エナジードリンクは体に悪いって本当?良い効果を得るための飲み方

エナジードリンク

 

みなさんはエナジードリンクをよく飲んでいますか?

 

エナジードリンクは男性の飲用者が多く、男性の10~40代では

6割前後の人が飲んでいるという調査結果があります。(2021年)

 

普段からエナジードリンクを飲んでいるというサラリーマンの方や、

自分自身は飲んでいないけど、職場の上司や後輩の中に飲んでいる人がいる

という方は多いのではないでしょうか?

 

普段の生活でもよく見かけるエナジードリンクですが、

「飲み過ぎは体に悪い」ということを、

ネットで見たり、誰かから言われたりしたことはありませんか?

 

そのような情報を聞くと、「身体のどこかに悪影響があるのでは?」

と心配になりますよね。

 

本記事では、エナジードリンクについて、

身体への影響や、飲む時の注意点などをご紹介します!

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

そもそもエナジードリンクとは?

 

「エナジードリンク」という言葉を知っているという方でも、

どんなものなのか説明できる方は少ないのではないでしょうか?

 

まずは、エナジードリンクとはどんなものなのかご紹介します。

 

定義

 

エナジードリンクは清涼飲料水の一種です。

清涼飲料水は食品衛生法で「乳酸菌飲料、乳、乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料」と定義されています。

つまり、ミネラルウォーターやジュース、スポーツドリンクなどと同じ分類になります。

 

では、他の清涼飲料水とはどこで区別されているのでしょうか?

実はエナジードリンクについては明確な定義・基準が法律では明確化されていません。

 

日本では一般的に、カフェイン、アミノ酸、ビタミンなどの成分を含む

炭酸飲料のことを「エナジードリンク」と呼ぶことが多いようです。

 

効果・効能・成分

 

「飲んだら元気になる」という曖昧なイメージしかなく、

具体的にどのような効果・効能があるのかわからない方は多いのではないでしょうか?

 

効果・効能はエナジードリンクに含まれる成分によって変わりますが、

主に期待される効果・効能は以下の2つです。

 

・目覚まし効果

カフェインを含んだエナジードリンクには、眠気を覚ます効果があります。

これは、カフェインが眠気を感じさせるアデノシンという物質の働きを

抑制してくれるためです。

 

・疲労回復効果

エナジードリンクには、アミノ酸やビタミンが含まれているものが多くあります。

「アルギニン」というアミノ酸は、疲労の原因物質の1つであるアンモニアの

増加を抑えることができます。

また、ビタミンの中でも、B、B₂、B₆などのビタミンB群は、

エネルギー代謝に必要とされます。

過労時や激しい運動をした時に多く消費されるので、不足分を補うことで

疲労回復に繋がります。

 

栄養ドリンクとの違い

 

エナジードリンクと似たものに「栄養ドリンク」がありますが、

みなさんはこれらの違いをご存知でしょうか?

 

一番の違いは、分類の違いです。

エナジードリンクは先ほどお伝えしたように「清涼飲料水」ですが、

栄養ドリンクは「医薬品または医薬部外品」に分類されます。

 

栄養ドリンクは、有効成分・効能・効果を記載することができますが、

清涼飲料水は、記載することは出来ません。

 

 

 

 

本当に体に悪いのか?

 

エナジードリンクの効果・効能・成分をご紹介しました。

では、「エナジードリンクの飲み過ぎは体に悪い」という噂は本当なのでしょうか?

 

答えは、本当です!

エナジードリンクに含まれるカフェインを摂り過ぎることで、

体に悪い影響が出ます。

 

では、カフェインを摂り過ぎると体のどこに影響が出るのでしょうか?

 

みなさんが疑問に感じているエナジードリンクの身体への影響を、

確認していきましょう。

 

 

エナジードリンクには「カフェイン」が含まれています。

このカフェインは過剰摂取するとカフェイン中毒を引き起こし、

中枢神経系の刺激により興奮、不安、不眠症、頭痛などの影響が出ます。

 

また、カフェインは摂取を繰り返すと依存症になることがあります。

カフェインには眠気や疲労を感じさせにくくする効果がありますが、

摂取を繰り返すと、効果が薄くなってきます。

カフェインの効果を得ようと摂取量を増やしていった結果、

カフェイン依存症に陥ることになります。

 

心臓

 

エナジードリンクを飲むことで、心機能異常・血圧変動などのリスクが

高まることがわかっています。

 

米国パシフィック大学が18~40歳の健常者34人に行った、

以下のような実験があります。

 

・32オンス(≒950ml)のカフェイン入りエナジードリンク2種、

 もしくは、プラセボ飲料のどちらかを6日おきに3回飲んでもらう

 (エナジードリンクのカフェイン量は304~320mg程度)

・飲む時間は1時間以内、ただし最初の30分間に飲む量は半分以下にする

・実験開始~飲用4時間後までは、30分ごとに心電図と血圧を測定する

 

この結果、エナジードリンクを飲用した人は、プラセボを飲用した人と比較して、

4時間後のQT間隔が6~7.7ミリ秒長くなることが判明しています。

 

QT間隔とは、簡潔に言うと心臓が拍動してから次の拍動があるまでにかかる時間のことです。

この間隔が長くなりすぎると、不整脈になる恐れがあります。

 

 

エナジードリンクの摂取方法

 

エナジードリンクには、身体に良い影響もありますが、

過剰摂取すると悪い影響もあることがわかりました。

 

「悪い影響がある」と聞くと、飲まない方がいいのかな?と思ってしまいますが、

飲む量やタイミングに気を付けていれば、問題ありません。

 

エナジードリンクの適切な摂取量とタイミングをご紹介します。

 

適切な量

 

