母親が子供に野菜を食べさせている

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    あなたの子供は野菜を十分食べていますか?

    子供が野菜を食べないと、元気に成長してくれるのか、不安になりますよね。

     

    実際、野菜を嫌いな子供は非常に多いです。

    私が子供の頃、給食では非常に多くの野菜が残っていましたし、

    鼻をつまみながら野菜を食べている友達も多くいました。

    今の子供たちも、野菜が嫌いな傾向にあります。

     

    なぜ子供は野菜を嫌うのか、野菜を食べないとどうなるのか、

    どうしたら野菜を好きになってもらえるのか、について解説します。

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。

     

    実際に野菜が嫌いな子供は多いのか

     

    子供のころ、自分が嫌いな野菜を親が美味しそうに食べていた、そんな記憶があります。

    「子供は野菜嫌いで、大人は野菜好き」そんなイメージを持たれてる方が多いのではないでしょうか?

    では、実際のデータから、これが正しいのかを見ていきましょう。

     

    野菜好きな子供と大人の割合

     

     

     

    「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を発表 | インフォメーション タキイ種苗株式会社を参考に作成

     

    野菜好きの子供の割合が64.3%、野菜好きの大人の割合が90.4%となっています。

    このことから、野菜嫌いの割合は、子供は3人に1人もいるのに対し、大人は10人に1人しかいないことが分かります。

     

    子供の野菜摂取量は不足気味

     

    現在推奨されている野菜の摂取量は、1~2歳で180g、3~5歳で240g、6~7歳で270g、8~9歳で300g、10歳以上で350gです。

    しかし、平成29年の厚労省の調査によると、野菜の摂取量の平均値は1~6歳で約129g、7~14歳で約241gです。

    つまり子供の野菜摂取量は、推奨量に比べて大きく不足していることが分かります。

     

    ※出典:厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

    「4 つの食品群の年齢別・性別・身体活動レベル別食品構成」(女子栄養大学 香川芳子)/身体活動レベルⅡ(ふつう)

     

    子供が好きな・嫌いな野菜ランキング

     

     

     

    「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を発表 | インフォメーション タキイ種苗株式会社を参考に作成

    子供が好きな野菜の1位はトマトとなっており、続いてじゃがいも、さつまいもが50%を超えています。

    ランキングに入っている野菜は甘いものが多いことが見て取れます。

    逆に嫌いな野菜ランキングでは、1位がゴーヤで、次いでセロリ、ピーマンと並んでいます。

    苦味の強い野菜は嫌われる傾向にあることが分かります。

     

     

     

     

    子供が野菜嫌いな理由

     

    子供たちは、なぜ野菜が嫌いなのでしょうか。味や見た目、食感や匂いについて考えていきます。

     

    酸味や苦味

     

    野菜嫌いの一番の原因はその味にあります。

    生物は味覚のうち、酸味は腐ったモノ、苦味は毒のあるモノを表していると言われています。

     

    大人は多くの経験から、それらの中にも食べられるもの、食べられないものの判断を行うことが出来ますが、

    まだ経験の多くない子供には、酸味や苦味を危険なモノだと判断し、避けてしまうのです。

    野菜はこの酸味や苦味が含まれているものが多いため、結果として野菜を嫌うようになるのです。

     

    シャキシャキ、グニュグニュとした嫌な食感

     

    シャキっとした食感や、グニュッとした食感は嫌われる傾向にあります。

    キャベツや玉ねぎなどのシャキシャキ食感は、飲み込めるまで野菜をかみ続けなければなりません。

    そのため、味を長い時間感じることになり、これが嫌われる要因になります。

     

    また、トマトやきのこ類のグニュッとした独特の食感は、それ自体が苦手という人が多いです。

    蒸したり茹でたりすることで、この野菜独特の食感をなくすことが出来ます。

    食感が苦手な方は試してみてはいかがでしょうか。

     

    青臭さ、香味野菜の独特な匂い

     

    ピーマンや人参、ゴーヤなどは特に青臭く、非常に嫌がられます。

    確かに、青臭い野菜はおいしくないですよね。

    これは、新鮮な野菜を選ぶことで、ある程度解消することが出来ます。

    嫌いな野菜を食べさせる際は、鮮度を意識すると良いでしょう。

     

    また、ねぎなどの香味野菜も、独特の匂いで嫌いという人も多いです。

    これは、水にさらしたり、熱を加えることである程度軽減させることが可能ですので、試してみることをおすすめします。

     

    濃い色、歪な形

     

    野菜の色や形などの見た目が苦手という子供も多いです。

    例えば、ピーマンの濃い緑色や、ゴーヤの歪な形などが、食欲を低下させてしまいます。

    野菜を細かく刻んで他の食べ物に混ぜると、見た目が分からない状態になるので、良い対処法になります。

     

     

    野菜を食べない子供はどうなるのか

     

    野菜には、健康上必要な栄養素を多く含んでいます。

    そのため、野菜不足の子供は病気になりやすくなることが懸念されます。

    野菜に含まれる栄養素には、大きく分けてビタミン、ミネラル、食物繊維があります。

    それらが不足することで、どうなるのか解説します。

     

    免疫力が低下する

     

