定義
肝臓の機能が障害されている状態をいいます。
肝機能障害では黄疸といって皮膚が黄色っぽくなること、疲労、脱力感、食欲不振などの症状がよくみられます。肝機能障害がすすむと、おなかに水がたまる腹水や、あざが出来やすくなったり、血が出やすくなるなどの症状もみられます。主な原因は、ウイルスによる肝炎や、アルコールによるアルコール性肝障害、薬の飲むことによって起こる薬物性肝障害、自分の体を守る自己免疫の異常による自己免疫性肝障害などさまざまです。
関連する健診項目
食事改善提案
肝機能障害の食事療法として、肝臓に負担をかけない以下の行動が必要とされています。
・食べ過ぎず、適正な体重を維持すること
・肉の脂身など脂肪分をとりすぎないこと
・アルコールを控えること
しかしながら、肝機能障害を起こしている原因(アルコールの飲みすぎ、ウイルスによるもの、脂肪のとり過ぎ、飲んでいる薬によるもの)などにより食事療法も変わってきます。
肝機能障害がある場合は、医師に相談し、自分にとって必要な食事療法について教えてもらうと良いでしょう。
運動改善提案
ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を取り入れることが有効とされています。ただし、急激に肝機能の値が悪くなった場合は安静が必要です。
生活改善提案
肝機能障害などは原則的に食事療法、運動療法などの生活習慣を改善し、背景にある肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を改善することが必要とされます。それらの病気がある方は、まずは、それぞれの病気に必要な生活習慣の改善から始めましょう(当サイトの健診項目をご参照ください)。