スーパーのお刺身コーナーにある無料のわさび。
あれ、実はすごく便利なうえに衛生的だってご存じでした?
チューブわさびを冷蔵庫に常備しているご家庭は多いはず。
でも、わさびって毎日使うものでもないし、
久しぶりに使ったらいつの間にか「あれ?風味が落ちている」なんてことになっていることも・・・
しかし、個包装のわさびは、風味も落ちず、衛生的でお弁当などにもピッタリの優れものなんです。
なので、私は冷蔵庫の常備品としてチューブわさびではなく、個包装のわさびを利用しています。
わさびの旬っていつだろう?
スーパーでチューブのわさびを見ていると、「わさびの旬っていつ?」と思うことはありませんか?
年中出回るわさび(山葵)ですが、辛味と風味が増すのは、晩秋から冬の頃。
わさびの旬は晩秋からです。
わさび雑学
日本固有の香辛料であるわさび(水わさび、畑わさび)は、
根茎(こんけい)部分をすりおろすと甘く清涼感のある辛味が生じるため、
寿司や刺し身、蕎麦などの薬味として和食に欠かせない食材です。
根茎部分は1年中収穫できますが、晩秋から冬にかけてゆっくり成長したわさびは、より辛味が楽しめます。
江戸時代初期に静岡県静岡市葵区有東木(うとうぎ)地区で、渓谷一面に自生していたわさびを、
「井戸頭」という湧水地に移植したのが、わさび栽培の始まりと伝えられています。
わさびはデリケートな植物
わさびは非常にデリケートな植物で、低温と高温に弱く、常時水温15度前後の湧き水が大量に必要です。
通年水温が変わらない湧水は、冬の寒さ、夏の暑さからわさびを守ってくれます。
わさびの辛味成分には、他の植物の育成を阻害する効果があります。
また、この辛味成分によって自家中毒を起こしてしまい、わさび自体もあまり大きくなることができません。
しかし、湧水の中など地中を流れる大量の水によって辛味成分が流される農法では、おいしく大きなわさびができます。
わさびの辛味は、とてもデリケートな成り立ちなんですね。
独特な辛味は効果いっぱい
わさびの辛味成分アリルイソチオシアネートには抗菌、抗虫作用があり、古くから食中毒予防に使われてきました。
近年の研究では、根茎に含まれる香り成分6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)には
抗酸化作用やがん抑制作用、認知機能の向上、アレルギー軽減作用など多くの効果が期待できるとして注目を浴びています。
チューブわさびで6-MSITCを摂取したいなら、本わさびを多く配合しているものを選びましょう。
(監修:管理栄養士・国際中医薬膳師 清水 加奈子さん)
美味しくいただくには
わさびの特徴である香りと辛みは“揮発性”で、特徴が時間とともに飛んでしまいます。
そのため、わさびのすりおろしは「食べる直前」がおすすめです。
食べごろは、すりおろしてから10分しかありません。
また、すり下ろす際には、金物ではなく、サメ肌などのおろし金を利用します。
しかもなるべく細目のものが良いでしょう。
すりおろし方は、円を描くように、細胞をつぶすように下ろしましょう。
わさびに殺菌作用が?
わさびやショウガ、ミョウガといった薬味野菜の辛味成分や、
ネギやニンニク、タマネギに含まれる硫化アリルには殺菌作用があります。
しかし、硫化アリルでは、ウイルス対策にはなりません。
あくまで、食品としてわさびをお楽しみください。
ウイルスの殺菌や抗ウイルス用としては、効果が証明されていませんので、
ウイルス予防には、アルコール70%以上のエタノールなどを利用しましょう。
消毒用エタノールIPA スプレー式 500ml (指定医薬部外品)
エタノール76.9~81.4vol%含有。
医療機関でよく見かける健栄製薬さんの商品です。
品薄でしたが、通販でも見かけるようになりました。
スプレー式がおすすめです。
消毒というのは、本来、手指のみでなく、
全身にスプレーするほうが効果的ですので全身にシュッシュッとスプレーしましょう。
また、色落ちなどに注意しながら、家具やカバン、服、靴などにも利用できます。
どこで、ウイルスにくっつかれて帰宅したかわからないので、
スプレーシュッシュッは個人的におすすめしたい方法です。(賛否はあります)
また、高価なものやアルコールにアレルギーのある方には使用をお控えください。
用法は注意書きなどをよく読んでご利用ください。
気になる環境の消毒用に
医療用の消毒用エタノールです。
採血するときや注射をするときに肌を消毒するものと同じもので、医療機関で利用されているものです。
サイズは、1人分がワンパックになっているので、利用しやすく、バックの中に入れておくと便利です。
※この商品は医薬品です。
アルコールでかぶれる方には利用できません。
出典
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長