昆布の旬は7~9月。
天然の食用コンブの大半は北海道産。
夏に採取され、時間をかけて干し上げられることにより、旨み成分が凝縮されます。
「日高コンブ」「利尻コンブ」など、北海道の産地名がついたさまざまな種類があります。
コンブの栄養
こんぶネットより
コンブは「喜ぶ」に通じる縁起物なのはよく知られています。
コンブは、単なる語呂合わせではなく、栄養学的に見ても身体のために大変良い食材です。
コンブ独特のねばり成分「アルギン酸」や「フコイダン」は、海藻特有の水溶性食物繊維です。
糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を抑えてくれます。
フコイダンの腸から免疫力を高める作用も注目されています。
ヨウ素(ヨード)などのミネラルは、体の組織を作ったり、調子を整えたりする大切な栄養素です。
例えば、昆布に含まれるカルシウムは牛乳の約7倍、鉄分は約39倍も含まれています。
おいしいコンブの選び方
よく乾燥していて肉厚で、香りがよく、緑褐色の艶やかな物が最高の品。
コンブの表面に吹いた白い粉の正体は、うま味の元の「グルタミン酸」。
昔は使う前にコンブの表面をよく拭けと言われましたが、白い粉も取らないでそのまま使いましょう。
おいしい召し上がり方
とはいえ、コンブです。地味な食材ですので、食卓のメインディッシュにはなりにくいです。
ならば!そのうまみを堪能しましょう。
それは「だし汁」。
コンブは手のかからない食材です。
水入りのポットに入れて冷蔵庫へ。
薄く色づいて、いい香りがして、少しぬめりが出ればベスト!冷蔵庫で4~5日は持ちます。
昆布の甘みやコクを堪能できます。
梅干しや塩こぶを入れて温めると「天然こぶ茶」の出来上がり。
ほっとしたい時などに、癒しの一服です。
日本人 必須のラッキーアイテム
昆布は日本古来の縁起物として色々なシーンで大活躍しています。
広く一般の人まで、昆布をお祝いごとに使うようなったのは江戸期から。
結納の席にも、子生婦(こんぶ)として登場するようになりました。
昆布の繁殖力の強さもあって”よい子が授かりますように”と用いられていたようです。
豪雨や地震で不安な日本。
コンブのような日本古来のラッキーアイテムを使って気分をすっきりさせてはいかがでしょうか。
出典
こんぶネット 一般社団法人日本昆布協会HP
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
あなたのカラダは あなたが食べた物からしかできていない。
今日 食べるものは今からあなたの血液になり、筋肉にもなる。
ヘルスライフで心と体の健康を記録しよう。