません。

そのため、鮮度がよければ刺身で。脂がのっておいしく召し上がれます。

生で食べると上品で、嫌みのない味わいを楽しめます。

 

サワラは、料理法を選ばない素材です。

まったりした白みその西京漬けや、佑庵焼き(幽庵焼き)など焼き物にも向きます。

他には、たたき、フライなど用途は広く利用しやすい食材です。

 

マリネなど野菜と一緒に食べてもおいしい魚です。

今年の春は、野菜と魚の食事回数を多くすることで、生活習慣病予防をしてみませんか。

 

 

参考

ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑

あたらしい栄養学 高橋書店

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 


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