エナジードリンクは商品によって成分が異なるので、

一概に「1日何本まで」というように言い切れませんが

1日1本を目安にしましょう。

 

1日1本以上飲む方は、栄養成分表示をしっかりと確認して、

成分の摂取量目安を超えないようにしましょう。

 

特に注意する必要がある成分は以下の2つです。

 

・カフェイン

成人の1日のカフェイン摂取量の目安は、400 mgです。

エナジードリンクの中には、1缶でコーヒー2杯分のカフェイン(約120ng)を

含むものもありますので、注意しましょう。

 

また、1日のカフェイン摂取量を守っていたとしても、

短時間で大量に摂取することは厳禁です。

体重60kgの人であれば、1時間以内にカフェイン400mgを摂取すると、

急性中毒を引き起こすことがあります。

 

さらに、毎日250mg以上のカフェインを摂取すると慢性カフェイン中毒になる

こともあります。

 

エナジードリンクを飲む時は、間隔を空けて少しずつ飲み、

週に数回はエナジードリンクを飲まない日を作ることをおすすめします。

 

・糖質

1日の糖質摂取量の目安は320gです。

エナジードリンクの糖質は、100mlあたり10g前後を含んでいるものが多いようです。

カロリー制限・糖質制限している方は、カロリー0や糖質オフのエナジードリンクも

販売されているので、そのような商品を選択するのもおすすめです。

 

また、摂取量を計算する時は、他の食べ物・飲み物からの摂取量も

考慮するようにしましょう。

例えば、仕事の合間に食べる事の多いチョコレートは、カフェインも糖質も含まれています。

「間食にチョコレートを食べたから、1日の摂取量目安を超えてしまった」

なんてことがないように気を付けましょう。

 

チョコレート以外にも、以下の食べ物/飲み物にカフェインや糖質が多く含まれています。

カフェイン:コーヒー、紅茶、お茶など

糖質:米、パン、麺、さつまいも、じゃがいも、にんじん、ごぼう、りんご、バナナなど

 

タイミング

 

エナジードリンクを飲むおすすめのタイミングをまとめてみました。

摂取量を気にしつつ、自分が期待する効果に合うタイミングで

飲んでみてはいかがでしょうか?

 

エナジードリンクを飲むタイミング

 

・勉強や仕事の30分前

カフェインは摂取してから30分後に覚醒効果が出ます。

「眠い」「集中できない」という状況になると困る場面では、

カフェインを含むエナジードリンクを勉強や仕事の30分前に飲みましょう。

 

・食後30分以内

食後30分は消化器官の働きが活発になり、栄養が吸収されやすい状態になっています。

エナジードリンクの成分を効率よく吸収したい場合は、食後30分以内に飲みましょう。

 

・就寝前 ※ノンカフェインに限る

睡眠は疲労回復のために重要な活動です。

疲労回復効果のあるアミノ酸やビタミンを含むエナジードリンクを飲みましょう。

エナジードリンクは覚醒作用のあるカフェインを含むものが多いため、

就寝前に飲む場合は、ノンカフェインのものにしましょう。

 

 

目覚まし効果のあるコーヒーやお茶との比較

 

エナジードリンクを飲んでいる方は、

「眠気覚まし」の効果を期待している方が多いと思います。

 

眠気覚まし効果のある成分は「カフェイン」ですが、

この成分はコーヒーやお茶にも含まれています。

 

これらの飲み物のカフェイン量はどのくらいなのでしょうか?

表にまとめてみました。

 

飲み物に含まれるカフェイン量の比較

 

商品にもよりますが、エナジードリンクは多いと100mlあたり170mgもの

カフェインが含まれています。

コーヒーは60mg、お茶は10~30mgほどのカフェインを含んでいます。

 

エナジードリンクは1缶の量が多いこともあるので、

100mlあたりのカフェイン含有量が少なくても、1缶全て飲み切る場合は、

コーヒーやお茶を飲む時より大量にカフェインを摂取することになりそうです。

 

カフェインの量が多ければ眠気覚ましの効果も高まりますが、

過剰摂取には気を付けましょう。

 

 

エナジードリンクの選び方

 

エナジードリンクは様々な種類があり、効果・効能も異なります。

そうなると、どのエナジードリンクを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

 

みなさんが求める効果・効能ごとに、おすすめのエナジードリンクをご紹介します!

 

眠気を覚ましたい方

 

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モンスター
¥4,575 (2022/08/13 00:40:12時点 Amazon調べ-詳細)

 

モンスターエナジーは、アメリカ発祥のエナジードリンクです。

日本では、アサヒ飲料が国内独占販売権を取得して、製造・販売しています。

1缶(355ml)あたり142mgのカフェインが含まれています。

 

栄養補給したい方

 

created by Rinker
オロナミンC
¥1,350 (2022/08/13 00:40:12時点 Amazon調べ-詳細)

 

オロナミンCは、1瓶(120ml)あたり220mgのビタミンCが含まれています。

他にも、ビタミンB₂、B₆などの疲労回復効果のあるビタミンも含まれています。

 

はちみつが入っているので甘味があって飲みやすく、

また、カフェインの含有量も19mgと少ないので、子どもにもおすすめです。

 

 

まとめ

 

エナジードリンクは、眠気覚ましや疲労回復の効果があります。

 

ただし、飲み過ぎるとカフェインや糖質を過剰摂取することになるため、

注意が必要です。

 

商品により含まれている成分が異なり、それに伴い効果・効能も変わってくるので、

自分が期待する効果によって、エナジードリンクを選択することをおすすめします。

 

 

【出典】

マイボスコム株式会社 【 エナジードリンク 】に関するアンケート調査(第5回)

一般社団法人 全国清涼飲料連合会

【成分・効果から選ぶ】エナジードリンク おすすめ商品 5選

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