    ビタミンやミネラルには免疫力を上げる効果があります。

    そのため、ビタミンやミネラルが不足すると、免疫力は低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。

    また、食物繊維には腸内の有害物質を体外に排出する働きがあるため、体の健康維持に役立ちます。

     

    骨が弱くなる

     

    ビタミンD、ビタミンK、カルシウムやマグネシウムは、骨の健康には欠かせません。

    特に成長期の子供の骨は、常に成長するため、骨に必要な成分を補給する必要があります。

    もしこれらの栄養素が足りないと、骨密度が低下し、脆い骨になってしまいます。

     

    貧血になる

     

    血液を作る鉄分、その鉄分の吸収を助けるビタミンCの不足は、貧血を招きます。

    人間の汗には鉄分も含まれているため、激しい運動をして汗をかくと鉄分が流出して貧血になることがあります。

    実際、私も子供のころ、激しい運動をした後は貧血で倒れそうになってしまうことが何回かありました。

    子供は特に運動をするため、貧血になりやすいといえるでしょう。

    この貧血を予防するためにも、鉄分をきちんと補いたいですね。

     

     

    このように、野菜が不足し、栄養素が足りなくなると、様々な問題が発生します。

    紹介した栄養素は、肉や魚、ご飯や牛乳、果物など、野菜以外からも摂取することは可能です。

    しかし、十分な量を摂取するには、野菜は不可欠です。

    そのため、野菜を食べることは、健康の維持増進につながり、子供が元気に成長する手助けになります。

     

     

    子供に野菜を好きになってもらう方法

     

    既に述べたように、野菜は子供に嫌われる要因がいくつもあります。

    しかし、野菜を食べなければ、成長に必要な栄養を上手に摂取することは難しいです。

    子供には野菜を食べてほしい、親がそう思うのは当然のことです。

    ここで、子供に野菜を食べてもらう方法、好きになってもらう方法のヒントを紹介します。

     

    調理方法を工夫する

     

    子供が野菜嫌いな理由は、その味や見た目が一番の原因になります。

    そこで、その味や見た目に対処した調理方法をするべきです。

     

    具体的には、見た目を分からなくするために野菜を刻んだり、味を和らげるために加熱調理すると良いでしょう。

    加熱することで、野菜のかさを減らし、たくさんの量を食べることができるようにもなります。

    カレーやシチュー、ハンバーグなどのメニューに加えることで、野菜を美味しく食べることができます。

     

    食事しやすい環境づくり

     

    子供が野菜を好きになるには、食事環境をよくすることが重要です。

    親が野菜を「おいしい」と言いながら食べることで、子供は「おいしいのかな?」と思って食べてみたくなります。

    実際、親が野菜を好きだと子供も野菜を好きになりやすい傾向にあります。

     

    また、野菜を食べることを子供に無理強いしないことも大切です。

    暖かく見守り、野菜を食べた際には少し大げさに褒めると良いでしょう。

     

    一緒に野菜づくり、料理づくり

     

    野菜に触れさせる機会を増やし、野菜に親しみやすい環境を作ることはとても効果的です。

    家庭菜園で野菜を育てることで、野菜を身近なものに感じることができます。

    ミニトマトやなすは比較的簡単に育てられるためおすすめです。

    また、一緒に料理を作ることで、嫌いな野菜でもおいしく感じることができます。

     

    野菜について知る

     

    最近日本で注目されてきている「サペレメソッド」は、野菜と触れ合うことによって、

    野菜を好きになってもらうという取り組みです。

    五感を活用して子供の好奇心を刺激し、野菜に親しみを持ってもらうことで、野菜嫌いを克服するのです。

     

    具体的には、野菜を虫眼鏡で観察したり、目隠しした状態でにおいを嗅いでみたり、

    ちぎってみたり、自分で野菜を盛り付けたりというように、普段はしない形で野菜に触れます。

    これによって、野菜への抵抗感が無くなり、野菜を好きになっていくそうです。

     

     

     

     

    まとめ

     

    大人に比べて、子供は野菜を嫌う傾向にあります。

    そして、野菜の平均摂取量は、推奨される摂取量に比べて、かなり少ないです。

    子供が野菜を嫌う理由には、本能からくる嫌いな味・苦手な食感・強烈な匂い・抵抗感のある見た目などの要素があります。

     

    野菜を食べないと、免疫力の維持や、骨と血液の生成に必要な栄養素が

    不足しがちになってしまうため、病気になりやすくなることが懸念されます。

    野菜を好きになってもらうには、調理方法を工夫するだけでなく、

    食に対する環境を整えることや、野菜に対する親しみを持たせる、などの方法があります。

     

    子供の健康のために、子供に寄り添いながら、野菜と上手に付き合っていきましょう。

     

     

    【出典】

    「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を発表 | インフォメーション タキイ種苗株式会社

    厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

    「4 つの食品群の年齢別・性別・身体活動レベル別食品構成」(女子栄養大学 香川芳子)/身体活動レベルⅡ(ふつう)

    食材の断面を観察したり、虫眼鏡で見たり…新たな食育「サペレメソッド」はなぜ北欧で高評価なのか|たまひよ

    子供が野菜を食べない…野菜嫌いを楽しく克服する方法&おすすめレシピ!|【公式】SOLIA SHOP

     

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