花粉が気になる季節になると、花粉症の方は、「そろそろ薬局行こうかな」「今年は何を買おうかな」と悩み始めますよね。
もちろん、病院で処方してもらうのが一番いいとわかってはいても、
「待ち時間が長い」とか「他の病気を拾いそう」など、病院から足が遠のく理由はいくらでも出てくるもの。
では、薬局やドラッグストアなどで花粉症の薬を購入する際に、知っておきたいこととはなんでしようか?
今回は、花粉症の薬を買う上で押さえておきたい3つのポイントを、見出しで紹介します。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
病院の処方薬はドラックストアでも購入可能なものがある!
抗生剤をはじめ、病院の処方薬は「病院で診察を受けないと購入できない」と思っていませんか?
実は、病院の処方薬は、徐々にドラッグストアなどで購入できるようにシフトしているものがあります。
例えば、花粉症の薬で言えば「アレグラFX」。
こちらは、病院の処方薬と同量成分が含まれています。
他にも、クラリチンEX、ストナリニZなど医療用と同じものが販売されています。
わざわざ、診察料金を支払うこともなく、待ち時間もなく購入できます。
ただ、長期間服用する際には、処方薬のほうがお値打ちになります。
ですので、「時間よりお金」という方は、院内処方をしてくれるクリニックなどで処方を受けることをおすすめします。
部分的な症状なら総合薬ではなくピンポイントな薬を選ぼう
目がかゆいだけ、鼻水が出るだけなど、花粉症にも様々なタイプがあります。
筆者は、鼻づまりと肌のかゆみ、目のかゆみだけなので「抗アレルギー薬」など眠気がきたり、体がダルくなる内服薬を利用することは避けています。
ピンポイントで、処方薬同等の市販薬を利用します。
以下、様々な症状に合わせて処方するお薬を紹介します。
・目がかゆい場合
「アイリスAGガード点眼薬」を利用します。
医療用ザジデンと同じ成分を配合しています。
また、「アイフリーコーワAL」は、アイリスAGガードと併用して利用することができる点眼薬です。
処方薬「ゼベリン点眼」と同成分です。
ですので、もし、アイリスAGですっきりしない・・・という場合には、利用を検討してもよいかもしれません。
どちらも、コンタクトをしている方、緑内障治療中の方、その他の病気治療中の方は、かかりつけ医と相談しましょう。
もしくは、購入の際に薬剤師さんとよく相談してください。
・肌荒れなどの肌トラブルの場合
ヘパリン類似物質を使っています。
かゆみを抑える成分が弱いかもしれませんが、肌がかさかさちくちくする、肌荒れするなどのマイナートラブルにはかなりお役立ちです。
処方薬では「ヒルドイド」という名前ですが、市販品では「ヘパリン類似物質」という成分が含まれているのでわかりやすいです。
そのほかにも、「ヒルド●●」「ヘパ○○」のように似た感じになっている商品が多いです。
「肌に良い」と言われているヘパリン類似物質なので、女性はご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
肌の保湿以外にも、ヒルドイドにはさまざまな効果があります。
病院では、血流量を増やす作用、血液凝固をおさえる作用、
組織の癒着をおさえる作用(線維芽細胞増殖抑制作用)、青あざなどの血腫を治す作用などがあります。
怪我の後のむくみの治療や、血流を改善することで、肌の新陳代謝を高め傷跡の治りを良くすることにも使われています。
最近は普通にドラッグストアで見かけることが多くなりました。
どうしても眠くなりたくない時は?
鼻水・鼻づまりを抑えると、かなり体が楽になります。
呼吸をすることが楽にできると体に酸素が回って頭もすっきりするからなのかなと思うこともあります。
でも、「鼻水、鼻づまりのために眠気が来るのはちょっとな~」と思うときには、鼻炎薬A「クニヒロ」がおススメです。
かなりよく鼻水が止まるので、1回に1/2錠ずつ服用しています。
個人的には、これがないと花粉の季節を乗り越えられないと思っているのですが、人によってはあまり効果がないこともありました。
どこの薬局・ドラックストアでも入手できるというものではありません。
置いていないチェーン店の方が多いです。
そのため、ネットでの購入が一番手堅いと考えます。
ただ、前立腺肥大の人や高血圧、糖尿病などの人は服用できないことは注意しましょう。
他の抗アレルギー薬との併用もできませんのでご注意ください。
まとめ
「花粉症でツラいけど、病院に行く暇もないし、他の感染症も怖いし・・・。」という方は、
薬局・ドラッグストアでも、処方薬と同じものが購入できます。
もちろん、ネットでも購入できます。
ただ、市販薬を最初に購入する際は、薬剤師さんとよくご相談ください。
薬剤師さんってすごく知識も豊富ですし、お薬のエキスパートですので!
注意点としては、以下の通りです。
・お薬の効果や副作用は、個人差があり、体質などによっても違うこと
・添付書類をよく読む、用法、用量を守るなどそのお薬にあった使い方をすること
・また、症状が長く続いたり重度の場合には、アレルギー専門医を受診すること
これらの注意点とポイントをおさえ、花粉症を乗り切りましょう!