12月になって日本各地の美味しいお米が出そろいました。
ツヤツヤふっくらとした、真っ白なお米は日本の宝だと思います。
今回は、そんな日本の食卓に欠かせない「お米」について。
毎日のごはんをもっとおいしく味わうためのポイントを紹介します。
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
美味しくお米炊いてますか?
お米を美味しく炊くには、ちょっとしたコツがあります。
ひと手間加えるだけで、お米をいつもよりおいしく炊くことができます。
忙しくて時間がない方でも手軽に実践できる、必見の炊飯テクニックを紹介します。
正しく測っていますか?
実は、カップよりはかりがおすすめなんです。
お米をおいしく炊く上で大切なのは、米と水のバランス。
米1合(約150グラム)に対して水200ミリリットル(200グラム)が目安です。
カップで計量する方が多いと思いますが、実は計量時に若干の誤差が出てしまいがちです。正確な計量を行うためにもはかりを使うことをおすすめします。
また、はかりを使う利点として、カップでの計量時にありがちな「今、何杯入れた…?」といったうっかりミスを防ぐこともできます。
力をいれてゴシゴシはもう古い
米研ぎはボウルでさっとやさしく洗いましょう。
まずは米の表面の汚れを取るために米を水の中で軽くかき回して洗い、最初の水はすぐに流します。
ソフトボールを握るような形に指を開き、水を切った状態で米同士がこすり合うように10回から20回ほどかき回します。
続いて、水を注いで白く濁った水を流します。
この研ぎからすすぎの工程を2回ほど繰り返し、最後にもう一度すすぎ、米をザルにあげて水を切ります。
ポイントは、ボウルを使って研ぐこと
金網製のザルを使って米を研ぐと、必要以上に米の表面が傷つき、米が割れたりでん粉が流れやすくなったりします。
米は研ぐ間も水を吸うので、研ぐ工程は3分以内を目安に終わらせましょう。
ここでワンポイント、お米は洗米時に最初にお水を吸収します。
この最初のお水がポイントです。
水道水でも十分ですが、ちょっといいお水で洗米するとさらにおいしくなります。
心なしかツヤも良いです。
ライクイット(like-it) ざるボウル Colander&Bowl 米とぎ ザルとボールザル 日本製
2人までの小さな家族におすすめ。かわいくて場所もとらずに収納でき洗いものがらくちんになります。
お水を吸収させる
炊く前にしっかり吸水させることがポイントです。
吸水が不十分だと芯が残ったお米になりますが、しっかり吸水させることで、ふっくらと炊き上がります。
浸ける目安は30分から1時間程度。
おすすめは保存容器に入れて冷蔵庫で2時間浸けておくこと。
半透明だった米粒が真っ白になり、爪でボロっと割れるくらいが吸水完了の目安です。
ここでも水道水ではなく、天然水などを利用するとお米が美味しく炊けます。
私は、地域の「お水取り(水汲み)」を利用していますが、足りなくなるとこれ⇩を利用しています。
お米を炊く水にも秘密が
お米を炊くときの水は、できるだけ冷たい水を使いましょう。
夏場で、電気炊飯器のタイマーを利用する際には、氷を入れると効果的です。
米に含まれるでん粉を分解する酵素は30度前後の温度帯で活発に働きます。
冷たい水で炊くとその温度帯の時間が長くなるので、お米のうまみが十分に引き出されます。
ミネラルウォーターを使う場合は、カルシウムやマグネシウムが比較的多く含まれる硬水ではなく軟水を使うとふっくらとした炊き上がりに。
(上記にご紹介しているお水は軟水です)
最終段階 おいしさの決め手は「蒸らし」
大半の電気炊飯器には蒸らし時間も含めてプログラムされているので、炊き上がったらすぐに食べられます。
ただ、蒸らしの途中で蓋を開けるのは禁物。
炊きあがったお米が硬いようであれば、蓋を閉めて蒸らしの時間を延ばすと改善する場合もあります。
最後にもうひと手間
蒸らしの終わったお米をさらにおいしくするには、蒸らし終わったら、釜や鍋の中に残った余分な水分を飛ばすために必ず飯返しを行います。
しゃもじで炊き上がったお米に十字の切れ込みを入れ、ブロック毎に内釜の側面からしゃもじを入れて底からひっくり返すようにほぐします。
混ぜるときには、鍋に向かって斜めに切るように混ぜるのがコツです。
盛り付ける時は、一度にではなく数回に分けるようにし、お米が潰れないようそっと置くように盛り付けましょう。
しゃもじでペタペタと押し潰すのはNGです。
【お米に関する記事】
出典
農林水産省 aff 2020年11月 今日からできる!お米のおいしい食べ方