この時期、多くの女性を悩ませる「冷え性」。
実はこの「冷え性」、なってしまう方が今年急増しているそうです。
また、新型コロナウイルスやインフルエンザ感染のリスクが高まってしまうそうです。
何故でしょうか?
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
冷え性の原因と症状とは?
冷え症が起こる原因は、末梢の血流障害によるものと考えられています。
末梢の血流障害の原因として、閉塞性動脈硬化症、閉塞性動脈炎(Burger病)、
レイノー病、膠原病や糖尿病に伴う血管障害など血管内腔の狭窄が挙げられます。
健常者でも冷え症は発生します。
自律神経機能の調整不良に伴う血管運動神経障害が原因であると考えられています。
また、冷え性は性別に関わらず発生します。
「冷え性」は様々な症状や不調を招く原因になります。
・くすみ、たるみ、のぼせ、むくみ、シワ、シミ、クマ
・イライラ、不眠、不安感
・肩こり、腰痛、頭痛、だるさ、疲れ、関節痛めまい、耳鳴り、月経痛、月経不順、アレルギー、便秘、下痢、動悸、ほてり、むくみ、肥満
この他にも様々な症状や不調を招くので、注意したいですね。
今年は冷え性になる人が多い!?
例年、多くの人を悩ませる「冷え性」ですが、今年は特に冷え性になってしまう人が急増するそうです。
急増する原因として考えられているのは、筋力低下と気温低下です。
筋肉は体を温める重要な役割を果たしていますが、昨今の新型コロナウイルスの影響で自粛生活が続き、
運動不足による筋力低下が冷え性を起こす原因と考えられています。
また、例年に比べて早い段階で気温が下がっていることも冷え性増加に拍車をかけている状態であると考えられています。
侮ることなかれ! 冷え性の恐ろしさとは?
先述の通り、冷え性は様々な症状や不調を引き起こします。
その中でも特に3つの危険なポイントがあるそうです。
・免疫力が下がり、新型コロナウイルスやインフルエンザ感染リスクが高まる可能性がある
・手や足のしもやけ、強い肩こりや腰痛などからしびれを感じる可能性がある
・自律神経の乱れ、体の痛みによって「鬱」のような精神的な症状を起こす可能性がある
冷え性の改善は、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染予防、心身的な症状の予防に大きく関わっているといえるでしょう。
冷え性を改善するにはどうしたらいい?
冷え性の恐ろしさが分かったところで「どのように改善するか?」が気になるところです。
日常生活で出来る、冷え性の改善法をご紹介します。
① 入浴、半身浴
お風呂につかって体を温めるようにします。
38℃~40℃くらいのぬるま湯にじんわり汗をかくくらいまで入浴しましょう。
副交感神経が働いて血管が拡がり、血行が良くなります。
② 適度な運動
適度な運動は新陳代謝を促進させ、血流を良くします。
日頃歩く量を少し増やす、仕事の合間に簡単なストレッチをするだけでも十分効果はあります。
特に就寝前のストレッチは血行が良くなって体温が上がり、ぐっすり眠ることが出来ます。
③ バランスの良い食事
食べ物には、身体を温める「陽性」の食べ物、身体を冷やす「陰性」、どちらにも属さない「中性」があります。
「陽性」の食べ物を積極的に取り入れて、血液循環を良くしましょう。
ただし、必ずしも陽性の食べ物だけ食べていればいいという訳ではなく、バランスの良い食事を心がけることが重要です。
例えば、陰性の食べ物は生で食べるより、スープやみそ汁に入れるなどして加熱して食べると良いでしょう。
<陽性の食べ物>
・生姜、ネギ、にんにく、ごぼうなどの根菜類。寒い土地で採れる野菜に多いです。
・胡麻、黒豆、あずき
<陰性の食べ物>
・トマトやキュウリなど、暑い土地で採れ、土から上に実がなり、生で食べられる野菜。
・砂糖や合成甘味料などの白い物、水っぽいもの、バターやマーガリンなどの柔らかい物。
・スナック菓子、チョコレート
<中性の食べ物>
玄米、むぎなどの主食
<体を温める飲み物>
紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、ココア、生姜湯
<体を冷やす飲み物>
コーヒー、緑茶、ジュース、水、牛乳
この冬、新型コロナウイルスの影響で例年より冷え性のリスクが高まっています。
日常生活で出来る予防法を行って、冷え性予防に努めていきたいですね。
「ヘルス×ライフ」では、歩数や体温、摂取した栄養などを記録することが出来ます。
冷え性予防、ひいては日々の健康管理に利用してみませんか?
出典
今年はコロナの影響で冷え性が急増!? 免疫力を上げる「冷え性改善メニュー」をスタート