皆さん、「おやつ」って好きですか?
チョコレートやおせんべい、最近は種類も豊富で、目移りしてしまう楽しさもあるのがおやつですね。
でも、おやつって一体なんでしょう。
答えは、三食の食事以外がすべて「おやつ」です。
ジュースもビールも「おやつ」なんですね。
今回は「1日におやつは、どれくらい食べても良いか」を、お伝えします。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
一日量はこれくらい
手ばかり栄養法では、一日のおやつは「片手にのる」程度が基準です。
和菓子など重量があるものは片手で「OK」を作ってもらい、その輪に入るまでとなります。
注意点は、和菓子、洋菓子、スナック菓子のどれか一種類です。
三種類食べてもいいということではありません。
オススメのおやつは?
Q1. 和菓子と洋菓子ならどちらがいいでしょうか。
A1. 和菓子がおすすめです。理由は
① 洋菓子はトランス脂肪酸を多く含んでいます。
アメリカでは、トランス脂肪酸を多く含む油脂の使用を2018年以降、原則禁止としています。
植物油に水素を添加したもので、マーガリンの原料などになるものです。
これらを多く含むため、できれば和菓子をおすすめしています。
② 洋菓子は、乳製品、油脂を多く含むためLDLコレステロール(悪玉コレステロール)があがりやすい。特に、中高年の女性は注意が必要です。
これらの理由により、和菓子をオススメしています。
Q2.ずばり、オススメのおやつは?
A2.老化予防に効果があるといわれるおやつは、次の3つです。
① ドライフルーツ
鉄分とビタミンDが多く、貧血の女性にもオススメできます。
天然素材を天日で干したものが理想です。糖類や保存料など添加物が少ないものを選びましょう。
② ナッツ・種子類
ナッツや種子は、素焼きで味付けなしの物を選びましょう。
アーモンド、落花生に代表されるナッツ類には、ビタミンEが多く含まれます。
ひまわり、かぼちゃのたね、クルミなど最近では、種類も豊富になりました。
素焼きで、味つけしていないものを選びましょう。
油で揚げてあるものはあまりおすすめできません。
注意としては、少々カロリーが高いため、食べ過ぎないように、片手一杯までとしてください。
③ シリアル
シリアルは朝食だけでなく、おやつにもおススメ。
はと麦、オーツ麦などを主原料としたシリアルは、朝食だけではなくおやつにもオススメです。
雑穀は白米の四倍の食物繊維があり、腸内環境を整えるにはぴったりです。
中でもはと麦は、他の雑穀よりたんぱく質が突出して多く、むくみ予防や美肌効果も期待できます。
手軽なおやつとして利用するのも良いでしょう。
皆さん、おやつは「心の栄養」です。
決して食べてはいけないものではありませんし、食べていけないものもありません。
ただ、量を守って体に良いものを召し上がっていただきたいと思います。
おやつを食べて心が「ほっ」とする、「幸せだな」と感じる。おやつはそんな一日のご褒美なのかもしれません。
出典
文藝春秋「カラダにいい食事決定版 人生を変える!食の新常識」平成28年10月29日発行 栄養指導フードモデル総合サイト「フードモデルドットコム」