お食事中の方、ごめんなさい!!
皆さん、毎日きちんと「うんち」出ていますか?
昔と違い、毎日快便の方が減っているようです。
特に、女性は便秘の方が多いらしいですね。
男性はストレスを感じると下痢になりやすいとか・・・。
今回は、以前ドリルでも大変流行した「うんち」のお話です。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
理想の「お便り」とは?
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、理想の「お便り」とはどのような状態を指すのでしょうか?
答えは、「ばななうんち」と言われており、その特徴は以下の通りです。
・ 水分:75-80%
・ 色:黄色~黄褐色
・ 量:バナナ2-3本
・ 臭い:きつくない(乳児はビフィズス菌が多いので甘酸っぱい臭いがする)
するっと爽快に出て、おしりを拭いても紙につかず、軽く水に浮くとベストです。
「腸内バランスを整える」事が大切!
「腸内バランス」とは、「大腸内に生育している細菌の構成バランス」のことです。
健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスになっています。
残りの70%は「日和見菌」といって、良い働きも悪い働きもする菌種です。
健康な人の「お便り」は、80%が水分で、残る20%のうち3分の1が食べカス、3分の1が生きた腸内細菌、3分の1がはがれた腸粘膜です。
この理想的な「お便り」が毎日届く為には、腸内細菌を整えることが必要になります。
食物繊維と乳酸菌、ビフィズス菌が決め手
腸内細菌を整える為に重要なことは、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや食物繊維たっぷりの食事を日常的に摂ること。
そして、運動を取り入れて、立派な「お便り」をしっかり押し出す力をつけることが大切です。
乳酸菌やビフィズス菌は、ヨーグルトの他、チーズなどの乳製品に多く含まれます。
また漬物、みそ、納豆、キムチなどの発酵食品にも含まれます。
これらの食品を毎日摂って、適度な運動をし、ストレスをためない生活が、理想的な「お便り」を生み出すのです。
運動不足と野菜不足は要注意!
一方、腸内バランスを悪くする習慣も存在し、これには注意をしなければなりません。
その習慣とは、下記の4つです。
① 肉の食べすぎ
悪玉菌の代表「ウェルシュ菌」は、たんぱく質を腐敗させて毒素を作ります。
肉などのタンパク質が多くなると悪玉菌が多くなり、腸内バランスが崩れます。
② 野菜不足
食物繊維は、「お便り」を構成する主要な要素。
たっぷり摂ると、「お便り」の量を増やせます。
特に水溶性食物繊維(海草・きのこ類)は水分を程よく含み、良い「お便り」を作ってくれます。
即ち、野菜不足は「便秘」の原因になります。
③ 運動不足
快便には、押し出す力が必要。
腸の動きを「蠕動(ぜんどう)」といい、一日1~2回起こりますが、ストレスや筋力不足などがあると、腸蠕動が悪くなります。
腸周りの筋肉(腸腰筋:ちょうようきん)を鍛えることが重要です。
その為には、もも上げ、スクワットなどがオススメの運動です。
④ アルコールの飲みすぎ
アルコールを大量に摂取すると、糖や脂肪の分解・吸収が低下し、下痢を起こしやすくなります。
下痢は、腸内の善玉菌も一気に排泄してしまうため、なかなか腸内バランスが整いません。
飲酒は、適量までにしましょう。
カラダからの、大切な「お便り」であるうんち。
食べ物が変われば、うんちも変わります。
うんちの通路「大腸」がキレイな良い環境であれば、「大腸がん」や「ポリープ」「痔」などの疾患も予防できますよ。
時には「お便り」を確認して、腸内バランスの健康を維持していきましょう。
出典
大鵬薬品HP ウンチから、腸内環境がわかる(監修:辨野義己 独立行政法人理化学研究所)
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