夜中にトイレに目が覚めるのはどうして?改善のためにできること3選

夜中のトイレ

 

夜中に突然トイレに行きたくなることはありませんか?

 

その尿意、もしかしたら病気由来のものかもしれません。

原因によっては放置しておくと悪化してしまうことも。

 

そこで、今回は、「夜間頻尿」に着目し、

その原因やセルフケアなどを交えて解説していきます。

 

夜中にトイレに行きたくなる原因

 

時計

 

夜中にトイレに行きたくなる原因は主に3つです。

 

まず、尿量そのものが増加することによる影響です。

1日あたりの尿量は「40ml/kg(体重)」が目安で、

たとえば体重が65kgの場合、2,600mlを超えると

尿量が多いとされます(※1)

 

そして、膀胱容量が減少し、

尿を貯められなくなることも

夜中にトイレに行きたくなる原因です。

過活動膀胱、前立腺肥大、間質性膀胱炎など、

さまざま病気が起因している場合があります(※2)

 

また、睡眠障害が原因の場合も。

眠りが浅くなることで夜中に起きやすくなり、

トイレに行きたくなってしまうケースがあります。

 

さらに、糖尿病が関係していることも。

高血糖になることで喉が乾き

水分を摂りすぎてしまう場合や、

排尿に関わる末梢神経の不調によって起こる

神経因性膀胱などが考えられます(※3)

 

夜中のトイレは何回までが目安?

 

トイレ

 

夜間頻尿は、国際尿禁制学会の定義では、

「夜間に排尿のために
1回以上起きなければならない状態」を指します(※4)

 

ただし、生活に支障が出ない範囲であれば

夜間排尿は1回までは正常と見なされ、

2回以上からが治療対象となるのが一般的です(※5)

 

夜中のトイレを軽減するためにできること

 

ランニング

 

ここからは、夜中のトイレを減らすために

行う対策について3つご紹介します。

 

水分摂取は適度に

 

過剰な水分摂取は夜間頻尿の原因になります。

 

熱中症や脳梗塞などの病気の予防には

十分な水分の摂取が重要ですが、

適切な範囲での摂取にとどめましょう。

 

1日あたりの必要な水分は、2,500mlです。

このうち、1,000mlは食物から、

300mlは体内で作られる代謝水から得られるので、

残りの1,200mlを飲み水として摂取する必要があります(※6)

 

とくに、寝る直前に水を多量に摂取すると

夜間頻尿の原因になりやすいので、

水分を摂取する時間も見直してみましょう。

 

塩分やカリウムを控える

 

塩分(ナトリウム)やカリウムは

からだの機能を維持するのに欠かせない成分ですが、

過剰に摂取することで排尿回数や排尿量が増加します(※7)

 

塩分を多く摂ると喉が乾いて水分摂取量が増えます。

また、カリウムには塩分を排出する利尿効果があり、

こちらも夜間頻尿の原因になります。

 

塩分はレトルト食品や加工食品に、

カリウムは動物性、植物性食品に多く含まれます。

 

偏った食事は避け、栄養バランスのいい

食生活を送ることが大事です。

 

習慣的な運動

 

適度な運動は睡眠の質を向上させ、

夜間頻尿の原因のひとつである

睡眠障害のリスクを減らすことができます。

 

激しい運動をするよりは、軽いウォーキングなどの

有酸素運動を定期的に行い、

からだをしっかり疲れさせて、

夜になるとぐっすりと寝られるような

生活習慣を意識してみましょう。

 

夜中の尿意には漢方薬を試してみて

 

夜間頻尿の対策には漢方薬もおすすめです。

漢方薬のなかには、「頻尿」に効果が

認められているものもあります。

 

また、漢方薬は植物・鉱物といった

自然由来の生薬で構成されており、

一般的に西洋薬よりも

副作用リスクが低いといわれています。

 

夜間頻尿に悩んでいる場合、

「水分代謝のバランスを整える」

「膀胱の機能を正常化させる」

「ホルモンバランスの乱れを整え、
正常な排尿リズムを維持する」

といった漢方薬を選択し、根本改善を目指しましょう。

 

 

<頻尿などの排尿トラブルの対策におすすめの漢方薬>

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

からだを温め、四肢の冷えや

体内の水分バランスを整え、

排尿困難や頻尿を改善します。

 

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

水分代謝を調整し、余分な水分を体外に排出し、

残尿感や頻尿にはたらきかけます。

 

 

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あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、

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夜間頻尿の原因を知り、生活習慣の見直しを

 

夜間頻尿は尿量の増加、膀胱容量の減少、

睡眠障害のほか、糖尿病が関係している場合もあります。

 

おかしいと思ったらまずは

医療機関で診察を受けるのもおすすめです。

 

適度な水分摂取や運動などを心がけ、

夜間頻尿の対策を行っていきましょう。

 

【参考】
(※1)(※2)日本泌尿器科学会「夜間、何度も排尿で起きる」
(※3)オムロン「生活習慣病Q&A」
(※4)(※5)済生会「夜間頻尿 (やかんひんにょう)とは」
(※6)国土交通省「『健康のため水を飲もう』推進委員会 後援 : 厚生労働省」
(※7)クラシエ「夜間頻尿(夜間多尿)とは? ~症状と原因、対策について~|八味地黄丸A – 尿トラブルに効く漢方」

 

<この記事の監修者>

ライター

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

 

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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